2025 NL MVP
現地2025年11月13日、2025シーズンのMVPが発表され、NLは大谷選手が満票で4度目の受賞となりました。カイル・シュワーバーとの対決である程度は1位票が逃げるかとも思われましたが、シルバー・スラッガー賞のNL DHで大谷選手が選ばれた時点でMVPもほぼ大谷選手に流れることは予想できましたが、満票での受賞となりました。
NL バッティング・スタッツ
MVPには投手も得票がありますが、主要打撃成績を挙げておきたいと思います。リードオフの多かった大谷選手はRBIはトップ3には食い込めませんでしたが、Runが圧倒しております。そしてなんと言ってもOPSですね。
| Stats | Rank |
|---|---|
| OPS | 1. 大谷翔平(LAD): 1.014 2. K・シュワーバー(PHI):.928 3. J・ソト(NYM) :.921 |
| HR | 1. K・シュワーバー(PHI):56 2. 大谷翔平(LAD): 55 3. J・ソト(NYM): 43 |
| RBI | 1. K・シュワーバー(PHI):132 2. P・アロンゾ(NYM): 126 3. J・ソト(NYM): 105 4. 鈴木誠也(CHC): 103 4. C・イェリッチ(MIL): 103 |
| BA | 1. T・ターナー(PHI):.304 2. N・ホーナー(CHC): .297 3. F・フリーマン(LAD): .295 |
| OBP | 1. J・ソト(NYM): 396 2. 大谷翔平 (LAD) : .392 3. G・ペルドモ(AZ): .389 |
| SLG | 1. 大谷翔平 (LAD) : .622 2. K・シュワーバー (PHI): .563 3. C・キャロル(AZ): .541 |
| H | 1. ルイス・アラエズ(SDP): 181 2. T・ターナー(PHI):179 3. N・ホーナー(CHC): 178 |
| Run | 1. 大谷翔平 (LAD) : 146 2. J・ソト(NYM): 120 3. F・リンドーア(NYM): 117 |
| TB | 1. 大谷翔平(LAD) : 380 2. K・シュワーバー(PHI):340 3. P・アロンゾ(NYM): 327 |
NL MVP 投票結果
ではまず投票結果を見てみましょう。投票はBBWAAの記者30名が1位から10位までを記入。1位には14ポイント、2位には9ポイント、3位には8ポイントが付与され、4位以下は順位が下がるごとに7-6-5-4-3-2-1と10位まで1ポイントずつ下がる方式です。
1位から4位までの得票
まず2位までの得票があったのが以下の4選手。
| # | Name | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 計 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 大谷翔平(Dodgers) | 30 | 420 | |||||
| 2 | カイル・シュワーバー(Phillies) | 23 | 5 | 1 | 1 | 260 | ||
| 3 | フアン・ソト(Mets) | 4 | 15 | 9 | 2 | 231 | ||
| 4 | ヘラルド・ペルドモ(DBacks) | 3 | 7 | 11 | 3 | 2※ | 196 |
※ヘラルド・ペルドモは7位(3P)、8位(2P)、10位(1P)でそれぞれ1票ずつ投票され、計5P分が隠れています(幅の都合で省略させていただきました。)
面白いのは2位が若干割れたことで、そのうちの一人にヘラルド・ペルドモが入っている点ですね。ヘラルド・ペルドモは2位から10位まで(9位はなし)得票があったという面白い現象でした。
5位以下
5位以下はご覧のメンバーです。
| # | Name | Total |
|---|---|---|
| 5 | トレイ・ターナー(Phillies) | 102 |
| 6 | ポール・スキーンズ(Pirates) | 83 |
| 7 | コービン・キャロル(Diamondbacks) | 83 |
| 8 | フェルナンド・タティス・Jr. (Padres) | 78 |
| 9 | ピート・クロウ=アームストロング(Cubs) | 63 |
