ベリンジャー、NYYと再契約
現地2026年1月21日、今オフはかなりのスロー・スタートだったヤンキースですが、色々と逃げられはしたものの、ついにディール成立。少年の頃からブロンクス・ファンであったコディー・ベリンジャー(Cody Bellinger/30歳)と再契約するに至りました。
このディールはカイル・タッカー、ボー・ビシェットの流れを組む高単価のディールとなっています。二人と少し違うのはショートとロングの間のミドル期間ということでしょうか。
契約内容
ヤンキースとコディー・ベリンジャーの合意内容はご覧の通り。コディー・ベリンジャーのエージェントはボラス・コーポレーションです。
- 5 年/$162.5M (2026-30)
- サイニング・ボーナス:$20M
- サラリー
- 2026:$32.5M | 2027:$32.5M| 2028:$25.8M | 2029 :$25.8M | 2030:$25.9M
- 2027、2028終了後にオプトアウト可
- もし、2027年がロックアウトによりキャンセルされた場合はオプトアウトは2028年と2029年に変更される
- フル・ノートレード条項あり
AAVはカイル・タッカーほどではないまでも、$32.5Mと$30M超え。誕生日が7月のベリンジャーは2026年は30歳でシーズンを迎え、このディールは35歳までの期間をカバーします。
オプトアウトあり
ただし、サラリー増額の機会を逃さないようにしているボラス・コーポレーションはオプトアウトを2回入れてきました。2027年と2028年終了後です。そのオプトアウトまでにサイニング・ボーナスも含めて$85Mは確保する内容となっています。
ロックアウトも想定に!
そして少なくとも今オフ初の条項というのが入ってきました。それが2027年のロックアウト想定です。
ご承知の通り、現行のCBA(労使協定)は2022-2026の5年間で2026年が最後の有効年となっており、2026年終了後は次の労使協定締結に向けて協議を行います。
もしも2026年終了後の労使協定が揉めて2027年がキャンセルになるようなことになれば、オプトアウトの2回を1年ずらすという内容です。
現行のCBA締結は2021年12月2日にロックアウトが始まり、現地2022年3月10日にロックアウトが解除されて暫定的合意に至りました。ロックアウトの期間は99日。162試合シーズンの開催が危ういところまで来たのです。結果的に2023シーズンは162試合のフルシーズンで戦えましたが、「圧縮シーズン」となり、ダブルヘッダーが多数組まれるシーズンにもなったのです。
ちなみにロックアウトというのは契約など一切の活動が出来ません。ロックアウト前の駆け込み契約も出ましたが、大半はロックアウト後に雪崩のように契約が行われたのです。
サラリー・キャップ導入に向けて揉める想定
カイル・タッカーの高単価契約は異を唱えたオーナーも多く、ドジャースやメッツは贅沢税の税額自体が小規模マーケットのクラブの年俸総額を上回るほどに選手に投資。
選手に投資するのは良いとしても、あまりに底なしに注ぎ込み過ぎであるとの意見が出ており、サラリー・キャップ制、つまり年俸総額の上限を決める制度の導入をオーナー側が求めてくるのは必至という状況。
つまり、これはかなり揉めることが予想され、2027年のシーズン開催も危うい・・・ボラス・コーポレーションはそのような最悪の想定もベリンジャーの契約に入れました。
ベリンジャーの2025年
コディー・ベリンジャーのキャリアなどは下記の2つの記事にまとめております。概要を書くと、デビュー・イヤーの2017年にROYを受賞したエリートOFのベリンジャーはなんとデビュー3年目(2019年)でMVPを受賞。これからどれだけの選手になるのか?と思われたところ、打撃不調が始まり、2022年終了後にノンテンダーFAに。
その後、カブスと契約し、2023年に復活。130試合、556 PA、499 AB、153 Hits、打率.307、OBP .356、SLG .525、HR 26、RBI 97、SB 20、二塁打 29、Run 95とかつての成績にほぼ等しい数字をマーク。MVP投票においても10位にランクされるほどの活躍を見せました。
そしてFAとなりカブスと3年/$80M (2024-2026)でサイン。オプトアウトありでした。
2024年オフにトレードでヤンキースに移籍。
2025年はヤンキースの攻撃の軸となり、152試合に出場し、.272/.334/.480、OPS .813、HR 29、RBI 98をマーク。安打数 160はNL MVPを受賞した2019年の170に次ぐ数字でした。
ヤンキース、有力FAをゲット
ベリンジャーとヤンキースは早めに交渉を開始。5年のヤンキースに対し、ベリンジャー側は7年にこだわり、これで一時凍結していました。
ところがここ1週間で市場は大きく変化。ドジャースとメッツがカイル・タッカーを巡って争奪戦を繰り広げ、ドジャースが獲得に成功。メッツはその後、内野強化で3Bとしてボー・ビシェットに軸足を移して獲得。ビシェットにも関心を抱いていたヤンキースでしたが、奪われてしまいました。
結果的にベリンジャーの期間は5年となってしまいましたが、その代わりにオプトアウトを2回入れたこと、そして総額は$140M前後と見られたのが$162.5Mとなったことでベリンジャー側も折れたことで合意した模様です。
ヤンキース、2025年のOFに
ベリンジャーを獲得したことでヤンキースのOFは2025年のレベルになりました。ベリンジャー、ジャッジ、グリシャムのこの3人が再び揃ったということに。
ヤンキースの贅沢税
このディールでヤンキースの現時点の40manロスターの贅沢税上のサラリーは$320Mに達しています。ヤンキースは2022年から2025年まで4年連続で閾値を超過。2026年も超過は確定で5年連続となります。
お読みいただき、ありがとうございました。





コメント