スポンサーリンク

【MLBトレードDL2024】レッドソックス、ジェームス・パクストンをトレードで獲得

パクストンはドジャースからDFA

 現地2024年7月26日、ボストン・レッドソックスはトレードでジェームス・パクストンを獲得しました。2023年のパクストンとはちょっと違うので、これはどこも手を挙げないだろうと思っていたのですが、まさかレッドソックスが獲得に至るとは。

 ジェームス・パクストンは現地2024年7月22日にドジャースからDFAに。ドジャースはローテーションが怪我人だらけの上、パクストンはシーズン8勝をマークし、NO.3ローテーションとして機能していただけに驚きのロスター調整ではありました。

トレード概要

 このトレードで動くのは以下の選手達。

レッドソックスGet

  • ジェームス・パクストン(James Paxton/35)LHP

ブライアン・マタが60 Days ILに

 40manロスターがフルだったレッドソックスは右腕のブライアン・マタを60 Days ILに移し、パクストンのロスター・スポットを空けました。マタは3月にハムストリングスの張りを訴え、5月からは肩と臀部の故障にも悩まされていたものの、リハビリ登板を開始。しかし、そこで肘の炎症を起こし、再び離脱となっていました。

ドジャースGet

  • モイセス・ボリバル(Moises Bolivar/17)3B or 1B/右投げ右打ち

こうしてドジャースはプロスペクトを補完する

 日本では考えられないメジャー独特の戦力不均衡のトレードですが、将来、大化けするかもしないという先を見込んだ投資のようなディールです。もっとあけすけな言葉で表現するなら、「宝くじを買っておく」というくらいの表現の方がむしろピッタリとくるかもしれません。

 ドジャースはFA獲得により、ドラフト・ピックを散々後回しに、あるいは放棄させられますが、こうやって不足しているプルスペクトを補って行きます。賢いです!!

残額は.42M程度

 トレードにより、レッドソックスはパクストンの残額を引き継ぐ訳ですが、参照までにパクストンの2024年の契約内容はご覧の通り。

  • 1 年/$7M (2024)
    • 2024年1月23日にLADとサイン
    • サイニング・ボーナス:$3M
    • 2024 $4M サラリー
    • ロスター・ボーナス:
      • $2M (2024/3/20 または 2024/3/28のどちらかに開幕のアクティブ・ロスターに入っていれば)
      • $1M 2024/4/15までにアクティブ・ロスターに入れば
    • パフォーマンス・ボーナス:
      • $0.6M / 6, 8, 10, 12, 16 試合先発で
      • $1M /18 試合先発で

 保証額が$7M、それに加えて達成可能なボーナスが$6Mという内容。

 $7Mの保証額のうち、$3Mサイニング・ボーナスがすでに支払い済み。また、インセンティブの$6M(開幕ロースター入りで$2M、先発試合数に応じて計$4M)も全て解除、つまりドジャースの範囲内。そのため、レッドソックスは現在からシーズン終了までの間、$4Mベースの日割り分(約$1.42MM)だけを彼に支払うことになります

 レッドソックスはタナー・ハウク、ブライアン・ベイヨー、カッター・クロフォード、ニック・ピベッタ、クーパー・クリスウェルとローテーションを十分に回しているメンバーがいます。それゆえ、パクストンはローテーションを引っ張る必要はなく、むしろ、ここまでドジャースで全ての先発機会をこなし、しかもレッドソックスにいない左の先発ということで、ローテーションに+1の選択肢が出来るという意味で獲得に損はないだろうという考え方です。

 今季のパクストンのERAは4.43。実は2023年にレッドソックスで19試合、96.0イニングを投げた酒際に記録したERA 4.50とさほど変わりません。

 ただ、昨シーズンとの違いはボールに質に現れています。レッドソックスでは平均95.2mphを記録したファストボールは、今季93.2mphまで落ちており、SO%は24.6%から16.4%に急落。BB%も8%から12.3%に急上昇。狭いフェンウェイ・パークでどういう投球を見せるのか、気になるところではあります。

レッドソックス、贅沢税まで余裕あり

 現時点のレッドソックスの贅沢税の予想額(40man)は、ざっと$218M。今季の基準額は$237Mなのでまだ余裕があります。

(ドジャース)モイセス・ボリバル

 ドジャースは17歳のモイセス・ボリバルを獲得。彼は2024年1月にベネズエラからアマチュアFAとしてレッドソックスとサイン。サイニング・ボーナスは$25K。 身長180センチの内野手。

