スポンサーリンク

【MLB2025】ナショナルズ、2024年に38セーブをマークしたカイル・フィネガンと再契約へ

ナショナルズ、クローザーと再契約

 今オフ、なかなかいい補強をしているワシントン・ナショナルズですが、今度は一旦はFA市場に出たクローザーのカイル・フィネガン(Kyle Finnegan)と再契約するに至りました。

 すでにグレープフルーツ・リーグは始まっていますが、現時点では合意。まもなくオフィシャルとなる見込みです。なお、ナショナルズは40manロスターがフルなので、正式発表の再にはロスター調整が必要になります。

契約内容

 両者の契約内容は大筋では以下となっています。

  • 1年/$6M保証(2025)

2024年オフにノンテンダーFA

 33歳とベテランのカイル・フィネガンですが、MLSは2025年1月時点で5.000。そのカイル・フィネガンがFA市場に出ていたのは2024年11月にノンテンダーFAとなったため。

 ナショナルズ・オーナーのマーク・ラーナーがチームを売却する方向で動いたのは2022年オフのこと。その関係でフアン・ソトをキープするかと思いましたが、手放しました。売却に関しては下記の記事をご参照ください。現在は売却話は収束しております(まだわからないとは思っていますが・・・)。

 とは言え、このオーナーはスティーブン・ストラスバーグの引退の際、全額支払うかどうかで結構、もめたりしたように、コストには割と厳しめ。もっとも、ストラスバーグの場合は延長契約後は怪我でほとんど稼働していなかった事情もありましたので、その心情は察することは出来ます。

 そのような背景もあり、2024年に$5.1Mのサラリーであったカイル・フィネガンは2025年のサラリーは$8M超えも予想されたので、サラリー削減の対象となってしまい、ノンテンダーFAとして市場に出ることになったのでした。

 前年をベースに考えると、33歳とは言え、もう少し市場でざわつくかと思いましたが、ディール決定がこの時期までかかってことを考えるとなかなか本人の希望や獲得するチームの事情とマッチするところがなかったようです。

成績は抜群!

 なお、カイル・フィネガンは非常に良い成績を出し続けています。

 2020年に28歳でMLBデビューを果たしたのですが、2021年から2024年まで4年連続で60試合以上、60.0イニングをマーク。本格的にクローザーに就いたのは2023年からで2023年は28セーブ、2024年には38セーブもマーク。2024年にはオールスターにも出場しました。

 ただ、この4年間のERAはクローザーにすればやや高めの3.62。この辺りも市場では今ひとつ評価が上がらなかった点かもしれないのと、過去4年の疲労の蓄積を心配する向きもあったのかと。

 キャリアを通じてのGB rate (ゴロ率): 46.8%が示すように、打たせて取るタイプで三振率も2024年は22.1%でリーグ平均の22.8%を下回ります。終盤にランナーを出すケースもあります。

 ただ、この登板数は評価されてしかるべき結果で、なかなか4年も連続して60イニング以上を投げる投手はいません。

WSHの2025年の投手陣

(ナッツのローテーション)

 さて、ナショナルズは今オフ、小笠原慎之介投手が加入するなどローテーションは結構粒ぞろいです。

  • マッケンジー・ゴア(LHP)
  • ジェイク・アービン
  • マイケル・ソロカ
  • トレバー・ウィリアムス
  • 小笠原慎之介(LHP)
  • マイケル・パーカー(LHP)
  • DJ・ハーツ
  • ジョサイア・グレイ: 60 Days IL

 マッケンジー・ゴアを筆頭に5名から6名でローテーションは十分に組めます。ジョサイア・グレイが故障しており、彼が入らないのは痛いところですが、マイケル・ソロカも本格稼働すれば、厳しいNLイーストであっても十分に戦えるメンバーです。

(ブルペン)

 ブルペンの方はデレク・ロー、今回のカイル・フィネガンの加入でこの二人が重しとなっている構成。デレク・ローは2024年は75試合でERA 2.60と大稼働。クローザーを誰にするかはまだ決まっていませんが、カイル・フィネガンがやはり筆頭になるかと思われます。

  • デレク・ロー(34)
  • カイル・フィネガン(33)
  • ホルヘ・ロペス(32)
  • ルーカス・シムズ (31)
  • ホセ・A・フェレール(LHP/25)
  • エドゥアルド・サラザー(27)
  • エバン・ライファート(26)

 左がホセ・A・フェレールしかいないのは気になるところですが、2025年はディラン・フローロやジェイコブ・バーンズがいなくなり、代わりにルーカス・シムズらが加入したことで年齢的に若く刷新されました。

 エバン・ライファートはwipeout sliderを持つと言われており、2024年のダブルAでは投球の52%がスライダーであったという面白い存在。コントロールには若干難がありますが、スライダーは70%が空振りであったということなので、彼が出てくると面白いですね。このスライダーが果たしてメジャー・レベルで通用するかも見ものです。

 ルーカス・シムズなどは今季はかなりやりそうな気配がしておりますが、どうでしょうか!?

