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【MLB2025】バスター・ポージーがジャイアンツの編成トップに!ファーハン・ザイディは解雇へ

ジャイアンツ、2025シーズンから新体制へ

 ドジャースの圧倒的戦力と怪我人が出てもリカバリーする力、そのドジャースをあと一歩まで追い詰める力を持っているパドレス、そして直近2年で破壊力とともにディフェンス力も蓄えてきているDバックス。さらにロッキーズも打撃力では油断できません。これら並み居るナ・リーグ西地区のライバルを考えた時に、伝統球団のジャイアンツは大鉈をふるうしかありませんでした。

 現地2024年9月30日、レギュラーシーズンが終了した翌日にサンフランシスコ・ジャイアンツは現POBO(President of Baseball Operations)のファーハン・ザイディ(Farhan Zaidi)を解雇。POBOにクラブOBでレジェンドのバスター・ポージー(Buster Posey)を起用すると発表しました。

オーナーのグレッグ・ジョンソンの声明

 ジャイアンツはこの決断に対してオーナーのグレッグ・ジョンソンが声明を発表。

 「(中略)結局、結果は期待通りではなく、その責任は私たち全員にありますが、変化が必要だと判断しました。これらの決定は容易ではありませんが、チームをレベルアップさせ、一貫して優勝を争えるようにするには、新しいリーダーシップが必要な時期だと考えています。ファーハンと彼の家族の今後のご多幸を心よりお祈りしています。」

ザイディ、2021年に107勝

 ファーハン・ザイディはドジャースから請われる形で2018年10月にジャイアンツ入り。その手腕に期待が寄せられ、2021年には107勝をマーク。実際に結果を出しました。

 また、功績として多くの投手の再生に成功した面もありました。ケビン・ゴーズマン、カルロス・ロドン、アンソニー・デスクラファニー、ドリュー・スマイリー、ドリュー・ポメランツらベテランがオラクル・パークで強力なシーズンを過ごしたのもある意味、ザイディーの功績とも言えるでしょう。

大谷争奪戦で失敗

 しかし、2024年はジャイアンツにとって向こう10年の命運を占うほどの重要な位置付けのシーズンとなりました。オフシーズンに大谷選手の獲得に乗りだしたのです。もちろん、これは資金繰りも含めてかなり前から推し進めていたプロジェクトで、成功すれば向こう10年は常勝軌道に乗る確率がアップ。よって、粘り強く交渉していたようですが、結果はご承知の通り、大谷選手はドジャース入り。これにより、ジャイアンツはシーズン開幕直前にJ.D.デービスをリリース。マット・チャップマン獲得に乗り出したのでした。その他にFAで獲得したのは、ブレイク・スネル、ホルヘ・ソレアー、ジョーダン・ヒックス、そしてアジアからイ・ジョンフら。2022年から続く不本意なシーズンを終焉させるべく常勝軌道に戻ろうとしていたのですが、今季も初夏にコンテンダーから離脱。結果、80勝82敗で借金2となり、非コンテンダーとしての位置付けから脱却出来ませんでした。

手腕に疑問

 ザイディーは2022年オフにFAとなったアーロン・ジャッジの獲得にも失敗。大谷選手にせよ、アーロン・ジャッジにせよ案件として大き過ぎて獲得失敗は決してザイディー個人の資質の問題ばかりではありませんが、ここ3年は結果が出ていないことに加えて、マット・チャップマンの延長契約交渉を決め切れなかったことがオーナーからの不信を呼んだようでした。マット・チャップマンは今季はキャリアハイとも言える素晴らしいシーズンを過ごしましたが、ここでオーナーの意思もあり、長期で囲い込みに入ったものの、これが難航。結果、バスター・ポージーの力を借りて実現したと言われています。

 シーズンの結果も思わしくなかったザイディーは2026年のオプションがついた2025年までの契約でしたが、途中での解雇となったのでした。

新POBOに就任したポージー

 発表翌日の2024年10月1日、ジャイアンツはバスター・ポージーの新POBO就任のカンファレンス(記者会見)を開きました。

引退後もやはりポージー

 ジャイアンツの成績の浮沈の鍵はバスター・ポージーが握っていると言っても過言ではなかった現役時代。それくらいポージーの影響力はジャイアンツにとって大きなものでした。

 現役を引退後したポージーはジャイアンツの少数株主となり、6名の取締役会のうちの1人になっています。上述のマット・チャップマンとの延長交渉もそのタイトルで臨みました。

 このようにバスター・ポージーはフィールドを後にしてからも、ジャイアンツにとってかけがえのない存在として機能していきそうです。

またもトップに選手経験者

 MLBは今、編成トップや編成の主要ポジションに元選手を起用する傾向が増えています。レンジャーズのクリス・ヤングはその最たる例で、マリナーズのジェリー・ディポートも元選手。ドジャースGMのブランドン・ゴームズは元レイズのリリーバーです。

捕手経験者

 これまで編成で力を発揮しているのは投手出身が多い傾向がありますが、野球を熟知する捕手のポージーが編成としてどういう結果を出すのか興味深いところですね、

 お読みいただき、ありがとうございました。

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