| 10 | フランシスコ・リンドーア(Mets) | 61 |
| 11 | ピート・アロンゾ(Mets) | 48 |
| 12 | クリスチャン・イェリッチ(Brewers) | 34 |
| 13 | フレディー・フリーマン(Dodgers) | 29 |
| 14 | ブライス・トゥラン(Brewers) | 23 |
| 15 | クリストファー・サンチェス(Phillies) | 16 |
| 16 | マイケル・ブッシュ(Cubs) | 11 |
| 17 | マニー・マチャード(Padres) | 11 |
| 18 | マット・オルソン(Braves) | 7 |
| 19 | ニコ・ホーナー(Cubs) | 5 |
| 20 | 鈴木誠也(Cubs) | 3 |
| 21 | ウィル・スミス(Dodgers) | 3 |
| 22 | ケーテル・マルテ(Diamondbacks) | 2 |
| 23 | エリー・デラクルーズ(Reds) | 1 |
大谷は4度目のMVPにまつわる記録
大谷選手は、ALで2度受賞した後、2年連続でNL MVPに輝きました。なお、大谷選手個人としては2023、2024、2025と3年連続での受賞となります。
2021年と2023年にALでMVPを受賞した大谷は、4回以上MVPに選ばれた史上2人目の選手に。ちなみに大谷選手よりも多く受賞したのは、NLで7回(1990年、1992~93年、2001~04年)受賞で歴代最多記録を持つバリー・ボンズだけです。
両リーグで2度受賞したのは大谷選手だけです。他、フランク・ロビンソン(1961年 NL:レッズ、1966年 AL: オリオールズ)だけで、ともに1度ずつ。
3シーズン連続でMVPに輝いたのは、今回が2人目で、もう一人はやはりバリー・ボンズで2001年から2004年まで4年連続でMVPに輝いており、バリー・ボンズはこの記録も保持しています。
4度はいずれも満場一致
大谷選手の4度の受賞はいずれも満場一致によるものです。MVPを複数回満場一致で受賞しているのは大谷選手のみ。NLで満場一致で受賞したのは今回で10回目で、直近ではバリー・ボンズ(2002年)、アルバート・プホルス(2009年)、ブライス・ハーパー(2015年)、ロナルド・アクーニャ・ジュニア(2023年)。なお、ALでは13人が満場一致で受賞しており、その中には大谷選手自身の2回も含まれております。
2年連続での受賞は今回で19回目。バリー・ボンズはNLで4回連続受賞(1992-93、2001-02、2002-03、2003-04)を達成しています。
NLでの連続受賞は、今回で6度目。直近では5人目としてアルバート・プホルス(2008-09)が達成しています。なお、ALでの連続受賞は大谷選手で8人目でした。6人目はフランク・トーマス(1993~94年)、7人目はミゲル・カブレラ(2012~13年)です。
なお、大谷選手は過去5回のMVP投票でいずれも1位または2位に終わっており、これはバリー・ボンズとマイク・トラウトの記録に並ぶものです。
また、ドジャース選手のMVP受賞は今回で14度目。他の受賞者は、ロイ・キャンパネラ(3回、1951年、1953年、1955年)、ドルフ・カミリ(1941年)、ジャッキー・ロビンソン(1949年)、ドン・ニューカム(1956年)、モーリー・ウィルス(1962年)、サンディ・コーファックス(1963年)、スティーブ・ガービー(1974年)、カーク・ギブソン(1988年)、クレイトン・カーショウ(2014年)、コディ・ベリンジャー(2019年)です。
デコピン登場
受賞待ちのときにはデコピンも登場し、なかなかいい光景が見られて良かったと思います。
GOOOOOD MORNING, NATION 😊
— Dodgers Nation (@DodgersNation) November 14, 2025
We’re all proud of Shohei Ohtani for winning his 4th MVP yesterday, especially Decoy and Mamiko!
pic.twitter.com/5qSmuIEuyt
おめでとうございました!
お読みいただき、ありがとうございました。











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