スポンサーリンク

【MLB移籍2020】アスレチックス、2Bのアップグレードに着手!エンゼルスからトミー・ラステラを獲得へ

アスレチックス−エンゼルス間で成立

 現地2020年8月28日、トレードデッドライン3日前ということでぞわぞわと動きが出て参りました。

 ア・リーグ西地区首位のアスレチックスがセカンドベースマンを補強。エンゼルスからトミー・ラステラ(Tommy La Stella)を獲得しました。

トレード概要

 このトレードはともにセカンドベース・マンが動きます。

アスレチックスGET

エンゼルスGET

A’sが獲得に至った背景

 アスレチックスは毎年、トレードデッドラインではインパクトのある動きを見せます。ただ、今季は好調ゆえ、どこを補強するのか、しかもマイナーリーガーへの給与の支払いに窮していたことから、いささか読めないところがありました。 

 しかし、さすがにアスレチックスですね。好調とは言え、自軍のウィーク・ポイントを補強してきました。

A’sのチーム打撃成績

 アスレチックスのチーム打率は現地2020年8月28日時点でMLB30クラブ中、26位の.223。マット・チャップマン、マット・オルソンの活躍がインプレッシブなのに、実はかなり低い数字でした。ちなみに1位はホワイトソックスの.271という驚異的な数字。

 OPSはややアップし、18位ランクの.733。1位はやはりホワイトソックスで.826。

 なお四球ゲットはMLB3位の138個で、OBPは14位で.325。

トニー・ケンプ、健闘するもNo Power

 打率だけ見ると、誰が足を引っ張っているかと言えば、マット・オルソンです。現地2020年8月28日時点で.178。ただ、彼の役割は相手投手にひたすらプレッシャーを与えること。HR10、RBI 22はチームを引っ張っている数字です。

 内野の4ポジション、外野の3ポジション、DHで見ていった場合、どうしても劣るのが2B。

 今季、アスレチックスは2Bにトニー・ケンプをメインに起用。トニー・ケンプは2019年アストロズからカブスに移籍し、今季からアスレチックスでプレーしていました。

 今季は打率.246、OBP .378と非常に健闘していたのですが、SLG .279が示すとおり、いかんせんノー・パワー。長打は二塁打が2本のみ。彼の場合はRBIよりもRunが評価されるべき選手ですが、RBIは1、Runsは11。もう少し得点に絡んで欲しかったというところです。

 そこでエンゼルスからトミー・ラステラを獲得に至ったという背景です。あとは、同じレフティーとして見た場合、やはりラステラならトニー・ケンプのパワー不足を補えるというメリットもトレード決断の背景にあるようです。

トミー・ラステラの2020

 トミー・ラステラはもうエンゼルスにとって欠かせない内野手でした。今季は28試合で、99打数27安打、打率.273、OBP .371、SLG .486、HR 4、RBI 14、二塁打が8(現地2020年8月28日時点)。

選手プロフィール

 先にトミー・ラステラの成績を書いてしまいましたが、それぞれの選手のプロフィールを簡単に記しておきたいと思います。

【A’s Get】トミー・ラステラ

 トミー・ラステラは1989年1月31日生まれの31才。ドラフトは2011年、ブレーブス8巡目指名です。右投げ左打ち。

 デビューは2014年5月。93試合で、打率.251の成績を上げました。

 その年のオフの2014年11月にブレーブスがアロディス・ビスカイーノを獲得したトレードでカブスへ移籍。2015年から2018年までカブスでプレー。2018年には123試合に出場し、打率.266、OBP .340、SLG .331を上げ、カブスファンからも高い評価を受けていました。

 2018年11月にエンゼルスにトレード。カブスがエンゼルスから後日指名でゲットしたのはコナー・リリスホワイト(Conor Lillis-White)というリリーバー・レフティー。現地2020年8月28日時点で28才。2018年のエンゼルスでのトリプルAの記録を最後にマイナーでの記録も途絶えています。

 このトレードでラステラを失ったカブス・ファンから失望の声が上がったのは言うまでもありません。ただ、カブスは当時、2Bにハビアー・バイエス、SSにアディソン・ラッセル、3Bにクリス・ブライアントという布陣だったのでちょっと厳しかったですね。アディソン・ラッセルのDV疑惑が吹き出たのが2018年5月。この年は130試合に出場。オフは厳しい処置が予想されていたので、内野が空くことが予想されたため、余計にファンからトレードに関する不満が出たのでした。

 2019年はエンゼルスでプレー。この年からHR数がアップ。16本に増えました。ところが、自打球を当てて骨折。シーズンエンディングとなりました。

  そして今季の復活に至るというストーリーです。

【LAA Get】フランクリン・バレート

 トミー・ラステラを出し、エンゼルスが獲得したのはフランクリン・バレート、24才。ベネズエラ出身で、2012年7月にアマチュアFAとしてブルージェイズとサインしました。16才の時ですね。右投げ右打ちです。

