【発表!】MLB 2024トップ・プロスペクト・ランク100！１位はオリオールズのジャクソン・ホリデー!

オリオールズは2年連続で1位を輩出

　現地2024年1月26日、MLBの2024シーズンに向けたトップ・プロスペクト・ランク100が発表され、1位はオリオールズのジャクソン・ホリデーとなりました。オリオールズは2023年のガナー・ヘンダーソンに続き2年連続で1位を輩出。

【発表】MLB 2023トップ・プロスペクト・ランク100！１位はオリオールズのガナー・ヘンダーソン

現地2023年1月26日、MLB 2023トップ・プロスペクト・ランク100が発表されました。１位はオリオールズのガナー・ヘンダーソンです。

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2023.01.28

　さらに言えば、オリオールズは2022年のランクにおいても、アドレー・ラッチマンが2位に入っていましたから、実質的に3年連続でMLBをリードする世代を抱えていることになります。

【MLB】2022トップ・プロスペクトランク！１位はロイヤルズのボビー・ウィット・Jr.

現地2022年3月17日、2022トップ・プロスペクトランクが明らかに！１位はロイヤルズのボビー・ウィット・Jr.

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2022.03.18

　今回のランキングの発表はMLB Pipeline によるもの。その他にもBaseball America 、Baseball Prospectusという伝統的な媒体がルーキーを評価しております。

ルーキー・ステータス

　毎年、記載しているのですが、ルーキー・ステータスの要件です。

• 打者はat bat(打数）が130以内。※打席数（PA : Plate Appearance）ではなく、打数（AB: At Bat）で、四球などを除いたものです。
• 投手は、50イニング以内　
• 26人ロースター（登録選手枠）在籍期間が累積で45日以内。（試合に出ていなくても、試合に出られるよう登録されている期間が、前年までに45日を越えていないこと。）　　※2６人枠に入っている間にDL（故障者リスト）やミリタリー（軍隊服役）期間が重複していればそれは除く。

　ROYの投票などはシーズン前にこれらの資格に適合していれば、シーズン終了後に投票の対象になります。

　このトップ・プロスペクト・ランクは、シーズンが始まり、上記のルーキー・ステータスを超えてしまうと、ランクから除外され、どんどん更新されていきます。よって、このランクはシーズン前のランクという意味で、Pre-2024などと筆者は称しております。

トップ100 ランク

　トップ100ランクのリストに上がった選手たちです。

　”ETA”というのは予想されるデビュー・イヤーのことです。すでにデビュー済みの選手も一応、2024と表示されています。”B”はBat、”T”はThrow。なお、名前の表記は今後変更になるかもしれませんので、そこはご了承ください。現時点で可能な限り、発音に近い表記にはしたつもりです。

1位のジャクソン・ホリデー

　マット・ホリデーの息子さんで、2022年のアマチュア・ドラフトの全体1位のジャクソン・ホリデー(Jackson Holliday)でした。

　SS/2Bの内野手で右投げ左打ち。2023年は19才のシーズンでしたが、クラスA、クラスA＋、ダブルA、トリプルAと4レベルでプレー。計125試合に出場し、.323/.442/.499、HR 12、ダブル 30、トリプル 9、75 RBIをマーク。

　最も出場したのはクラスA＋の57試合でしたが、36試合出場のダブルAの成績をピックすると、.338/.421/.507、ダブル 9、トリプル 3、HR 3、RBI 15。最後はお試しで上がったトリプルAでも、.267/.396/.400、HR 2をマーク。もう出来上がっていると見てよく、ETAは2024となっています。

【YOUTUBE】Jackson Holliday Mic’d Up at Orioles Batting Practice | O’s on the Fly | Baltimore Orioles

最多はカブスの7名

　集計してみますと、最多のランクインはカブスの7名。16位のピート・クロウ＝アームストロング（Pete Crow-Armstrong）から73位のジェームス・トリアントス（James Triantos）まで50位以下に4名です。