 いずれにせよ、ナショナルズはかなり良いとは思います。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2025】デビュー待ち!レッドソックスのローマン・アンソニーが497 ft (150m)の超特大GSを放つ!
【MLB2025】鈴木誠也が15号/16号の2本塁打!カブスはPCAにも一発が出てタイガースに勝利
【MLB2025】Dバックスのコービン・バーンズがトミー・ジョン手術へ
【MLB2025】Dバックスが敗戦確率99.9%からの大逆転!9回に6点差をひっくり返しATLに勝利
【MLB2025】パドレス、負けゲームをひっくり返す!9回に同点に追いつき、延長で勝利
【MLB2025】激アツ!パドレスが延長の末、1-0でジャイアンツを下す!最後はホセ・イグレシアスが決める!
【MLB2025】大谷が23号HR!さらに土壇場であわやHRかという大きな犠牲フライを放つも、ドジャースは延長戦で敗れる
【MLB2025】ドジャース、ライアン・ヤーブローの軟投に大苦戦!山本は今季初の早期降板
【MLB2025】DET-KCで壮絶な投手戦!マイケル・ワカとタリク・スクーバルがともに譲らず!(追記あり)
【MLB2025】ドジャース、18-2でヤンキースに大勝!大谷は2安打、ジャッジは2HR(21号)
【MLB2025】ジャッジの狼煙の一発に対し、大谷が2発で応酬!WSリマッチはドジャースが先勝!
【MLB移籍2025】ドジャースがトレードでレッズからアレクシス・ディアスを獲得
【MLB2025】カブス、鈴木誠也とPCAがRBIランクNO.1、2を争う
【MLB2025】大谷がMLB1番乗りの20号!ドジャースはコンフォート、マンシーにもHRが出て連勝
【MLB2025】山本がCLE戦で安定の投球!6勝目をマーク!大谷もリードオフHR(19号)で支援!
【MLB2025】122.9mph!パイレーツのオニール・クルーズがミサイルHRを放つ!
【MLB2025】レッドソックスのマーセロ・マイヤーがメジャーデビュー!Gm1ではデバースがサヨナラ安打!(追記あり)
【MLB2025】アクーニャが復帰戦で躍動!しかし、ブレーブスはチャンスで逆走!?して敗戦
【MLB2025】開幕から50試合!タイガースが33勝でMLBベスト!2006年以来の好成績
【MLB2025】山本が6回までノーヒッター!ドジャース、連敗を4でストップ(2025/5/20)
【MLB2025】千賀、ピート・アロンゾの「出来たぞ」というアピールに和む(NYM@BOS戦)
【MLB2025】大谷に17号が出るも、ドジャースはDバックスに完敗で4連敗!B・ファートは7勝目
【MLB2025】ドジャースがベテラン・ユーティリティーのクリス・テイラーを解雇へ
【MLB2025】強烈!ブルワーズのプロスペクト、ジェイコブ・ミズロウスキーがマイナーで103 mphを記録!
【MLB2025】大谷が16号!しかし、ドジャースはジャック・コハノウィッツに苦戦して敗戦
【MLB2025】大谷、ボブルヘッドデーで14号・15号のマルチHR!D・ラッシングもメジャー・デビュー!
【MLB2025】ドジャース、オースティン・バーンズをDFAに!プロスペクトのD・ラッシングをコールアップ
【MLB INJURY 2025】球速ダウンが目立った佐々木投手がIL入り!ドジャースはカーショウを上げる予定
【MLB2025】エバン・ロンゴリアが引退!レイズはセレモニーのため1日契約へ
【MLB2025】ルーカス・ジオリトが604日ぶりの勝利投手に!W・アブレイユ、R・デバースもHRで援護!
タイトルとURLをコピーしました