いよいよレイズ戦へ
現地2025年7月9日、ロッキーズとの3ゲームシリーズのGm3で吉田正尚選手がシーズン・デビューを果たしました。
吉田選手はメジャー3シーズン目となった今季、ILからスタート。実は2024シーズンも右肩の痛みに苦しみ、痛み止めの注射を打ちながら試合に出場。その影響か、打撃も2023年と比較すると落ちました。
Year | BA | OBP | SLG | OPS | HR | RBI |
---|---|---|---|---|---|---|
2023 | .289 | .338 | .445 | .783 | 15 | 72 |
2024 | .280 | .349 | .415 | .765 | 10 | 56 |
2024年10月半ばに地元マサチューセッツ州で右肩関節唇の手術を受け、リハビリに励んでおりました。
5月に痛みが再発
開幕後も順調にスローイング・プログラムをこなしていた吉田選手でしたが、実戦形式で守備をこなしている際に右肩の痛みが再発。5月上旬にはコルチゾン注射を打ちました。これは関節や腱、または炎症のある部位に直接注射して炎症を抑える治療方法でいわゆるステロイド系ですが、れっきとした治療方法なので、なんの問題もありません(念の為)。
これがなかなか厄介だったようで6月初旬にももう一度注射したことも発表されています。
デバースの移籍
吉田選手が守備に就けない事情はチームにも大きく影響。これにはアレックス・ブレグマンの獲得が大きく影響したのですが、チーム事情からラファエル・デバースは3BからDHにコンバート。
攻撃面で最大化を目指した結果、そのようなコンバートになったのですが、今度は4月半ばに1Bのとリストン・カサスが2025年5月2日のゲームで左膝蓋腱断裂(ひだりしがいけんだんれつ)を発症。即座にシーズン・エンドとなったのです。
これでチームはデバースに1Bへのコンバートを依頼するも、シーズン前のブレグマンの獲得から両者は平行線。ついには決裂し、ジャイアンツへの電撃移籍が決定したのでした。
3ヶ月遅れのデビュー
MLBのRBIのNO.1を争っているデバースを出したチームはデバースの移籍後は当然のことながら打線は低迷。順位もズルズルと落ちて行きました。
この時、「吉田がいれば!」という状況になりましたが、吉田選手はデバースがまだ在籍していた5月22日に10 Days ILから60 Days ILへ移管済み。DHで呼び戻そうにもILのルールで復帰出来ない状況だったのです。これはロスター調整を失敗したと思いました。60 Days ILにすることで他の選手をロスターに加えることが出来るのでそうしたのでしょうが、10 Days ILの延長でも良かったように思います。
とは言え、吉田選手は7月1日付けでマイナーへのリハビリ出場が出来るようになり、開始から20日以内にアクティベートし、この日復帰ということになりました。
ただ、上述のリンクにも書かせていただいた通り、60日未達でも復帰するのにどのようなプロスセスが必要なのかはまだ明確にはわかっておりません(すみません)。
吉田選手は7月2日からトリプルAウースターでの出場を開始。結果、7月6日まで計5試合のみの出場で、14打数4安打、.286/.353/.286を記録してメジャーに復帰しました。
6番DHで出場して3安打
そしてこの日のロッキーズ戦では6番DHで先発出場。2回裏の第1打席でCFへのクリーン・ヒットを放ち、早速安打製造機ぶりを発揮したのでした。
吉田選手は4回裏の第2打席では1アウト3塁でRFへタイムリーを放ち、早速RBIも記録。
6回裏の第3打席は2Bゴロに倒れましたが、8回裏の第4打席ではRFへフェンウェイ独特のグランドルール・ダブルを放ち、チャンスメイク。その後のロミー・ゴンザレスの2ランHRを呼び込みました。
この日は4打数3安打、1RBIと活躍。レッドソックス打線にいいインパクトを残したのでした。
ジオリトがまた好投
ゲームの方はレッドソックス先発のルーカス・ジオリトが前回のナショナルズ戦に続いて好投。6イニングを被安打4、スコアレス、BB 0、SO 6と安心の投球を展開。
打線は1回裏にせっかくもらったチャンスを拙攻で無得点という粗い面も見せましたが、その後は2回裏にカルロス・ナルバエスのソロHRで先制すると、4回裏は吉田選手のタイムリーで追加点。
その後はウィリャー・アブレイユのHRなどで追加点を上げたレッドソックスが10-2のスコアで勝利。ジオリトが6勝目を上げました。
レッドソックスはこれでナショナルズとのシリーズに続き、2シリーズ連続でスウィープ。6連勝とし、49勝45敗で貯金4となっております。
ブレグマンもまもなく
レッドソックスはさらに朗報があり、アレックス・ブレグマンもオールスター前に復帰見込みです。
そして前半戦最後のシリーズであるレイズとの4ゲームシリーズを迎えます。
吉田はミックスの起用か?
吉田選手が復帰したことにより、レッドソックスのOFは、ジャレン・デュラン、ウィリャー・アブレイユ、セダン・ラファエラ、ローマン・アンソニー、ロブ・レフスナイダー、吉田選手と計6名となりました。
トップ・プロスペクトのローマン・アンソニーはDHも打っていたことから、OFの選手を相手投手との兼ね合いなどからDHで起用していく見込みです。
内野はブレグマンが戻ってくれば、彼が3Bに就き、SSはストーリー、2Bはマーセロ・マイヤー、そして1Bはロミー・ゴンザレス、エイブラハム・トロという布陣で行くことになりそうです。
なお、ロスターの動きとして、3Bを守っていたネイト・イートンがトリプルAにオプションされ、右腕のニック・バーディーが60 Days ILに移っております。
レッドソックス、レイズ戦をどう戦うのか、注目ですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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