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【MLB2025】ジェイコブ・ミズロウスキーの4回途中降板はあえてのペース・ダウン!

MILは11連勝でストップ

 現地2025年7月23日、11連勝中のミルウォーキー・ブルワーズはT-MobileパークでのマリナーズとのGm2。

 この日はセンセーショナルな投球がつづくトップ・プロスペクトのジェイコブ・ミズロウスキー(Jacob Misiorowski)の登板日。果たしてスーパー・ルーキーを以てして12連勝なるか!というところでしたが、ブルワーズ打線は前日に引き続き、この日もマリナーズ先発に抑えられて苦戦。ただ、前日と違うところは、この日はノーチャンスでした。

 マリナーズ、締めに締めてきました。

MLB Gameday: Brewers 0, Mariners 1 Final Score (07/22/2025)
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ミズロウスキーが4回途中で降板

 さて、ジェイコブ・ミズロウスキーはオールスターでも投げたということで、後半戦は初登板になりました。前半戦は7月8日のドジャース戦が最後。そして15日のオールスターで1イニングを投げて、現地22日のこの日の登板ということで、レギュラーシーズンの期間としては中13日のレスト。

 オールスター後だと中6日ということになります。

初回に100mph連発!

 そのミズロウスキーですが、この日も凄かったですね。1回裏に投じた20球のうちなんと14球が100mph超え。若いですし、間隔も空いていたのでかなり飛ばした、いや飛ばしてしまったというところでしょう。

 3番キャッチャーで、MLB NO.1のHRを放つカル・ロリーとは非常に見応えのある対戦に。なんと10球も投じ、このうち100mph超えが5球で、MAXは10球目でCFライナーに打ち取った101.9mph。もうえげつないの一言です。ちなみに、カル・ロリーはスライダーにも対処しながら10球も粘りましたので、やはりHRキングは対応力もすごいです。

4回途中で降板 

 2回裏は先頭のランディー・アロウザリナに初球のカーブをCFへ運ばれ、2塁打となりましたが、その後は後続を三者連続三振。

 3回裏は1アウトからコール・ヤングにシングルを打たれたものの、このイニングはもっとも球数が少なく、8球。やはり無失点に抑えました。

 4回裏、ミズロウスキーは先頭のフリオ・ロドリゲスに内野安打で出塁を許すも、カル・ロリーとランディー・アロウザリナを連続三振。2アウトまで奪いましたが、つづくホルヘ・ポランコに四球を出したところで降板。

 この日は、3.2イニングで被安打3、スコアレス、BB 1、SO 7でした。球数は64球。

あえてのペースダウン

 ジェイコブ・ミズロウスキーがゲームの中盤に入ったところで降板となったということで、「すわ!故障か!?」と驚かされましたが、どうやらブルワーズとしてはあえてのペースダウンを図った模様です。

2024シーズンのIP超えもすぐ

 2024年、ミズロウスキーはダブルAとトリプルAで計97.1イニングを投じました。2025シーズンはトリプルAで63.1イニング、メジャーでは前回のドジャース戦まで5試合で25.2イニングを投じ、89.0イニングに到達していました。

 この日の3.2イニングを加えれば、2025年はマイナーも含めて92.2イニング。まだ前年は超えてはいませんが、このペースでは100 IP到達もすぐそこ。この状況ゆえにブルワーズは試合の数日前からデータアナリストらも加えて、今後のミズロウスキーの起用法を検討してきました。

 結果、この日の登板は55~65球、4回以内という方針が予め決まっていました。球数64、IP 3.2はまさにそのラインであったということ。

 クリス・フック投手コーチは、ミズロウスキーに球数制限というはっきりした形を与えてはかえって本人に余計な圧を与えてしまうので、チームの方針として将来を考慮して、しばらくはペースダウンさせると本人にも伝えていたのでした。

 ミズロウスキー本人は投手としての本能で投げたいという思いは強いようですが、チームが将来を考えてくれているという点も理解しており、この方針を受け入れております。

 ここで無駄に潰すのは愚の骨頂ですし、何より、この日は初回こそ100mph連発でしたが、それ以降は100mphなしだったことを考えると、あえて無理はさせないというブルワーズの方針は正解かと思います。

 この日の登板で、メジャーでは6試合、29.1イニングでERA 2.45、SO 40となりました。ちなみにSO%は35.7で、SO9で行くと12.3です。

ローガン・ギルバートが好投

 さて、ゲームの方ですが、マリナーズ先発のローガン・ギルバートがほぼ完璧な投球を見せ、6.1イニングで被安打2、スコアレス、BB 0、SO 10をマーク。ブルワーズは本当にノーチャンスという状態でした。

カル・ロリーが決勝HR(39号)

 投手戦となったこのゲームにけりをつけたのはHRキングのカル・ロリーでした。

 6回裏、ブルワーズはイニング途中で3番手のニック・メアーズが登板。2アウトを奪いましたが、カル・ロリーに先制HRを許して、これが決勝点に。カル・ロリーはもう39号です。すごいですね。

 1点のリードをマリナーズは守りきって、1-0で勝利。ローガン・ギルバートが3勝目をマークしました。

 マリナーズの先発は本当にすごいですね。

ブルワーズ、連勝は11でストップ

 ブルワーズの過去の連勝記録はご覧の通り。最長は16連勝ですが、これは2シーズンに亘っての記録。シングル・シーズンで行くと1987年の13連勝が最高。今回の11連勝は4番目に長い連勝記録です。

#連勝試合数Season(s)Notes
116 games1986–19872シーズンにわたり
213 games1987 (single season)シングル・シーズンではこれが最長
312 games2018
411 games2025, 2021直近

 お読みいただき、ありがとうございました。

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