 2014年11月、アスレチックスがブルージェイズにジョシュ・ドナルドソンを出したトレードの交換要員として、ケンダール・グレイブマン、ジェド・ラウリー、ショーン・ノリンらとともにアスレチックスへ。

 デビューは2017年6月。21才の時です。メジャー通算4年で打率.180、OBP .210、SLG .360、HR 9、RBI 27。

 2020年は15試合で、10打数0安打(現地2020年8月28日時点)。

 下記、VTRでヒットを放っていますが、これは3月のスプリングトレーニングでのシーンです。

 ラステラを出したのを百歩譲ったとして、いささか不釣り合いな数字ではあります。何かポテンシャルを感じているのかどうか。アンドレルトン・シモンズ、デービッド・フレッチャーらがトレード候補として名前が上がる中、彼らが出た場合に果たして穴を埋められるかどうか、いささか疑問ですね。

 エンゼルスのトレードについてはまた別記事にてご報告申し上げますが、さらにルイス・レンジフォ、ブライアン・グッドウィンらの名前も上がっています。ちなみに投手の名前を上げるとディラン・バンディーもですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

コメント

スポンサーリンク

NEW

【2025NLCS_3】ドジャース、ミズロウスキーから勝ち越し!佐々木で逃げ切ってWSへ王手!
【2025ALCS_4】M・シャーザー、鬼の形相で5イニング超え!ブルージェイズ、11安打8得点で勝利
【2025ALCS_3】ブルージェイズ、猛打復活!18安打(5HR)、13得点でまずは1勝を返す
【2025NLCS_2】山本がポストシーズン完投の偉業を達成!大谷もタイムリーを放って援護!
【2025_NLCS1】ブレイク・スネルが8回、1ヒッター、10Kの好投でドジャースが先勝
【2025_ALCS2】マリナーズ、”その瞬間をつかむ”!3HRで連勝!ホルヘ・ポランコがまたもや殊勲!
【MLB2025】2019年以降、勝者が4度WSに進出、うち3度制覇!踏み台のようになってきたブルワーズのポストシーズン
【2025ALCS_1】ブライス・ミラーが好投!カル・ロリーにもHRが出たマリナーズが勝利
【2025NLDS_5】ブルワーズが中盤を制して勝利!カブスは鈴木がミズから完璧なHRを放つも、追撃ならず
【2025ALDS_5】総勢15投手、計37奪三振!壮絶な投手戦は延長15回でマリナーズがサヨナラ勝ち!
【2025NLDS_4】救世主誕生!佐々木の3イニングの完璧投球がドジャースをNLCSへ進める
【2025NLDS_4】カブスが6-0のシャットアウト勝利でタイ!決戦のGm5へ
【2025_ALDS_4】タイガースは打線が復調して勝利!R・グリーン、J・バイエス、G・トーレスにHR
【2025_NLDS_3】カブスが初回の4点を守り抜く!J・タイヨンとB・ケラーの好投が光る!
【2025_ALDS_4】ブルージェイズが小刻みな得点でヤンキースに勝利!ALCSへの進出が決定!
【2025NLDS_3】カイル・シュワーバーが場外HR!R・スアレスも好投し、フィリーズが1勝
【2025_ALDS_3】マリナーズはついにカル・ロリーにも一発!8得点を奪ってCSへ王手!
【2025_ALDS_3】ブルージェイズ、5点差を守りきれず!ヤンキースは地元で大逆転
【2025NLDS_2】”3ランHRの応酬”!ブルワーズは波乱の立ち上がりをミズの好投で流れを押さえて連勝!
【2025_NLDS2】ムーキーと佐々木が9回裏のピンチを凌ぎ、ドジャースが連勝!大谷もタイムリー
【2025ALDS_2】マリナーズ、J−ロッドの勝ち越し2塁打でタリク・スクーバル登板日に勝利
【2025_ALDS_2】豪打よりも衝撃!トレイ・イェサベージがスプリッターの嵐で6回途中ノーヒッター、11K !
【2025ALDS_1】タイガースが延長11回に勝ち越し!接戦でマリナーズに先勝
【2025NLDS_1】ブルワーズが快勝!初回に11打者で6得点!カブスはマシュー・ボイドが大誤算
【2025NLDS_1】大谷がPS初登板で初勝利!テオスカー・ヘルナンデスが逆転3ランHRを放ち、LADが先勝
【2025ALDS_1】ブルージェイズ、好調な打線を維持したまま!猛打でヤンキースを下す
【MLB2025】マリナーズがブライアン・ウーをALDSのロスターから外す(胸部の張り)
【MLB2026】レンジャーズの新監督にスキップ・シューメイカーが就任
【2025NLWC_3】カブスがNLDS進出決定!球際の強さが光る好守備連発!PCAも3安打!
【2025ALWC_3】レッドソックスが12三振と大苦戦したキャム・シュリットラーの球質
タイトルとURLをコピーしました