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【MLB2021】サルバドール・ペレス(KCR)が絶好調!2試合連続グランドスラムでHR数が36に!(追記あり)

サルビーが絶好調!

 5月、6月の不振が響き、現地2021年8月27日時点でツインズとア・リーグ中地区の最下位を争っているロイヤルズ。5月は11連敗を経験して11勝17敗。6月は5連敗以上が3度あり、7勝20敗。

 しかし、そんなロイヤルズですが、8月半ば以降は好調!現地2021年8月16日から26日までの11試合で8勝3敗をマーク。特に8月16日からのアストロズ4連戦を3勝1敗で勝ち越し、勢いに乗った感があります。

 そんなロイヤルズを牽引するのが捕手のサルバドール・ペレス(Salvador Perez)。通称、サルビーが絶好調です。

2試合連続グランドスラム

 そのサルバドール・ペレスは、現地2021年8月26日から始まったマリナーズとの4ゲームシリーズのGame1で、グランドスラムを放ち、チームを勝利に導きました。

【Game1】菊池投手降板後にGS

 Game1のマリナーズの先発は菊池投手。菊池投手は5回まで三者凡退のイニングを4イニングもつくるなどマリナーズの流れを作る好投。打線もそれに応え、5回を終えてマリナーズが4-0とリード。

 ところが6回表に突如乱れ、2連打の後、ウィット・メリフィールドにタイムリー二塁打を浴び、1失点。その後四球を出し、このイニングはアウトを取れずに降板。

 その直後、マウンドにはアストロズから移籍してきたジョー・スミス。バッターはサルバドール・ペレス。この湧いてきたチャンスを逃すものかと、サルバドール・ペレスは3球目のストライクを取りにきたボールを強振。これがグランドスラムとなり、ロイヤルズが一気に5-4と逆転。

 7回表にはニッキー・ロペスのタイムリーシングルで追加点を上げたロイヤルズが6−4で勝利したのでした。

【Game2】4回に同点となるGS

 そして現地2021年8月27日のGame2。ロイヤルズは初回、マリナーズ先発のルーキー、ローガン・ギルバートの立ち上がりを攻め、ニッキー・ロペスのシングルで1点を先制。

 ところが、ロイヤルズ先発のクリス・バビックが乱調。1回裏は押出四球とルイス・トレンズのタイムリー二塁打で3失点。2回裏には、またしても押し出し四球。さらに、トム・マーフィーのタイムリーで2失点。2回を終え、5-1とマリナーズにリードを許す展開となったのでした。

 両先発ともに3回は立ち直りを見せたのですが、捕まったのはローガン・ギルバート。4回表、先頭のライアン・オハーンにシングル。ただ、その後は2アウトまでこぎつけました。ところが、2アウト後にウィット・メリフィールドとニッキー・ロペスにシングルを許し、満塁でサルバドール・ペレスを迎えます。

 マリナーズ・バッテリーは慎重にスライダーから入り、長打警戒の組み立てを見せていたのですが、3球目、スライダーが真ん中に入り、ごちそうさまと言わんばかりにサルバドール・ペレスがCFへホームラン。またしてもグランドスラムとなり、ロイヤルズが一気に5-5の同点に追いついたのでした。

カルロス・ヘルナンデスが完璧リリーフ 

 その後は両クラブともリリーフが好投。マリナーズは、ウェーバーで獲得したショーン・ドゥーリトルを5回に早速起用。3連打を浴びるシーンがありましたが、無失点に。

 そしてなんと言っても殊勲はロイヤルズの2番手、カルロス・ヘルナンデス。5回1アウトから登板し、6、7、8、9と4イニングをパーフェクト・リリーフ!10回表のロイヤルズの勝ち越しの流れを作りました。

 しかし、10回裏も登板したカルロス・ヘルナンデスはさすがにオートマティック・ランナーがついたこともあり、シングルと犠牲フライを浴びて1失点を喫しましたが、5.1イニングで被安打1、失点1と素晴らしい投球を見せました。なお、オートマティック・ランナーだったので、カルロス・ヘルナンデスに自責点はつきません。

 12回表、ロイヤルズはエドワード・オリバレスに2ランHRが飛び出し、8-6と勝ち越しに成功。その裏、剛球のジョシュ・ストーモントがマリナーズを1失点に抑え、ロイヤルズが8-7で勝利したのでした。

2試合連続GSは25人目

 なお、サルバドール・ペレスの2試合連続グランドスラムは、史上25人目。ロイヤルズでは初です。

サルビー、ゲレロJr.に並ぶ36号

 36号HRを放ったサルバドール・ペレスはヴラディーミル・ゲレロ・Jr.と並び、ア・リーグHRランキング2位となりました。41号の大谷選手を追いかける状態に。

AL 捕手史上、最多HRとなりそう

 なお、ア・リーグ史上、捕手の最多HRは1985年、当時ホワイトソックスに在籍していたカールトン・フィスクの37号に次ぐ数字。カールトン・フィスクは、1969年から1980年までレッドソックスにいましたね。

 残り34試合ありますから、このままいけばフィスクを抜きそうです。

 なお、捕手の最多HRはレッズのジョニー・ベンチの45号(1970)。43本のハビー・ロペスは2003年はブレーブス在籍時。下の埋め込みで41本はトッド・ハンドリーでスペルがTodd Hunleyとなっていますが、Todd Hundleyが正解です。1996年はメッツに在籍。いずれもナ・リーグの捕手ですね。

サルビーの素晴らしい打撃成績

 なお、サルバドール・ペレスは現地2021年8月27日終了時点でご覧のスタッツ。素晴らしい成績を残しています。

 ここまでのシーズン成績は、打率.275、OBP .312、SLG .534、OPS .846、HR 36、RBI 90、安打数 135。

  • HR 36 (AL 2位)
  • RBI 90 (AL 4位)
  • Hits 135 (AL 10位)
  • SLG .534 (AL 6位)

 消耗の激しい捕手がこの数字とは驚くばかりです。

追記:サルビー、37号!

 現地2021年8月28日、ロイヤルズ@マリナーズのGame3。1回表に、ウィト・メリフィールドのリード・オフHRで1点を先制したロイヤルズ。5回表、2アウトからシングルで出塁したニッキー・ロペスを1塁に置いて、サルバドール・ペレスの第3打席、初球の外寄りやや甘めのチェンジアップをフルスイング。LFスタンドに入る2ランHRとなり、ロイヤルズが3−0とリードを拡大。結局、4-2でロイヤルズが勝利。

 サルバドール・ペレスはシーズン37号HRとし、AL HRランク、単独2位に躍り出ました。サルビーは4試合連続。これで8月は11HR!絶好調です。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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