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【MLB INJURY 2025】球速ダウンが目立った佐々木投手がIL入り!ドジャースはカーショウを上げる予定

佐々木朗希投手、一旦はローテを外れる

 現地2025年5月13日、ロサンゼルス・ドジャースは、開幕からNO.2ローテーションとして機能し、山本由伸投手の次の試合に登板してきた佐々木朗希投手をIL(Injury List:インジュアリーリスト)に入れると発表しました。14日辺りにはオフィシャルになると思われます。

15 Days ILへ

 佐々木朗希投手は15 Days ILに入る見込みです。

15 Days ILとは?

 15日間のIL(インジャリーリスト)は、特に投手と二刀流選手のために設けられてある故障車リスト。これにより、クラブは負傷した投手(あるいは二刀流選手)を40 man ロースターに登録したまま、26人のアクティブ・ロスターから外すことができます

 同ILに登録された選手は、少なくとも15日間は戦列を離れなければならず、必要ならさらに長い期間に亘ることがあります。

 また同リストへの登録は「遡及的」、つまり遡って登録することが出来、出場した最後の試合の翌日まで遡及可能です。遡ることができるのは3日間まで。

 例えば、佐々木投手は現地5月9日のDバックス戦が最後の登板でしたが、仮に現地2025年5月14日に同ILに登録されるなら、14日から3日遡り、5月11日を登録日として遡及することが可能。なぜ遡及を認めているかというと、その方が現場に帰る日が早くなるため。

 スタートを遡及させるかどうかは怪我の内容次第です。早く復帰できそうならそうしますし、時間がかりそうと思ったら、訴求しないでスタートさせることも当然あります。

 同ILだと15日間は離脱しなければならなりませんから、仮に5月11日からスタートしたなら5月26日が最速の復帰日ということに。

 佐々木朗希投手の最後の登板は中5日の休養を経ての登板でしたが、それまでは中6日のペースが守られてきました。もし期限通りに復帰できたとしたら、ローテーションを2回飛ばす程度で済みますが、果たしてその程度で完治するのかどうかはもう回復の度合い次第です。

インピンジメント症候群とは?

 佐々木朗希投手が診断されたのは右肩のインピンジメント症候群。これは肩を動かすときにひっかかりが出来て、思うように腕を動かせない症状のことで、かなり多くの投手がこれに悩まされたことがあります。

復帰は症状次第

 インピンジメント症候群に罹ると復帰は数週間から数ヶ月まで様々。手術する投手もおりますし、これはもう症状次第というところ。

 佐々木朗希投手がどうなるのかまだわかりませんが、今のところ手術というところまで行かないのでは?と思われます。ただし、症状が長期化すればそれもあるかもしれません。

球速ダウン

 23歳の佐々木投手は今季、ファイヤーボーラーとしてメジャー・デビュー。

 最初のMLBスタートで4シームのアベレージ・ベロシティーは98.1mphを記録しましたが。9日のDバックス戦での4シームのアベレージは94.8mphで、92mphも頻繁に記録。

 登板の度にアベレージ・ベロシティーが落ちて行き、この症状の典型的な兆候を顕してもおりました。

 またこれまでの8試合の先発で、34.1イニングを投げ、奪三振 24をマークしつつもそれとほぼ同じ数の四球(BB)も 記録(22)。ERAは4.72。

 またメジャーでは彼のファストボールはMAXでもかなり激しく痛打されるケースも。実際、対戦打者は佐々木投手のファストボールの10.1%しか空振りしておらず、4シーマーの空振り率のリーグ平均21.3%の半分以下。

 これまで抑えてきたのはスプリットのコマンド次第という面もありました。

先発投手陣の状況

 ドジャースは現在、先発投手がいます。現時点では、ご覧の状況です。順番は前後するかもしれません。

  1. RHP 山本由伸
  2. RHP ダスティン・メイ
  3. RHP トニー・ゴンソリン
  4. RHP ランドン・ナック
  5. LHP クレイトン・カーショウ(17日のゲームから復帰予定)
  6. RHP J.P.フェイエライセン(先発に回るか?)

 トニー・ゴンソリンが4月30日にシーズン・デビューを果たしていなかったら大変な状況でした。また、クレイトン・カーショウがようやく17日のゲームにシーズン・デビューを果たす予定で、基本的に佐々木朗希投手のローテーションに入りますので、なんとか5人を確保。さらに、J.P.フェイエライセンもマイナーから戻しました。ブルペン・ロールの多かったファイヤライゼンですが、ローテーションに入れるのではないかと思われます。

 そしてILあるいはマイナーの選手はこちら。ILが8名、マイナーで調整中が2名です。

  1. RHP 大谷翔平 (肘の手術からのリハビリ中)
  2. LHP ブレイク・スネル (左肩炎症で離脱中)
  3. RHP タイラー・グラスノー (右肩炎症で離脱中) →ショートイニングで復帰かも
  4. RHP 佐々木朗希(右肩インピンジメント症候群で離脱へ)
  5. RHP ギャビン・ストーン (右肩手術で2025年は全休)
  6. RHP リバー・ライアン (TJ手術で2025年は全休)
  7. RHP エメット・シーハン(Emmet Sheehan) (TJ手術で2025年はほぼ全休)
  8. RHP カイル・ハート (TJ手術で2025年はほぼ全休)
  9. RHP ボビー・ミラー(マイナー)
  10. LHP ジャスティン・ロブレスキー(Justin Wrobleski)(マイナー)

 タイラー・グラスノーは投球を再開していますので、本格的に先発で復帰するまではショートイニングでブルペンで投げるかもわかりません。

 大谷選手はブルペン・セッションを継続していますが、投手としての復帰のタイムテーブルはまだ確定していません。むしろクラブ側は現時点では打撃での貢献に重きを置いており、ロバーツ監督も前半戦の復帰はないと公言。ただし、これも大谷選手の意思も含めて復帰が早まりそうな状況ではあります。

 ドジャースは現地2025年5月13日時点で40manロスターの贅沢税上のサラリーが$404.5MでMLB NO.1。しかし、上述のような状況で41試合を経過して計11人の異なる先発投手を起用している状況。どのチームもそれ以上の人数を投入していません。それだけ層が厚いとも言えますが、けが人が多いことも物語っています。

 現地2025年5月13日の時点でドジャースのシーズン成績は27勝14敗でMLB NO.1。ただ、さすがにこのけが人多数の状況はリカバリーの限界が見えてきています。

 ドジャースの最優先事項は10月。ポストシーズンにワールドシリーズチャンプを獲ること。すべてのピッチングの配置の決定は、10月の状況を念頭に置いて寝られています。

 ドジャースの今後の戦いぶりはやはり気になりますね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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