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【MLB契約2021】ブレーブス、トラビス・ダーノーと2年の契約延長へ!

ダーノー、福の神!のような存在感を発揮し、即延長

 現地2021年8月20日、いいニュースが入りました。アトランタ・ブレーブスは、捕手のトラビス・ダーノー(Travis d’Arnaud )と2年の契約延長を発表しました。

 興味深いのがフレーブスが契約延長を決定したタイミングです。トラビス・ダーノーは今季、怪我で5月以降は欠場。しかし、現地2021年8月11日に戦線に復帰。そしてブレーブスは復帰後わずか5試合の稼働で契約延長を決めた、そのような動きでした。これはもうブレーブスが自軍にとってトラビス・ダーノーが福の神のような存在であると認定した・・・と言えば誇張しすぎですが、彼の存在感をとても高く買ったということかと思います。

現契約

 ブレーブスとトラビス・ダーノーは、2019年11月に2年$16Mでサイン(2020-2021)。こちらはオプションなどがついておらず、支払いは$8Mx2年の均等払い。

 トラビス・ダーノーは今シーズン終了後、FAになるというステータスだったのです。

新契約

 そして新契約は現契約とほぼ同じですが、オプションがつきました。

  • 2 年/$16M (2022-23)
    • 支払いは$8Mx2年
    • 2024年は$8Mのクラブオプション(バイアウトなし)
    • ダーノ−はサラリーの1%(0.16M)をクラブのチャリティーに寄付

 バイアウトがついていないのはファンからすればちょっと悲しい面もありますが、ダーノーにとっては2年の延長がむしろ大きなプレゼントのような意味合いなのかもしれません。

 また1%をブレーブスが主催するチャリティーに寄付もします。いい心意気ですね。

5月に左手親指の靭帯を断裂

 トラビス・ダーノーは、現地2021年5月1日のブルージェイズ戦の6回裏に、ホームでのタッチプレーでランダール・グリチャックと交錯。ミットにグリチャックの体が乗ったような形になり、この際に親指を負傷。かなり痛そうにしていました。

 診断の結果、左手親指の靭帯の断裂が判明。手術が必要となり、60 Day ILに入っていました。捕手にとってミット側の親指はキャッチングに大きな影響を与えますから、今後のキャリアも心配されるような怪我でした。

 下記はメッツ時代のキャッチングですが、非常にうまいんですね。捕手にとってミット側の親指は本当に大切です。

復帰後にブレーブスが復調

 大きな怪我を負ったトラビス・ダーノーですが、2021年8月11日に戦線復帰。それまでブレーブスはちょうど今のエンゼルスのように、勝率5割に到達→敗戦→5割復帰→敗戦を繰り返し、なかなか5割の壁を突破することができませんでした。

福の神と言いたい理由

 ところが、トラビス・ダーノーが復帰してからのブレーブスは、いとも簡単に5割超え。現地2021年8月20日時点ではナ・リーグ東地区の首位を独走しています。

 現地2021年8月20日終了時点で、ブレーブスは7連勝中。

 ダーノーが復帰した11日以降、ブレーブスは9試合をこなしているのですが、ダーノーがマスクをかぶったのはそのうち6試合。その6試合はいずれもブレーブスが勝利。そして11日以降のブレーブスの成績は8勝1敗。

 20日のオリオールズ戦では、マックス・フリードがシャットアウト勝利。もちろん、ダーノーがマスクをかぶりました。

 もういかにダーノーの存在感が大きいかを物語っていると思います。

2021年の打撃成績

 上記までは守備面で良いところを記載しましたが、トラビス・ダーノーは打撃力が高い捕手。

 2021年は、現地2021年8月20日時点で打率.236、OBP .293、SLG .699で、HR4、RBI 17という成績。今季は4月のスタートがよくなく、併せてまだ29試合しか出場していないので、4月の悪い成績が反映されているため、打率などは低いですが、8月の成績は打率.292、OBP .434、SLG .625、2HR、6 RBIでいい数字をマークしています。

2020年はシルバースラッガー賞

 なお、トラビス・ダーノーはショートシーズンになった2020年は、60試合中44試合に出場し、打率.321、OBP .386、SLG .533、OPS .919でシルバースラッガー賞を受賞しています。

応援したい選手

 トラビス・ダーノーはキャリア前半に非常に苦労した選手。詳細は上記のブレーブスとのディールが決まった時の記事に記載しています。

 ようやく掴んだチャンスも2020年はショートシーズン。良い結果を出しましたが、フルシーズンでやりたかったでしょう。そして契約のファイナルイヤーの今年、上記のように怪我をしてしまいました。今季32才のシーズンであるトラビス・ダーノーは、せっかくの複数年契約もこれで終わりかと思っていました。

 ところが、やはりクラブへの貢献度は高く、そこをブレーブスがよく評価してくれたと思います。

 本人が大谷選手ほどの愛されるキャラクターかどうかは知りません。しかし、苦労したプレーヤーが報われて欲しいとは思います。特にキャッチャーは出場機会に恵まれないことが多いですから、余計ですね。

 良い話が決まってよかったと思います。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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