ホゼ・ソリアーノがまたも好投
現地2025年8月25日、アーリントンにてエンゼルス@レンジャーズの3ゲームシリーズがスタート。そのGm1でエンゼルスがホゼ・ソリアーノ、レンジャーズがジェイコブ・デグロムが先発。
今季好調のホゼ・ソリアーノがジェイコブ・デグロムとのマッチアップでどこまで先取点を与えず、我慢の投球を続けられるのか、見ものでしたが、展開はその逆。むしろ、先取点を与えたのはジェイコブ・デグロムでした。
復帰明けのデグロム
ジェイコブ・デグロムは実は肩の疲労のため、8月20日に予定されていたカンザスシティでのロイヤルズ戦を先発を回避。
ジェイコブ・デグロムは2023年6月にトミー・ジョン手術を実施。2024年に復帰を果たしましたが、今季は復帰後初のフルシーズンで、このゲーム前までの成績は24試合に先発して10勝5敗、ERA 2.76と素晴らしい数字をマーク。
しかし、直近の2ヶ月は悪化傾向で、7月は5試合に先発して、28.1 IPでER 13、HR 7、ERA 4.13と悪化。8月に入ってからも、3試合で16.2 イニングを投げ、ER 8、HR 3、ERA 4.32とあまり改善が見られておりませんでした。
実際、肩の疲労もあったことから、ローテーションをスキップ。中9日を空けてこの日の登板に臨んでいたという状況でした。
レンジャーズのフロントも万全を期すため、1、2日のローテーションずらしよりも1度スキップさせることを選んだということでした。
ザック・ネトーがリードオフHR
今季は被弾するケースが多いジェイコブ・デグロム。HR%は2度目のサイ・ヤング賞を受賞した2019年が2.4%だったのに対し、今季は3.6%を記録。MLBのアベレージが3.0%ですから、デグロムにしてみれば、悪いです。
1回表、ジェイコブ・デグロムはエンゼルスのリードオフのザック・ネトーに初球の98mphの4シームを左中間スタンドに放り込まれてしまいます。確かに甘い球ではありましたが、らしくないシーンでもありました。
ネトのリードオフHRは、デグロムが今季許した4本目のリードオフHR。確かに多いです。しかも初球を放り込まれたのはキャリア通算2度目のこと。逆にザック・ネトーを賞賛すべきことかもしれません。
2回表、3回表と三者凡退に抑えたデグロム。調子が上がってきたかに見えました。
しかし、4回表に2アウト1塁からルイス・レンヒーフォ、トラビス・ダーノーに連続シングルを打たれて追加の1点を許し、2失点目。
なかなか思うような投球が出来ておりませんでした。デグロムは結果、5回でマウンドを降り、90球を費やし、被安打 3、失点 2、ER 2、BB 2、SO 7、HR 1という結果でした。
「不安定な投球だった」
この日の投球を振り返ったジェイコブ・デグロムは「終始、不安定な投球だった」と語りました。フィジカルは万全だったようで、「ブルペンでも調子が良かった」と。ところが、「いざ登板してみると、思った場所にボールを投げられない。スライダーが投げにくく、力みが目立ってしま、。5回を投げて2失点、90球以上。とにかく良くなかった。投球をコントロールできなければならないのに、それがうまくできなかった」とコマンドに苦戦したことを明かしました。
サイ・ヤング賞2度受賞のデグロムも生身の人間ですから、当たり前ですけど、こういう日もあるという登板でした。
ホゼ・ソリアーノが好投
逆に良かったのがエンゼルス先発のホゼ・ソリアーノで、2回まではパーフェクト投球。さらに、3回、4回にそれぞれシングルを許し、ランナーを背負うも、いずれもダブルプレーで無失点。
6回表に2アウトからジョシュ・スミスに四球、ワイアット・ラングフォードにシングルを打たれて、2アウト1、2塁でコーリー・シーガーを迎えた場面で交代。この後、リード・デトマーズがコーリー・シーガーから三振を奪い、ピンチを脱出しました。
ホゼ・ソリアーノは5.2 IPで被安打4、スコアレス、BB 1、SO 6と見事にゲームメイクしました。
元ルール5ドラフト
ホゼ・ソリアーノは実は2020年のルール5ドラフトの対象となり、一旦はパイレーツに指名され、移籍しました。ところが、2021年11月にパイレーツから返され、再びエンゼルスに。
2024年に22試合、20先発で6勝7敗、ERA 3.42と台頭し、2025年はこのゲームも含めて27試合に先発し、154.1 イニングを投げ、9勝9敗、ERA 3.85をマーク。今季は良い働きを見せてくれています。
ダーノーが2 RBI
エンゼルスは6回表にトラビス・ダーノーのタイムリー・ダブルで追加点を上げ、9回表にはローガン・オホッピーの1発でさらに追加点。トラビス・ダーノーはこの日、2 RBIをマークし、いいところで活躍しました。
結果、4-0のスコアでエンゼルスがレンジャーズからシャットアウト勝利を上げました。
レンジャーズ、貧打に苦しむ
勝率.500近辺でホバリングをしているレンジャーズは今季は打線がとにかく湿っており、今季12度目のシャットアウト負け。
ブルース・ボーチー監督も頭の痛いところですが、現時点でワイルドカード枠の5番目。まずは勝率.500を超えて、ワイルドカード枠に入りたいところです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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