かつてのNY対決の2025年版
現地2025年5月30日、ヤンキース@ドジャースのレア・シリーズが始まりました。この対決は年1回の開催。かつてブルックリンにホームがあったドジャースと今でもブロンクスをホームとするヤンキースとのニューヨーク対決。
下記は2013年の古い記事で、このカードのレアぶりを書いたものですが、かつてはインター・リーグが始まってからもなかなかレギュラー・シーズンでは対戦がなく、それこそワールドシリーズでぶつかるまで対戦がありませんでした。
それではあまりに焦らしすぎということで今では年1回、どちらかのホームで開催されており、2023年は6月2日から4日までドジャー・スタジアムにおいて行われてヤンキースが2勝1敗で勝ち越し。2024年は6月7日から9日までヤンキー・スタジアムで行われ、ドジャースが2勝1敗で勝ち越しました。
山本投手の実力がメジャー・ファンの間でも大いに認知されたのがそのヤンキース戦でした。
WSのリマッチ
そして2025年は割と特別で、2024年に両クラブがワールドシリーズで戦った後ということでそのリマッチとして注目されておりました。
なお、ドジャースはこの後、メッツとのホーム3連戦も控えており、NYのクラブが2シリーズ連続で続きます。
ムーキーはシリーズを欠場
ムーキー・ベッツはスターティング・ラインナップから外れました。
これは当日の朝、判明したことでムーキー・ベッツは左足第2趾先端(中指)を自宅で傷め、X線での診断の結果、骨折が判明。ムーキーはILには入らず、数日の休養で復帰する見込みです。自宅での暗闇の中、トイレに行く際にぶつけた模様。
ゆえにこの週末のヤンキースとの3ゲームシリーズは欠場見込み。チーム状態が問題なければ次のメッツとのシリーズも休ませるかもしれません。
流れ
非常に面白いゲームとなったこの対戦。ご覧のような流れになりました。
この日はフライデー・ナイト・ゲームということでこのゲームとレッドソックス@ブレーブス戦がアップルTV対象試合となっており、アップルTVでサブスクリプションしていない筆者は試合後90分経過しないと見られないというお預けを食らったことも書いておきます(あまり関係ありませんが)。
- TOP1ジャッジが先制HR (NYY 1 @ 0 LAD)
- LADの先発はトニー・ゴンソリン
- BOT1大谷が初球を21号HR (NYY 1 @ 1 LAD)
- NYYの先発はこのゲーム前までERA 1.29のマックス・フリード
- TOP2NYYがさらに2HR (NYY 4 @ 1 LAD)
- イニング先頭のオースティン・ウェルズがソロHR
- 1アウト後、オズワルド・ペラーザが四球
- 直後、トレント・グリシャムが2ランHR
- BOT2LAD、直後に1点を返す (NYY 4 @ 2 LAD)
- 1アウト後にトミー・エドマンがLFへダブル
- キケの打席でM・フリードがボーク。エドマンが3塁へ
- キケの3Bゴロの間にエドマンが生還
- TOP3P・ゴールドシュミットが一発 (NYY 5 @ 2 LAD)
- BOT 6大谷が22号!LADが4得点で逆転! (NYY 5 @ 6 LAD)
- イニング先頭の大谷選手がRFへ22号ソロHR (NYY 5 @ 3 LAD)
- テオスカー・ヘルナンデスがRFへシングル
- ウィル・スミスがCF前へシングル(ノーアウト1、2塁)
- フレディー・フリーマンがLFへダブル (NYY 5 @ 4 LAD)
(マックス・フリードがここで降板。J・ロアイシガにスイッチ) - アンディー・パヘスがLFへタイムリー (NYY 5 @ 5 LAD)
- ノーアウト1、3塁でトミー・エドマンが1Bゴロ。フリーマンが三本間に挟まれアウト
- キケに代わってマンシーが代打。しかし申告敬遠(1アウト満塁に)
(NYYはティム・ヒルにスイッチ) - マイケル・コンフォートが押し出し四球 (NYY 5 @ 6 LAD)
- ミケル・ロハスがダブルプレーに倒れ、攻撃終了
- BOT 7LAD、2点を追加 (NYY 5 @ 6 LAD)
- TOP 9アレックス・ベシアがゲームを締める
ゴンソリン、3イニングで4被弾も復調
ジャッジの先制HRが出た時、これはドジャースは先発が崩れて負けるパターンになるのかと思いました。トニー・ゴンソリンはご覧のように3イニングで4HRを浴びるというあまりよくないスタートとなりました。不幸中の幸いはソロHRが3発だったこと。
ところがゴンソリンは4回以降はパーフェクト投球。結果、6イニングで被安打6、失点5、BB 3、SO 4、HR 4と数字にすると悲惨な結果ですが、尻上がりによい投球を見せたのが逆転を呼び込んだと言っていいでしょう。
大谷が2HR
ゴンソリンがジャッジに先制HRを許した直後の1回裏、大谷選手はマックス・フリードの初球をCFへ特大の一発。打ち出し速度105.5mphで飛距離は417ft (127.102m)のHRでよく飛びました。
このHRはジャッジがドジャースに一発張り手を食らわしたのを大谷選手がすかさずヤンキースに張り手を食らわしたような、まるでビンタの応酬のようでした。
大谷選手は6回にもマックス・フリードから22号のソロHRをRFスタンドに放り込み、いきなりのマルチHRゲームとしました。上述のゴンソリンの投球とこの大谷選手の2本目のHRがドジャースの逆転に大きく貢献したと言っていいでしょう。
ATL対決
また、このゲームはマックス・フリードとフレディー・フリーマンというかつてのブレーブスの同僚対決でもありましたが、フリーマンは1打席目こそ三振を喫したものの、2打席目はシングル、そして3打席目は6回の追撃の2塁打とこの日はフリードに打ち勝ちました。
ドジャースはブルペンが機能
心配されるドジャースのブルペンですが、2番手のジャック・ドライヤー、3番手のベン・カスパリアス、4番手のタナー・スコットそして5番手のアレックス・ベシアと無失点リレーでした。下手をするとひっくり返されるムードもあったのに、ブルペン陣はいい仕事をしましたよね。
Gm2はヤンキースが右腕のウィル・ウォレンで今季ERAは4.09。ドジャースはランドン・ナックでERAは5.22。とても荒れそうな予感がしますが、こんな時は案外締まった展開にもなるので、果たしてどうなるのか・・・楽しみですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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