ドジャース、最後はSEAをスウィープ
現地2025年9月28日、大苦戦したドジャースの2025シーズンもこれが最終日。
この日は今季終了後に引退を表明しているクレイトン・カーショウのレギュラー・シーズン最後の登板日であり、大エースの長年の貢献を賞賛するように大谷選手も55号で応えました!
ひょっとしてドジャー・スタジアムでのファイナルの登板が現役最後かと思っていましたが、投手事情もあり、リリーフに、最終戦にフル稼働の状態となりました。
カーショウ、6回途中スコアレス
ここ数年のクレイトン・カーショウにはもはや全盛期のベロシティーはありませんが、その培ったコマンドと絶妙な緩急で打者を翻弄。まさにスキルの権化で投球の鑑とも言っていい技術を見せつけました。
この日もカーショウのスキルが炸裂。初回はリードオフのランディー・アロウザリナ、60HRのカル・ロリー、さらにHR量産のユーヘイニオ・スアレスという怖いHRバッターの3人のタイミングをずらしてフライアウト3つで三者凡退。
2回裏はJP・クロフォードに初安打を許したものの、三振2つにフライアウト1つ。
3回裏には2アウト1、3塁のピンチを迎えたものの、ユーヘイニオ・スアレスを三球三振に。
マリナーズ打線を分断し続けたカーショウは6回裏、先頭のユーヘイニオ・スアレスから三振を奪った後、ドジャース・ダグアウトからフレディー・フリーマンが登場。チームメイトが交代を告げるという珍しくそして絆を感じるシーンで現役最後のレギュラー・シーズンの登板を終えました。
カーショウは5.1イニングを投げ、被安打4、スコアレス、BB 1、SO 7で勝投手の権利を持って降板しました。
レギュラーシーズン通算3,052奪三振(歴代20位)、ERA2.53(同25位)という成績でキャリアを終えました。
チームを助けたカーショウ
ロバーツ監督は「長年エースを務めたカーショーの貢献がなければ、ドジャースがナショナルリーグ西地区優勝を果たすことはおそらくなかっただろう」と答えましたが、それはまさに事実。
オフシーズンに膝とつま先の手術を受けたため、メジャー18年目の開幕に出遅れましたが、ドジャースの先発投手の中では、登板数(22)と投球回数(112.2IP)は山本由伸投手に次ぐ2位。
それにカーショーが今シーズンを現役引退を発表して以降のドジャースは好調を維持。その間、10試合中8勝をマーク。終盤のプッシュはまさにカーショウの存在感がもたらしたものと言っていいでしょう。
大谷は55号!
そしてドジャース打線は2回に2点を先制すると、3回表にもフレディー・フリーマンの2ランHRで4-0とリード。カーショウを楽にさせてあげました。
2番手のランドン・ナックも好投を見せる中、7回表、マリナーズのゲイブ・スペイアーと対峙した大谷選手は、0-2 のカウントと追い込まれていましたが、3球目の甘い4シームを見逃しませんでした。打球はCFのフェンスを超え、見事にHR。飛距離 412ft、打ち出し速度109.5mphを記録。
自身のフランチャイズ・レコードを更新
このHRで大谷選手のシーズンHR記録は55本に。これは2024年の54本を超えるキャリアハイとなり、さらに自身の持つフランチャイズ・レコードも塗り替えました。ちなみにそれまでのフランチャイズ・レコードは2001年にショーン・グリーンが放った49HRが最高でした。
移籍2年のHR数も歴代2位
またこのHRは大谷選手がドジャース移籍後に放った109 本目。この数字は球団移籍後2シーズンでの本塁打数でアレックス・ロドリゲス(レンジャーズ、2001-02年)と並び歴代2位に。
現時点でのトップはベーブ・ルースで、1920-21年のヤンキースでの最初の2シーズンで113HRです。惜しくもここではルース超えはなりませんでした。
また、ナ・リーグのHRはカイル・シュワーバーの56本が最多となり、大谷選手は一歩及ばず。
今季は投手としも復活。ポストシーズンでも初めて二刀流として臨みます!
最後は締まったドジャース
ドジャースはこの日、マリナーズに6-1で勝利。結果、ALウエストの覇者をスウィープしました。
勝利投手はクレイトン・カーショウで11勝目(2敗)。通算223勝となりました。
またドジャースは最後は5連勝。ポストシーズンに向けてかなり整った状態となりました。
相手はレッズ
地区優勝を決めているドジャースですが、勝率がNO.3ゆえにポストシーズンはNLワイルドカード・シリーズからのスタート。
対戦相手はレッズです。特に予定が変わらなければ、Gm1の先発は大谷選手。ハンター・グリーンとの投げ合いです。
楽しみですね。
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