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【MLB2021】レッズのアミール・ギャレット、危うくまたベンチ直行(追記あり)

カブス@レッズ戦でのベンチクリアー

 月が変わって現地2021年5月1日(土)、ナ・リーグ中地区のライバル同士の対戦となっているカブス@レッズ戦でベンチクリアー案件が発生。

 レッズのアミール・ギャレットが2019年のあの事件をを彷彿とさせるベンチ直行未遂が発生しました。非常に危うかったです。

2019年の衝撃的な乱闘

 アミール・ギャレットと言えば、もはや代名詞になりつつある、相手ベンチへの直行案件。現地2019年7月30日のパイレーツ戦でのことでした。詳細は下記の記事にしたためてあります。今回は危うくそのデジャビュを見るようなところまで行きました。

リッゾから三振を奪った後

 そのシーンが発生したのは、カブスが3−2と1点をリードして迎えた8回表のこと。先頭のハビアー・バイエスが元レッドソックスのヒース・ハンブリーから三振を奪われ1アウト。カブス打線はアンソニー・リッゾ(左打者)、デービッド・ボーティー(右打者)を迎えるといった状況。

 リッゾを迎え、レッズベンチは、左腕のアミール・ギャレットを起用。

 ギャレットはテンポ良く2ストライクを奪うも、リッゾもファウルで粘ります。しかし、5球目のスライダーにリッゾは空振り三振。左投手ならではの遠いコースに逃げるスライダー。

ギャレット、吠える

 その後です。リッゾを三振に仕留めた後、アミール・ギャレットは自分の力を誇示するように胸を叩き、なおかつリッゾをこき下ろすような言葉も発しました。まあ、勢いでやったというところ。

バイエスが詰め寄る

 これに火がついたのが、リッゾの前を打っていたハビアー・バイエス。バイエスは、ギャレットが「チームや、チームメイトに対してDisrespectの言葉を発したのが許せなかった」というように汚い言葉に対して、言葉で応酬。ギャレットに詰め寄ります。

ベンチクリアー

 双方詰め寄り、ギャレットがグラブを取り、カブス・ベンチに向かうその時、レッズの捕手、タイラー・スティーブンソンがアミール・ギャレットの前に立ちふさがり、ギャレットを制止。これが無ければ、ギャレットはカブス・ベンチに直行していたと思われます。タイラー・スティーブンソン、ナイス・セーブ。

 また、マイク・ムスターカスもハビアー・バイエスをなだめました。

 その後もギャレットは怒り心頭でしたが、同じブルペンのサル・ロマーノがギャレットを終始押さえました。

 騒動は、パンチも飛び出さず、言葉の応酬だけに終始。誰も退場者を出しませんでした。

アミール・ギャレット、ERA 11.25

 アミール・ギャレットは今季、リリーフ失敗が続いており、このゲームが終了した時点でERAは11.25。前回登板の4月28日のドジャース戦でようやく1回をパーフェクトに押さえ、今回も高いハードルであるアンソニー・リッゾを押さえたことで、やっと結果の再現が出来て興奮した模様。ちなみに、リッゾの後のデービッド・ボーティーもRFフライに押さえ、2試合連続で好投ということに。

カブス監督「感情的なやつさ」

 ゲーム後、カブス監督のデービッド・ロスは、アミール・ギャレットについて聞かれ、“I think Garrett’s a guy that’s an emotional guy(あいつは感情的なやつさ)”と半ば呆れ顔。

 投手は感情を表に出さない方がよいに決まってますが、ここまで露わだとちょっと今後の成長が気になりますね。

過去にはカブスとも

 2019年のパイレーツ戦の後、アミール・ギャレットはカブスとも揉めそうになりましたが、さすがにこの時は時制。下記の記事では「もうこりごり」という小見出しもつけていましたが、今回の件で、こりごりどころか、2度あることは3度あるというくらいのものでしたね。

 ちなみに、2018年にもハビアー・バイエスと言葉の応酬を行ったことがありました。

今後の契約に不利

 フィールド外でのDVやPedsの使用が非常に厳しいですが、フィールド内においても、すぐに感情的になる選手は今後の契約に不利。ヤジエル・プイーグがその例ですね。彼はフィール外でもいろいろありましたが。したがって、アミール・ギャレットもそろそろなんとかコントロールしないと今後のキャリアに影響が出そうです。

カブスが勝利

 さて、ゲームの方ですが、カブスがザック・デイビーズ、レッズがルイス・カスティーヨといういい顔合わせの先発でスタート。初回、ザック・デイビーズがニコラス・カスティヤーノスとマイク・ムスターカスのタイムリーで2点を奪われる立ち上がりに。しかし、カブスは3回表に、ザック・デイビーズのスクイズと、4回表のジェイソン・ヘイワードのタイムリーで同点に。

 また6回にはニコ・ホーナーの勝ち越しシングルが出て、カブスが3−2と勝ち越し。これをカブスのブルペンが無失点リレーで凌ぎ、3−2のスコアでカブスが勝利。レッズのルイス・カスティーヨは今季はまだ1勝のみです。

ともに調子に乗れず

 現地2021年4月30日に終えた時点で、ともに負け越していた両チーム。

 レッズは開幕2戦目から6連勝を飾り、最高のスタートを切ったのですが、ここのところ調子が悪く、4月18日のインディアンス戦から7連敗。4月終盤の26日からは4戦で3勝と調子を取り戻しつつありますが、このゲーム開始前までは負け越しの12勝13敗。

 一方のカブスはコロナ禍による収益悪化により、カイル・シュワーバーをノンテンダーに、ダルビッシュ投手をトレードに、またジョン・レスターのFAもそのまま流さざるを得ない状況となり、今季は明らかに戦力ダウン。開幕後も連勝が続かず、直近では4月24日のブルワーズ戦から5連敗を喫するなど、ナ・リーグ中地区最下位で11勝15敗。

 ナ・リーグ中地区はブルワーズが16勝10敗といいスタートを切っていますが、他は.500を争う状況ですので、両チームともまだなんとかなります。

追記:処分

 現地2021年5月4日、この件に関するアミール・ギャレットに処分が下りました。ベンチ・クリアー案件を扇動したかどで7日間の出場停止です。これに対し、アミール・ギャレットは処分不服として申立を行使。

 その不服申立てが聞き届けられるまでは、アミール・ギャレットはゲームに出場することができます。

 なお、言い争ったハビアー・バイエスには、金額が明かされない罰金が課されることに。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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