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【MLB契約2021】ホワイトソックス、OFのアダム・エンゲルと調停を避け、1年で合意

RFスポットに2人の”アダム”

 現地2020年12月30日、年の瀬が押し迫っているこのタイミングでシカゴ・ホワイトソックスが調停を避けたディールを成立させました。

 RFスポットのアダム・エンゲル(Adam Engel )と1年で合意です。サラリーは $1.375M。

 2021年でMLSが3.058となる予定のアダム・エンゲルは今季が調停のファースト・イヤー。2020年のサラリーがメジャー契約の最低年俸に少し色がついた$0.59Mだったので、大幅増となりました。

2020年は良い活躍

 アダム・エンゲルの2020シーズンは36試合に出場し、88打数26安打、打率.295、OBP .333、SLG .477。HR 3本、RBIは12。

 守備では外野の全ポジションを経験。RFで25試合、LFで9試合、CFで3試合を守りました。2020年はルーカス・ジオリトがノーヒットノーランを達成しましたが、その最後のアウトを掴み取ったのがアダム・エンゲル。

よって、かなり目にした機会があったので、彼の守備の印象は強かったですね。

アダム・エンゲルとは?

 アダム・エンゲルは1991年12月9日生まれで、29才になったばかり(現地2020年12月30日時点)。ドラフトは2013年のホワイトソックス19巡目指名。遅い順位でしたが、高校卒ではなく大学を経ています。ルイビル大学です。

 デビューは2017年。この年にはすでに97試合に出場。

 さらにデビュー2年目となった2018年には143試合に出場。せっかくレギュラーを奪うチャンスでもあったのですが、打撃成績が奮いませんでした。打率.235、OBP .279、SLG .336。

 これが響き、2019年は89試合の出場にとどまりました。

 2020年、ホワイトソックスは怪物ルーキーのルイス・ロバートをメジャー・デビューさせることになっており、アダム・エンゲルはますます厳しい立場に追いやらせることに。

 しかしLFにイーロイ・ヒメネス、CFにルイス・ロバートが埋まったものの、RFが空いており、アダム。エンゲルはここにうまく滑り込むことが成功。上述のように打率.295を上げるなどチームの勝利に貢献しました。

強力なライバルが現れる

 アダム・エンゲルにとって、さあこれから!というときでもあるのですが、ホワイトソックスは現地2020年12月8日にナショナルズからFAとなったアダム・イートンとサイン。強力なライバルが現れたのでした。

 アダム・イートンは2020シーズン、41試合に出場。打率.226、OBP .285、SLG .384、HR 4、RBI 17。かなり苦戦したシーズンでもありました。

 2020年の成績をどう見るかというところですが、打撃ではやはりアダム・イートンに軍配が上がります。通算打率が.282で、HRが60本。528Runsですから。

 このまま行くと、アダム・エンゲルがOFの4番手としてゲーム後半の守備固め、あるいは他の選手が休んだときの代役などバックアップロールということになりそうです。果たして、そこからレギュラーを掴むことができるのか、とにもかくにもアダム・エンゲルの場合、そのバットにすべてがかかっています。

 シーズンではどうなるのか、楽しみですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

編集後記

 2020年も一年、お世話になりました。ありがとうございました。

 パドレスがもたらしたセンセーショナルなディールの連続にまだ余韻の冷めやらぬ感があります。本当に年の瀬に思い切ったことをやってくれましたね。

 何年か前に積極的に動くパドレスに対して「オフの雄」と揶揄したことがありましたが、それはまだ結果が出なかったときのお話。今やもう完全にドジャースをロックオンしている状態。ドジャースも負けじと何やら大技を出しそうな気配ですね。特に3Bとローテーションスポットに、あるいはそのどちらか。

 これは年明けの楽しみにしておきましょう。

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