ヒリヒリする戦いで和んだシーン
現地2025年5月19日、フェンウェイ・パークで行われたメッツ@レッドソックス戦でメッツは千賀投手が先発。
千賀投手は2024年は怪我の影響で年間1試合しか登板していなかったため、フェンウェイ・パークでの登板は2023年以来となります。
2023年7月21日以来のフェンウェイ・パーク
その前回登板は2023年7月21日(下記動画)で、千賀投手は3.1イニングを投げて3失点。このゲームは途中で雨がひどくなり、翌日に続きから始められたというサスペンデッド・ゲームでした。

そのような体験のあったフェンウェイ・パークで千賀投手はおそらく今後、心に刻まれるであろうシーンがありました。
ピート・アロンゾ、あり得ないトス→成功
そのシーンを演出したのは1Bのピート・アロンゾで、これがまたひどいプレーが先にあったのです。
まず、レッドソックスが3-1のスコアでリードしていた4回裏、千賀投手はカルロス・ナルバエスにシングルを打たれたものの、2アウト1塁でジャレン・デュランを打席に迎えます。
そのデュランに対し、6球目のフォークボールでうまく1Bゴロを打たせた千賀投手でしたが、打球が高く跳ねたのを焦ったのか、捕球したピート・アロンゾがカバーに入る千賀投手にトスしたのですが、「一体、どのような力加減だとあのようなトスになるのか?」と思われるほどのスローイング・エラーでピンチを招きます。
この後、アレックス・ブレグマンを抑えたので失点しなかったのですが、投手にとっては球数が増える嫌なエラーとなりました。
そして良いシーンのなのですが、6回裏、先頭のデービッド・ハミルトンを1塁ゴロに打ち取った千賀投手はやはり1Bへカバーに入ったのですが、今度はピート・アロンゾがオーバースローで千賀投手にドンピシャの送球を投げ、デービッド・ハミルトンをアウトに。
この時、ピート・アロンゾは「出来たぞ」と言わんばかりにマウンドに向かう千賀投手にグラブでハイファイブを要求、しかも満面の笑顔でした。これには千賀投手も笑わざるを得なかったようで笑顔が残っておりました。アロンゾはその後も自らセレブレーションを行いました。
なお、4回のひどいトスの後のダグアウトでは、さすがにフラストレーションが溜まっていたと見え、壁にグラブを叩きつけておりました。
アロンゾ、先日もコストリー・エラー
なお、ピート・アロンゾは5月18日のヤンキース戦においても2-2のタイ・スコアで迎えた8回裏に豪快なスローイング・エラーを犯して勝ち越し点を許したばかりでした。こういうエラーはCostly Error (コストリー・エラー)と呼ばれますね。
その件もあり、今回の千賀投手との連携がうまく行ったのがよほど嬉しかったようですね。
ハンター・ドビンズが好投!
ゲームの方ですが、レッドソックス先発の25歳のルーキー、ハンター・ドビンズが5回途中2アウトまでメッツ打線を1失点に抑えてゲームメイク。勝利投手まであと一人だったのですが、ランナーを背負ってマーク・ビエントスを迎える場面でしたので、ベンチは交代させました。次回は5回まで投げきってもたいですね。
またレッドソックス打線は初回にデュランのリード・オフ・ダブルをきっかけに千賀投手から2点をもぎ取り、2回裏にもデュランのタイムリー・トリプルが出て追加点。
リリーバーも機能して3-1のスコアで逃げ切りました。
レッドソックスはこれで24勝25敗。この5割のラインで停滞しているのですが、なんとか抜け出してもらいたいところです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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