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【MLB契約2021】”ミスター・スマイル”、メッツのフランシスコ・リンドーアが10 年の延長契約でサイン!

リンドーア、SS史上最高額で延長契約

 MLB2021シーズンが始まる現地2021年4月1日、ハッピーな大型契約が締結されました。メッツとフランシスコ・リンドーア(Francisco Lindor )が10年/$341Mの延長契約でサイン。この契約はSS(ショートストップ)のプレーヤーとしては史上最高額の契約。なおかつ、MLB史上3番めのラグジュアリー・コントラクトとなりました。

契約内容

 フランシスコ・リンドーアとメッツの契約内容は以下の通り。

 まず、2021年のサラリーはご覧の通り。

  • $22.3M(2021)

 今回サインした延長契約の詳細はこちらです。

  • 10年/$341M(2022-2031)
    • サイニング・ボーナス:$21M
    • 年間$32M (2022-2031)
    • トータル$50Mの繰延払い(契約終了後の2031-2041年まで毎年$5M)
    • 15クラブとのノー・トレード条項あり(リンドーアが15クラブ指定。詳細は明らかにされておらず)
    • オプトアウト条項はなし。

ミスター・スマイル、なかなかの交渉上手

 ミスター・スマイルの異名を持つフランシスコ・リンドーアですが、そのフレンドリーさとはうらはらに今回の延長契約の交渉はなかなかのものでした。そう記載すると、イメージはよくないですが、しっかりと、自分の価値を主張したという点でなかなかの交渉上手だったと思います。

 当初、メッツは10年/$300Mの契約をオファーし、これはマニー・マチャードの大型契約と同じ金額でしたから、非常に高額なオファーで、メッツは最大限、敬意を払ったオファーだっと思います。

 ところが、フラシスコ・リンドーア側はこれを拒否。一時は、10年$/360Mのハイ・ボールを投じてました。ハイ・ボールというのは、言葉は悪いですが、大胆な上限額をふっかけるという交渉術。トランプ前大統領がわりと得意としていた交渉術。結局、落ち着いたのは、その中間よりややリンドーア側に寄った$341Mに。結果的に$300Mを大きく上回りましたね。

結局、繰延払いも入る

 また、当初は「繰延なし」で毎年しっかりと支払ってくれという内容だったのですが、これも交渉の中のハイ・ボールだったかもしれませんね。

 筆者は選手が繰延払いを受けるのは大賛成。なぜなら、引退後に収入が急に途絶えるよりは、一定期間もらえる方がネクストキャリアを築く点においても余裕が生まれるからです。それこそ$1Mももらえるなら大バンザイですね。

 繰延払いはクラブ側にとっても、当面の現金がなくならない点においてメリットはあります。とにかく少しでも手元に現金があるのが、事業継続の上でも大事なことで、メジャーリーグクラスのサラリーの支払いとなると、資金繰りだけでも大変ですから。

MLB史上3番めのラグジュアリー契約

 今回のフラシスコ・リンドーアの契約はこれまでのMLBプレーヤーの大型契約の中では3番めとなるとなるもの。

MLBプレーヤーの大型契約

  1. ムーキー・ベッツ(LAD):12年/$365M (2020/7月サイン)
  2. マイク・トラウト(LAA):10年/$360M (2019/3月サイン)
  3. フラシスコ・リンドーア(NYM):10年/$341M (2021/4月サイン)
  4. フェルナンド・タティス・Jr.(SDP):14年/$340M (2021/2月サイン)
  5. ブライス・ハーパー(PHI):13年/$330M (2019/3月サイン)

2021オフにFAとなるSS

 フランシスコ・リンドーアは、2021年1月の時点でのMLSは5.113。このオフは調停のラストイヤーで、2021シーズンオフにFAとなる予定でした。ずっと囁かれ続けてきたリンドーアは今オフ、移籍が決まり、オーナーが代わったいいタイミングで資金力が潤沢となったメッツに入ったことが幸いし、いい契約を結ぶことに。これでリンドーアにまつわる一連の「どうなるのか?」という動静はストップ。あとは、SSとして名選手にまっしぐらというところですね。

 なお、2021シーズン終了後にFAとなるSSはなかなか豊富です。ドジャースのコーリー・シーガー、ロッキーズのトレバー・ストーリー、アストロズとのエクステンションを拒否したカルロス・コレア、そしてカブスのハビアー・バイエスなど。

 彼ら、特にトレバー・ストーリーの契約に与える影響は大きいかもしれません。

27才のリンドーア

 1993年11月14日生まれのフランシスコ・リンドーアは、2021年の開幕時点で27才。今回の延長契約は、38才のシーズンインまで継続。

 もともと2011年に、インディアンスの1巡目指名として入団したリンドーアは、ここまで非常に順調。デビューは2015年で、21才のとき。ROYの投票で2位になりました。

 その後は、2016年から2019年まで4年連続でオールスターに出場、4年連続でMVP投票にもランクイン。そしてこの間、ゴールドグラブ賞受賞が2度、シルバースラッガー賞受賞が2度。

 メジャー6シーズンで打率.285、OBP .346、SLG .488、HR138、RBI 411、盗塁 99、RUN 508、OPS+が117。

 2021シーズン、どうなるのか、楽しみですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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