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【MLB2021】”未デビューの大器”フォレスト・ウィットリーがトミージョン手術へ

またもメジャーデビューを逃す

 アストロズのトップ・ピッチング・プロスペクトのフォレスト・ウィットリー(Forrest Whitley)がメジャーへの道で苦戦しています。

 今スプリングトレーニング前半のライブBPセッション後に肘の違和感を訴えたフォレスト・ウィットリー。その後、様子見をしていましたが、やはり症状が芳しくないことからMRIでチェックしたところ、UCL(内側尺骨側副靭帯)の損傷が判明。即座にトミージョン手術を勧められていました。

セカンドオピニオンでも診断は変わらず

 そして現地2021年3月9日にセカンドオピニオンを求めましたが、最初の診断結果がより明らかになるだけでした。現地2021年3月10日、アストロズ監督のダスティー・ベイカーは記者陣に対して、フォレスト・ウィットリーのトミージョン手術が決定したことを公表。

 具体的な日時は明らかになっていませんが、早めの手術が予定されています。これにより、フォレスト・ウィットリーの2021シーズンの全休が決定。

 今季も未デビューということになりました。

アストロズが温存していたプロスペクト

 フォレスト・ウィットリーは2016年アマチュアドラフトのアストロズ1巡目指名のプロスペクト。全体順位は17位。

身長201センチ

 なんと言っても201センチの身長から投げ下ろす、角度のあるファストボールが魅力で、94-97mphを計測する逸材。1巡目指名ということもあり、アストロズが大事に育ててきたプロスペクトで、大物のトレードの交換要員で彼が指名されてもアストロズは拒否してきました。

 そんなトップ・プロスペクトがまたデビュー出来ずということで、アストロズ関係者はちょっとショックを受けているかもしれませんね。

2018年に50試合にサスペンション

 大型右腕のフォレスト・ウィットリーですが、2018年2月にマイナーリーグの薬物規定違反で50試合のサスペンション(出場停止)処分を受けた過去がありました。

 PEDs(パフォーマンス向上の禁止薬物)系ではなく、眠気を防止する薬です。覚醒する薬ですね。どうやらカレッジ・ベースボールを友人と一緒に応援に行く際にロングドライブとなったことから、時間の関係でずっとドライブする必要があったことから、そのような薬を服用したことが判明。これは人がいいからなのか、浅はかなのか、わからない行動ですね。

 2018年はダブルAで6月から8月まで8試合しか登板できませんでした。

2020年はショートシーズンによりチャンスなし

 すでにダブルAレベルであれば、メジャー昇格も見えているレベルで、フォレスト・ウィットリーは2019年にAFL(アリゾナ・フォール・リーグ)にも参加。今度こそという状況でしたが、2020シーズンはご承知の通り、ショートシーズンとなったため、フォレスト・ウィットリーに昇格のチャンスはありませんでした。

マイナー4シーズンで197.0 IP

 2020年にチャンスがなかったのは一重に何かが足らなかったからというのもあります。

 フォレスト・ウィットリーはマイナー4シーズン(2016から2019)で57試合、197.0 IPしか投げていません。2017年に23試合登板、そのうち18試合先発がシーズンでの最多登板です。

 マイナーのオールレベルでの通算成績は57試合、197.0 IPで9勝15敗、ERA4.71。HR9の0.8はさすがで、SO9 13.2というのも素晴らしいのですが、BB9が4.3。今ひとつ完成に至っていないというところのようです。

 フォレスト・ウィットリーはMLBパイプラインのPre-2021シーズンのランクでは41位。Pre-2018では9位、Pre-2019では7位にランクイン。

 やはり2018年のドラッグ・アビューズがなければもっと早くデビューしていたかもしれませんね。

 現時点で23才のフォレスト・ウィットリー。トミージョン手術からの復帰は14ヶ月から18ヶ月かかりますから、おそらく2022シーズンはマイナーで復帰。メジャー・デビューはその翌年の2023年くらいになるかもしれませんね。もしそうなら、25才のシーズンです。

 カレッジ出身で1巡目指名の25才でのデビューはやはり遅いですが、ここは致し方ありませんね。とにかく、角度のいいボールを思い切り投げ込める状態になれるよう、しっかりと治療してもらいたいと思います。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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