 ルーキーレベルのドミニカ・サマーリーグ傘下で31試合に出場し、.270/.364/.423、3HRをマーク。SO 21、BB 17と四球も取っているのは魅力。3Bだけでなく1Bでもプレーしています。プロデビューから好調なスタートを切ったと言って良さそうですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2025】大谷が7月1日時点で30号HR!ドジャースは山本も好投し、CWSを圧倒!
【MLB2025】フューチャーズ・ゲームのロスターが発表される!タイガースのホスエ・ブリセーニョらが選出される
【MLB2025】タリク・スクーバルが圧巻の7回13K! 8年ぶりに行われたコメリカでのサンデー・ナイト・ゲームを盛り上げる!
【MLB2025】6月終盤で打率.340!A’sのルーキー、ジェイコブ・ウィルソンが天才ぶりを発揮中
【MLB2025】大谷、3度目は2イニングに登板して101.7mphを計測!KCはパスカンティーノらがセス・ルーゴを援護!
【MLB2025】大谷がリードオフ29号と同点トリプルを放つ!KCはボビー・ウィットとマイケル・ガルシアが躍動するも、一歩及ばず
【MLB2025】レッズがパドレスを圧倒!ニック・マルチネスがニア・NO-NO、スペンサー・スティールが3HR!
【MLB2025】ASGのNLDH(Phase1)に選出された大谷が28号HR!カーショウは3000Kまであと3つ!
【MLB2025】今永が復帰戦で5回1ヒッターの好投!チームメイトから大歓迎される!
【MLB2025】ジェイコブ・ミズロウスキーのヒートは続く!ポール・スキーンズとの初対決を制す
【MLB2025】大谷が27号2ランHR!日米通算300号HRに到達!LADはCOLの追い上げを交わす
【MLB2025】デビュー即5者連続K!レッズのチェイス・バーンズがNYY戦で実力を見せる!
【MLB2025】Dバックスのコービン・キャロルはILへ。死球を受けた手首の診断は骨折と判明
【MLB2025】大谷がドジャース移籍後初K!降板後は3ラン・トリプルと26号HR!この日はマンシーが大爆発!
【MLB2025】レイズのクラブ売却が現実味!フロリダの不動産デベロッパーが率いるグループが独占交渉に入る
【MLB2025】ラファエル・デバースが移籍後初HR!逆方向へらしい一発!
【MLB2025】ジェイコブ・ミズロウスキーが先発2戦で11ノーヒット・イニングを達成!近代でメジャー記録!
【MLB2025】ジャイアンツのラファエル・デバースが衝撃トレード後初のレッドソックス戦!セダン・ラファエラが成長を見せる!
【MLB2025】シリーズ最終戦でベンチクリアー!またもヒートアップしたパドレス@ドジャース戦!
【MLB2025】「モノが違う!」ドジャースのエメット・シーハンがTJから復帰で4回、6奪三振!
【MLB移籍2025】デバース、「どこでも守る」と宣言!!一方、BOS打線は早速沈黙で、吉田復帰を画策中!
【MLB2025】デバースがデビュー戦で勝ち越しRBIダブル!ジャイアンツは俄然、注目チームに
【MLB2025】レッドソックス、デバース移籍後の初戦にローマン・アンソニーのHRで勝利!
【MLB2025】大谷が投手復帰!初戦は1イニングも、トリプル・ディジットをマーク!
【MLB2025】衝撃的すぎる!ラファエル・デバースがトレードでジャイアンツへ移籍
【MLB2025】レッドソックスはヤンキースをスウィープ!デバースが15号HR!しかし、この後、まさかのニュースが・・・
【MLB2025】大谷、マルチHRでメジャー通算250号を達成!ドジャースはSFGに大勝!
【MLB2025】内野5人シフトも出た!フェンウェイでのライバル対決初戦はC・ナルバエスの活躍でレッドソックスが勝利!
【MLB2025】102.2mphのファイヤー・ボールが炸裂!MILのジェイコブ・ミズロウスキーが鮮烈デビュー
【MLB2025】メジャー屈指のプロスペクト・タイガースのジャクソン・ジョーブがトミー・ジョン手術へ
タイトルとURLをコピーしました