寺田寅彦の言葉
表題の言葉は、「災害は」と言うこともあります。むしろその方が馴染んでいる方が多いかもしれません。
この言葉は寺田寅彦の言葉だとされているもの。
おそらく、それで間違いないとは思いますが、文献にはこのような記述がないため、正確には言い切れないようです。
物理学者がそう言っているというのが、なにかとても不思議なものを感じとってしまいます。
量子物理学
量子物理学というのがあります。その中で、衆目が監視したところでは何も起こらず、誰も見ていないところで何かが起こるというのは素粒子上では証明されているそうです。
あまり詳しく書くと、背伸びしているのがばれるのでもうこの辺でやめておきますが、つまりは皆が注目している時には事は起こらず、誰も注目していない時に事が起こるという、まるで生き物のようなことがかなりの高い信憑性で発生するということらしいです。
似たような言葉で「備えあれば憂いなし」というのもありますが、それも同じことかと思います。
阪神淡路大震災
当時の関西人がよく言っていた言葉が「関西は台風は来るけど、地震はないから」という言葉。
強い台風は確かによく来ましたが、それでも伊勢湾台風のような大きな被害もなく、地震に関してはたまに経験する程度で、震度1でもびっくりするくらい。
はっきり言って何の警戒も準備もない状態でした。
よく言えば9月1日の防災訓練で辛うじて関東大震災があった日という程度の認識。
もっともこれは筆者の認識を通して選んでいる言葉ですが、早晩それくらいの警戒心しかなかったと思います。
ところが、あの被害です。
これは何も関西人が警戒を怠ったからあのよう惨事が起こったと言っている訳ではありません。ただ、備えていなかったがゆえに被害が大きく、ショックも大きかったのは事実です。
阪神淡路大震災をきっかけに都市型災害の発生後の対応として自治体と自衛隊の連携などが見直されました。
これらがかなり改善されたことは本当によいことだと思います。
東日本大震災では自衛隊の初期行動など、自治体との連携がうまく行った点は本当によかったと思います。ただ、想定外の出来事もたくさん起こり、阪神淡路の時の地獄とはまた違う大きな被害が出てしまいました。
最悪想定は本質論
まるで意思をもった生き物のようにも思えてくる天災ですが、やはり備えるに越したことはないと思っております。
そうなると、24時間365日気を張っているなんて無理だとの意見も出てきそうですが、最悪想定とはそういうことではないと思います。
本質論のお話だと思います。仮に自宅から遠いところに通勤していたとして、たとえば2018年6月の高槻の地震の時のように電車に乗っていて遭遇することだってあります。
仮に自宅まで長距離あるとしたら、どうするか? 最低でも飲み物が買えるように小銭は必要か?道路が混んでいて電気も通っていなかったら、お店や自販機での買い物も出来ないかもしれないと考えておくのも大事かもしれません。
夏場なら、とにかく出かける時に100mlの量の飲みモノだけでも常に常備しておこうとか、そもそも何が起こっても最低でもこれだけは所持しておこうとか気づいておく。
勤務場所が川に近いところなら、氾濫した場合どうなるのか、自治体のハザードマップを見ておこう。さらにそもそも今いる位置はどんな特性があるのか?
そのようなそもそも論で災害が起こった場合について考えておき、気づいたときにちょっと調べたりして小さなアクションを起こしておくのが最悪の想定だと思います。
寺田寅彦についてとてもよくわかる動画
寺田寅彦について虎ノ門ニュースの居島(おりしま)さんが語っている動画がありましたので、ご紹介させていただきたいと思います。
がんばろう神戸
やはり野球のことも書いておきたいと思います。
1995年、オリックスは「がんばろう神戸」の旗印のもとにリーグ制覇。しかし、この年は地元神戸で胴上げが出来ず、西武球場での胴上げでした。日本シリーズでも古田さんのいるヤクルトに敗れました。
そして1年後、ブルーウェーブのナインは神戸の声に応えるべく、地元での胴上げを実現してくれたのでした。
胴上げが決まったゲームで、もうだめだと思ったときにDJがHRを打った時には鳥肌が立ったのを覚えています。
延長に入り、大チャンスでイチローさんがレフト線に二塁打を放ち、大島選手を迎え入れました。
その時のシーンでレフトポール際の女の子が、メガホンを一生懸命に叩いて「回れ回れ」と言っていた(と思わわる)シーンが結構好きです。
地震はあるもの、天災は起こるもの
普段、生活している中で何も天災がないこと自体が実は奇跡なのかもしれませんね。
起こる災害に気をつけ注目しておくことで、大難が小難になるかもしれません。
それくらい謙虚に自然に感謝しておきたいなと思った阪神大震災の日でした。
氏神さまに感謝の参拝をしておきたいと思っています。
お読みいただき、ありがとうございました。
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