　そして、オリオールズは人数でもトップクラスの6名がランクイン、まさにプロスペクトの宝庫となっています。しかも1位の”ジャクソン・ホリデー（Jackson Holliday）を筆頭に、最後尾は63位のジョーイ・オルティズ（Joey Ortiz）で、30位以下に4名、32位のヘストン・キャースタッド（Heston Kjerstad/デビュー済み）を含めれば50位以内に5名と超高品質と言ったところです。

レッドソックスは4名

　ボストン・レッドソックスは以下の名がランクイン。50位以内に3名、そしてデビュー済みのセダン・ラファエラが入っていますから、内容はいいです。ニック・ヨークは100位までに入りませんでした。

アストロズは0

　なおアストロズだけが100位以内に選手が入りませんでした。アストロズは2023年が1名、2022年も0。

　今が黄金期と言わんばかりにトレードにてプロスペクトを出している面もありますし、ここにたどり着いていないレベルの選手が多いのも事実です。ただ、3年でランクインが1人というのは世代の凹みが出てくるのは避けられそうもありません。

入らなかったプロスペクト

　ランク外だったのがレンジャーズのRHPジャック・ライター。2023年の大半はダブルAで過ごし、19先発、81.2 IPで2勝6敗、ERA 5.29。9月後半にトリプルAに上がりましたが、1先発、3.2 IPで3失点。ちょっとまだ圧倒的な結果が出ていないようです。2023年のSO9は12.1と高いのですが、BB9が5.2ですので、コントロールに苦戦したようです。ただ、2024年にデビューするのは間違いなさそうです。

　さらに、マリナーズのRHP エマーソン・ハンコックもランク外。2023年にデビュー済みで、3先発でERA 4.50。確かに「あれ？」という投球フォームになっていて、ドラフト時とは違う！とは思ったのですが、彼がどうなるのかちょっと興味深いです。

身長高低

　実力にはそれほど関係ありませんが、身長の最も高い選手と低い選手を挙げますと、最長は50 位のホワイトソックスのノア・シュルツ

（Noah Schultz/LHP）で、6′ 9″ で205.74cm、最も低いのは45位のメッツのジェット・ウィリアムス(Jett Williams/SS)で5′ 6″ で167.64cmでした。

筆者的にNO.1はPCA

　蛇足ですが、筆者が最も期待するプロスペクトはカブスのOFで16位にランクされたピート・クロウ＝アームストロング。すでに2023年にデビュー済みです。

【MLB2023】カブスのピート・クロウ＝アームストロングがMLBデビュー！2024 NLROY有力候補！（追記あり）

現地2023年9月11日、カブスのピート・クロウ＝アームストロングがMLBデビューを果たしました。彼は2024 NLROY有力候補です。

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2023.09.12

　打撃もしっかりと結果を残しての昇格で、注目すべきはOFの守備。OFで守備で魅せる選手は現時点でも何人もいますが、PCAはちょっと別格かなと思います。今季、スーパー・プレーがどれだけ飛び出すか、見ものです。

　なお、ポストシーズンで大活躍したレンジャーズのエバン・カーターが5位でランクイン。彼は打撃の方で期待したいです。そして、エンゼルスで唯一ランクインしたノーラン・シャニュアルは期待というより、頑張って欲しいという感じがします。すでに結果を出している中、彼が95位というのは意外でした。

　そして2023年全体1位のパイレーツのポール・スキーンズも早く見てみたいですね。後はレッドソックスのマーセロ・マイヤーですね。彼が今季上がってくれれば面白いのですが。そして2位にランクインしたブルワーズのOF兼2Bのジャクソン・チョーリオ（表記が違ったらごめんなさい）。彼がどのくらいの長打力を発揮するのか、非常に興味深いです。20才で2024年の開幕を迎えるブルワーズの怪物で、2023年はAAとAAAで22HRをマーク。

　お読みいただき、ありがとうございました。