注目のラファエル・デバースのデビュー戦
衝撃のブロックバスター・トレードから2日経った現地2025年6月17日、ジャイアンツは地元オラクル・パークでガーディアンズを迎えての3ゲームシリーズがスタート。そしてラファエル・デバースがついにジャイアンツ・デビューの日を迎えました!
レッドソックスで11番をつけていたラファエル・デバースは、ジャイアンツでは16番を背負うことになりました。
OBバリー・ボンズとも交流
試合前、ラファエル・デバースは打撃ゲージの裏でレジェンドOBのバリー・ボンズと肩を並べて談笑。こういったシーンが見られるだけでも、この移籍はラファエル・デバースにとっても新たなコネクションを築くきっかけになり、大きなプラスになりそうです。
やはり有無を言わさぬほどの実績のある選手の前では、たとえラフィーほどの選手と癒えども真剣に話に耳を傾けるものだと改めて思った次第です。
Barry Bonds and Rafael Devers talking shop ahead of Raffy’s Giants debut pic.twitter.com/0rvN9XTouK
— Talkin’ Baseball (@TalkinBaseball_) June 17, 2025
毎打席、スタンディングオベーション
この日、ラファエル・デバースは3番DHで出場。ガーディアンズの先発は右腕のスレイド・スコーニ(Slade Cecconi)です。ジャイアンツの先発は2021年のALサイ・ヤング賞のロビー・レイ。
立ち上がり、ロビー・レイはスティーブン・クワン、レーン・トーマス、ホセ・ラミレスの強烈な1-2-3番を三者凡退に斬って取り、上場の立ち上がりを披露。
そして1回裏、1アウト2塁のいきなりのRISP(Runners In Scoring Position)の場面で打席が回ってきたデバースにサンフランシスコのお客さんはスタンディングオベーションで大歓迎の意を表しました。なお、この日のお客さんはデバースの毎打席でスタンディングオベーションを実施。実際、チャンスの場面が多かったです。
チャンスで打席が回ってきたデバースはスレイド・スコーニの緩急を使った投球に対応。しかし、5球目のハイ・ボールの4シームに思わず空振り。デビュー第1打席は三振に倒れました。さすがのデバースも移籍初打席はだいぶ力みが目立っておりました。
この後、ジャイアンツはエリオット・ラモスが死球で出て、ドミニク・スミス(彼も元レッドソックス)がCFへタイムリーを放ち、1点を先制しております。
勝ち越しRBIダブル!
3回表、ロビー・レイがオースティン・ヘッジスに犠牲フライを打たれ、1-1の同点に追いつかれます。
3回裏、ジャイアンツは1アウトからウィリー・アダムスが四球で出塁。
1アウト1塁でデバースの2打席目が回きました。この打席でデバースは2ボールを選び、そして3球目、93.5 mphの甘い4シームを鋭いスイングで弾き返し、打球は右中間深くへ。一瞬、HRかと思うような鋭い当たりで、打球速度は111.4mphを記録。この当たりで1塁ランナーのウィリー・アダムスが1塁から長駆ホームインし、ジャイアンツは勝ち越しに成功。
デバース、2打席目にして地元ファンを喜ばせるタイムリーを放ちました。勝負強いです。
ただ、ジャイアンツは直後の4回表にロビー・レイがデービッド・フライとカルロス・サンタナのコンビで1点を失い、再び同点に(2-2)。
デバースは5回裏の第3打席は空振り三振。
その後、ロビー・レイは6回表に、ガブリエル・アリアスにアウトコースの4シームを理想的な打ち方でHRを許し、2-3と勝ち越しを許してしまいます。
9回裏にチャンスメイク
7回裏の第4打席はミスショットのピッチャーゴロで凡退。
ジャイアンツは8回裏にノーアウト1、2塁の同点のチャンスを迎えましたが、ウィルマー・フローレスがダブルプレーに倒れて、チャンスを活かせず。ゲームは3-2とガーディアンズが1点をリードして9回裏のジャイアンツの攻撃に。
9回裏、ガーディアンズのマウンドはクローザーのエマニュエル・クラセ。
ジャイアンツは先頭のリーがシングルで出塁してチャンスメイク。ウィリー・アダムスが倒れてラファエル・デバースの5打席目。デバースは初球の97.8mphのカット・ボールをラインドライブでLFへ弾き返してチャンスを拡大させます。この打席のデバースへの声援もすごかったですね。
つづくエリオット・ラモスは四球を選び、1アウト満塁の大チャンスを迎えます。
ここでバッターはドミニク・スミス。スミスはしぶとく、クラセのカット・ボールに食らいつき、LFへ犠牲フライになるか?というフライを打ち上げます。しかし、ジャイアンツはこのフライでは自重。タッチアップを行いませんでした。これでアウトカウントが増えて2アウト満塁。
ここでバッターはドジャース戦で2度、グランドスラムを放ったケイシー・シュミット。否が応でも盛り上がった場面でしたが、残念ながらケイシー・シュミットは三振に倒れてゲームセット。
3-2のスコアでガーディアンズが初戦を取りました。
デビュー戦を勝利で飾りたかったデバースですが、移籍後の初勝利はお預けということに。
ジャイアンツ、明らかにプラス!
それにしてもジャイアンツは一気に華やかになりました。
これまでNLウエストはドジャースとパドレスの死闘が注目されてきましたが、本来はドジャースとジャイアンツがニューヨーク時代からのライバル対決です。
目下、パドレス@ドジャース戦がドジャー・スタジアムで行われていますが、むしろ早くジャイアンツとドジャースの対戦を見たいと思うファンも多いのではないか?とも思います。
さすが、バスター・ポージーです。ディールでもジャイアンツを盛り上げて行きそうですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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