ブルワーズ、カブスの流れを許さず!
現地2025年10月6日のカブス@ブルワーズのNLDS Gm2はすごいゲームになりました。初回から3ランHRの応酬です。
荒れた展開になりそうでしたが、試合の流れをものにしたのはこの日、ブルペン・ゲームを企図したブルワーズで、実質的な試合の中心投手であった3番手のジェイコブ・ミズロウスキー(Jacob Misiorowski )が剛球でその流れを作り、見事連勝を達成しました。
なお、ブルワーズはGm1でのハムストリングスの怪我が心配されたジャクソン・チューリオが先発出場しました。
CHC:鈴木が先制3ランHR
先制したのはカブスで1回表、ブルワーズ先発のアーロン・アシュビーから1アウト1、2塁のチャンスを作ると、この日4番RFで出場した鈴木誠也選手が3球目の高めのチェンジアップを豪快にスイング。これが打ち出し速度111.7mph、飛距離440ft(134.112m)の3ランHRとなり、カブスが3点を先制。ブルワーズとしてはブルペン・ゲーム時には避けたかった初回の大量失点となり、いやなスタートとなりました。
今永も3ランHRを打たれる
この日、カブスの先発は今永昇太投手。
パドレスとのNLWCでは2番手で登板し、4.0 IPを失点2とまずまずの投球でしたが、HR 1を記録。今季は被弾が多く、レギュラー・シーズンでは31HRを浴びています(前年は27HR)。また初回のERAが7.20というのもNLWCでオープナー形式を採った理由の一つだったでしょう。
迎えたこの日、初回の投球が気になるところでしたが、今永投手はジャクソン・チューリオとブライス・トゥランから連続三振を奪う素晴らしいゲームイン。ところがつづくウィリアム・コントラレスにはインコースの難しいボールをLFに弾き返され、ランナーを許すと、続くクリスチャン・イェリッチにもLFへシングルを打たれ、2アウト1、2塁のピンチを迎えます。
ここでバッターはアンドリュー・ボーン。元ホワイトソックスのトップ・プロスペクトだった選手です。今永投手はそのアンドリュー・ボーンにインコース中心の配球で攻め、フルカウントに。7球目、すウィーバーがインコースに投じられ、割と良いコースだったのですが、アンドリュー・ボーンがうまく肘を抜いてフルスイング。打球はLFスタンドのポール近くに到達し、なんと3ランHRで同点に追いつかれます。
これはクレイグ・カウンセルとすればプランが大崩れした瞬間となりました。
ブルワーズ、この日は計3HR
ブルワーズの強さは単打を重ねて行くことにありますが、この日は上述のアンドリュー・ボーンの3ランHRを初め、計3本のHRが出ました。
3回裏、2アウトからウィリアム・コントラレスがソロHRを放ち、4-3と勝ち越しに成功。このHRも今永投手からでした。今永投手はこの後、イェリッチにもシングルを打たれたところで交代。2.2 IPで失点4(ER 4)でした。
さらにブルワーズは4回裏、2番手のダニエル・パレンシアを攻め、2アウト1、2塁のチャンスを作るとジャクソン・チューリオに打席が周り、101.4mphの4シームをCFバックスクリーンに叩き込む3ランHRを放ち、7-3とリードを拡大します。
ブルワーズは、強い、強い!!
ジェイコブ・ミズロウスキーが好投!
3回表から登板したのがジェイコブ・ミズロウスキー(Jacob Misiorowski)。ポストシーズン初登板です。
そのミズロウスキーは代わりばな、カブスのスターであるカイル・タッカーに103.4mph、103.7mph、104.3mph、104.2mphの速球を立て続けに4球投げて3Bゴロに打ち取ると、3、4、5の3イニングを無失点に。
ミズロウスキーは57球を投げ、そのうち31球は100mph超えで、さらに12球は102mph超え。1安打、BB 2、SO 4と圧巻の内容で流れをグンと引き寄せました。
凄かったですね。
ブルワーズはその後、怪我が心配されたトレバー・メギルも8回に登板(0.2 IP)。そして最後はアブナー・ウリーべがいつも通りの投げっぷりのいい投球を見せて無失点。
7-3のスコアで勝利し、NLCSへ王手をかけました!
ブルワーズ、本当に強いです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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