ドジャース、エンゼルスに連敗
エンゼルスとのハイウェイ・シリーズのGm1を山本投手で落としたドジャース(スコア4-7)。かなり痛い敗戦でしたが、エンゼルスは大谷選手がいた頃よりもいい試合をしていると感じた方も多かったのではないでしょうか。大谷選手の在籍時にちょうど駆け出しだったザック・ネトー、ノーラン・シャニュアルらが経験値を上げ、大いに進化しておりますね。
Gm1の敗戦でパドレスと1.0ゲーム差
ただ、同じ日、2位パドレスはダルビッシュ投手の快投でジャイアンツに4-1で勝利。ダルビッシュ投手はラファエル・デバースに同点となる一発を浴びるも、攻撃陣がその直後にすかさず逆転。さすがの試合巧者ぶりを発揮しております。そして首位ドジャースとのゲーム差はついに1.0に。
そんな緊迫した状況の中、ドジャースは現地2025年8月12日のGm2に幸先よく先制点をゲット。この日はなんとか試合展開を優位に進めたかったのですが、いかんせん後手後手に回る展開となりました。
エメット・シーハンがゲームメイクできず
エンゼルスの先発はキューバー出身のルーキーのビクトル・メルドス(Victor Mederos)。何やら足の上げ方が元中日コーチの森繁和さんの現役の頃のフォームに似ているように思えました(古い話で恐縮です)。
1回表、ドジャースはそのメルドスの制球の乱れをつき、テオスカー・ヘルナンデスがタイムリーを放って1点を先制。これはもう初回でメルドスをノックアウトしてしまうのではないか?と思えたほどの立ち上がりでした。しかし、チャンスでマックス・マンシーの当たりはダブルプレーとなり、奪ったのは1点のみ。攻めきれませんでした。
1回裏、ドジャース先発のエメット・シーハン。シーハンは先頭のザック・ネトーをSSゴロに打ち取り1アウトを奪ったものの、その後は四球と2本の長短打そして内野ゴロで一挙に3点を奪われ逆転を許します。ドジャースはまたしても後手に回る展開となったのでした。
ドジャースは打線が粘りを見せる
2回表、ドジャースはダルトン・ラッシングに技ありの2ランHRが飛び出して追撃。失点直後にすぐに追いついたのはさすがでした。
しかし、エメット・シーハンはその後もピリッとせず、3回裏にテイラー・ウォードにソロHRを浴びて3-4と勝ち越しを許すと、4回裏にもブライス・テオドシオにタイムリー2ベースを打たれて3-5と勝ち越されてしまいます。
ただ、ドジャースも5回表、2アウトからテオスカー・ヘルナンデスのタイムリーなどでエンゼルスのリードを帳消し。5-5の同点に追いつきます。
大谷、トリプル・プレーを奪われる
ドジャースは6回表、エンゼルスの4番手、ブロック・バークを攻め、ノーアウト1、2塁で大谷選手の打席が回ってきます。敬遠するかと思われたエンゼルスですが、ムーキー・ベッツ、フレディー・フリーマンと続くことからもうここで積極的に大谷選手と勝負。これがエンゼルスにとって吉と出ました。
大谷選手は2-2カウントの後の5球目の97.1mphの4シームを見事に捉え、これがCF前に抜けるクリーン・ヒットに・・・なるかと思われました。ところが打球はシフトを敷いて2Bベースのすぐ近くを守っていたザック・ネトーのグラブに収まり、まず1アウト。ネトーはミゲル・ロハスが2塁ベースから離塁していたのを見て即座にベースを踏んで2アウト目。さらに1Bランナーのダルトン・ラッシングもこの当たりで飛び出しているところを見て1塁へ送球。これもアウトとなり、一瞬にしてトリプル・プレーが成立。ドジャースにとってはチーム状態の悪さが浮き彫りになるハードラックぶりでした。
大谷、9回に勝ち越しHR!(43号)
そんなドジャースですが、7回裏にエドガルド・エンリケスが無失点投球、8回裏にもブレイク・トライネンが無失点でリレーするなどブルペンが踏ん張り、ゲームは5-5のまま9回表に。
9回表、エンゼルスは同点のままケンリー・ジャンセンを投入。先頭打者は大谷選手でした。その2球目、ジャンセンの代名詞カットボールが甘く来たのを大谷選手がRFスタンドに豪快に放り込み、6-5と勝ち越しに成功。
大谷選手のこの一発は今季43号HRとなり、カイル・シュワーバーの42本を抜き、NL HR数で単独トップに躍り出ました。大谷選手は4試合連続のHRです。
アレックス・ベシアが大誤算
ヒーロー的な存在の大谷選手が勝ち越しHRを放ち、これでドジャースの流れになったかと思われました。ところが、9回裏を任されたアレックス・ベシアがまさかの乱調。
ヒット、四球、犠牲バント、申告敬遠で1アウト満塁とした後、ノーラン・シャニュアルにCFへ犠牲フライを放たれて、6-6の同点に。
その後、ベン・カスペリアスが抑えてなんとか一旦はサヨナラを封じました。
10回表、ドジャースは代わったコナー・ブログドン(元フィリーズ)から一本を出すことができず、勝ち越しならず。
ジョー・アデルがサヨナラ安打
10回裏、ベン・カスペリアスが引き続き登板。エンゼルスは先頭のクリスチャン・ムーアの送りバントがセーフとなり、ノーアウト1、3塁。この場面でジョー・アデルが三遊間にしぶとく弾き返し、3塁ランナーのテイラー・ウォードを迎え入れてサヨナラ勝利。エンゼルスが7-6で勝ちました。
ブルペン酷使のつけが回ってくる
ドジャースはブレイク・スネル、タイラー・グラスノーらが離脱し、ローテーション投手が足らなくなったのをブルペン・デーを複数設けてなんとか打ち勝って来ましたが、そのブルペン酷使の影響がここに来て出てきたような状況です。
ブレイク・トライネン、エドガルド・エンリケスは一時期離脱しており、今ブルペンに入ってきた彼らはフレッシュなのでこの日は機能しました。
ところが、シーズン序盤から登板してきたアレックス・ベシア、ベン・カルペリアスらはかなり疲弊している状況。カスペリアスはこの日、無理やり引きずり出されたような起用でした。今季は被弾することの多いアレックス・ベシアも怪我の面でちょっと黄色信号が灯っているかもしれません。
ドジャース、なんとかブルペンを立て直しておきたいとこです。
パドレスが並ぶ!
そしてこの日もジャイアンツに5-2で勝利したパドレスはついにゲーム差0でドジャースに並びました。
この危機にGm3は大谷選手が登板。果たして5イニングまで投げ、ブルペンを少しでも休ませて今季初勝利さえ得るのか?注目です。
お読みいただき、ありがとうございました。
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