さすがのモンスター級のパワー
現地2025年5月25日、ピッツバーグ・パイレーツのオニール・クルーズ(Oneil Cruz)がブルワーズとのシリーズ・ファイナルでExit Velocity(打ち出し速度)122.9mphというとんでもないミサイル級のホームランを放ちました。
打球はアレゲニー川へ
オニール・クルーズの強烈なHRが飛び出したのは3回裏。それまでのこのゲームは1回表にブルワーズがパイレーツ先発のベイリー・ファルターの苦しい立ち上がりに漬け込み、四球を絡めて3点を先制。
一方のパイレーツは1巡目はブルワーズ先発のローガン・ヘンダーソンに2安打に抑えられており、「2巡目から反撃!」という流れからの一発でした。
オニール・クルーズが放ったHRの打ち出し速度は122.9mph(約200キロ)で飛距離は432ft(131.064m)。角度が23度でしたから、かなりのライナーで飛んで行ったことがわかります。
打球の行方ですが、美しい橋のかかるアレゲニー川に飛び込んで行きました。アレゲニー川に飛び込んだHRは2001年開場のPNCパークでは、これまで83本が記録されていますが、そのうちオニール・クルーズが6本放りこんでおります。
2015年からのトラッキングで最も強い打球!
オニール・クルーズの衝撃の一発はスタットキャストが2015年に計測を開始して以来、最も強烈な打球となりました。
自身の記録を塗り替える
それまでMLBの最も強い打ち出し速度はオニール・クルーズ自身が2022年8月24日に記録した122.4 mph(196.6kmh) 。これはシングルヒットで計測されました。
その前の記録は2017年8月9日にマイアミ時代のジャンカルロ・スタントンがナショナルズのジオ・ゴンザレスから放ったシングルの121.8 mph(196.01 mph)でしたから、それを上回ったということで話題に。
今回はHRでそれを塗り替えたということも驚きの点です。
HRでは今季、大谷選手がパパになって1本目のHRを114.1mphの打ち出し速度で記録しましたが、今回のオニール・クルーズの打球はそれを8.8mphも上回りました。
なお、2025年の打ち出し速度NO.2はブラディミール・ゲレロ・Jr.が4月18日のマリナーズ戦でブライアン・ウーから放った120.4mphです。ただ、これはライナー・アウトでした。
ゲームの方は1-3とリードを許していたパイレーツが6回裏にトミー・ファムのタイムリーなどで2点を上げて3-3のタイスコアに。さらに7回裏にもアダム・フレイジャーの2点タイムリー・ダブルが飛び出し、一旦は5-3と勝ち越しに成功。しかし、直後の8回表にライアン・ボルッキが3点を奪われて逆転を許し、このまま6-5のスコアでブルワーズが勝ちました。
パイレーツはこれで19勝35敗でなかなか這い上がれません。
今季は前評判が高かったのですが、打線が予想以上に機能しておらず、現地2025年5月25日時点でチーム打率 .224はMLB 27位 です。
オニール・クルーズはそれなりに打っているのですが、LFと3Bがちょっと弱いです。
熱くなれば状況も変わるかもしれませんので、今は我慢の時ですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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