ミズロウスキーがドジャース戦に登板
非常に楽しみな対決がありました。
現地2025年7月8日、ドジャース@ブルワーズのGm2で新怪物、ジェイコブ・ミズロウスキー(Jacob Misiorowski)が登板。クレイトン・カーショウとの37歳vs23歳の対決が実現しました。
前回の登板で初黒星
現地6月12日のデビュー以来、3戦3勝で圧倒してきたミズロウスキーですが、前回の7月2日のメッツ戦では4回途中で2被弾で5失点とメジャーに上がって初黒星を喫していました。2イニング目に2アウトから2つの四球を出したのをきっかけにブランドン・ニモとフランシスコ・リンドーアに連続HRを打たれて5失点。こういう崩れ方もするのだと思った登板でもありました。

迎えたメジャー5戦目のドジャース戦ではどのような投球を見せるのか?楽しみではありましたが、被弾からスタートしました。
大谷が31号リードオフHR
1回表、ドジャースのリードオフはもちろん、大谷選手。
早い仕掛けの大谷選手ですが、この日は3球見ました。初球は100.3mphの4シーム。いきなりのトリプル・ディジッツ。2球目は90.3mphのカーブ。これもミズロウスキーの特徴ですね。そして3球目、88.2mphとさらにスピードを落としたカーブをカーブが甘く入ってきたところを大谷選手が完璧に捉えました。打球はアメリカン・ファミリー・フィールドのCFバックスクリーンへ一直線。飛距離431ft(131.674m)の豪快な一発でした。
これで大谷選手のリードオフHRは今季9本目。エンゼルス時代から数えてリードオフHRは21本目となりました。
ドジャース12三振
幸先よく、豪腕のジェイコブ・ミズロウスキーから1点を奪ったドジャースでしたが、その後はミズロウスキーの奪三振ショーとなりました。
1回表、ミズロウスキーは大谷選手に一発を浴びた後はムーキー・ベッツ、フレディー・フリーマン、アンディー・パヘスと3者連続三振。フレディー・フリーマンの時には101.4mphを記録。
2回表はダルトン・ラッシングがシングルを放つも、アウトはすべて三振。
3回表はミゲル・ロハスがイニング先頭で二塁打を放ってチャンスメイクするも、直後の大谷選手には101.6mphの4シームを交えつつ、最後はHRを打たれた球種のカーブで空振り三振。そしてムーキー・ベッツ、フレディー・フリーマンも打ち取り、怖い1−2−3番打者をねじ伏せられました。
5回表にも2三振でドジャースはノーチャンス。
6回表、ドジャースは先頭の大谷選手が7球粘って四球を勝ち取り、チャンスメイク。つづくムーキー・ベッツは2B内野安打でノーアウト1、2塁のチャンス拡大。
フレディー・フリーマンの1Bゴロの間に大谷選手とベッツが進塁し、1アウト2、3塁。ここでアンディー・パヘスがスライダーを3Bにひっかけます。これで大谷選手が本塁を狙いましたが、ブルワーズ3Bのアンドリュー・モナステリオが素晴らしいゴロ処理を見せて、大谷選手をホームでアウトに。打球判断は難しいところでしたが、いかんせんモナステリオがうますぎました。
この後、マイケル・コンフォートも1Bゴロに倒れ、ドジャースは得点ならず。
ジェイコブ・ミズロウスキーは6回で降板。91球で被安打4、失点1、自責点1、BB 1、SO12、HR 1という圧巻の投球でした。さすがのドジャース打線も大苦戦したというところです。
カーショウも好投
ドジャース先発のクレイトン・カーショウは3回までブルワーズ打線を1安打に抑え、大谷選手のHR の1点を守りつづけていました。
しかし、4回裏に5本のシングルを浴びて2失点で逆転を許してしまいます。
カーショウ、平常運転に
前回登板で3000奪三振を記録したカーショウは、この日も88mphほどの4シームを速く見せる投球でブルワーズ打線を翻弄。6イニングを投げ、被安打6、失点2、自責点2、BB 1、SO 3でした。
4回裏に1アウト1、2塁でアンドリュー・ボーンにCFへタイムリー・シングルを打たれた際、カーショウはCFのジェームス・アウトマンの打球処理に激昂。おそらく1塁ランナーを3塁に進塁させたのが気にいらなかったのでしょう。実際、送球時にちょっと緩みました。
ただ、打球も深かったですし、1塁ランナーの進塁状況を見てSSにボールを返したまでで別に悪いプレーとは思いませんでした。
マックス・シャーザーでもそうですが、ベテランほど1プレーに対して厳しいですね。ただ、それくらい集中しているということでもあり、カーショウはもはや平常運転に戻ったという証拠でもあると思います。
ブルワーズのブルペンがパーフェクト・リレー
ドジャースを相手に1点のリードでは心もとない状況でしたが、ブルワーズのブルペンが頑張りました。2番手のジャレッド・ケイニング(Jared Koenig)、3番手のアブナー・ウリーべがそれぞれパーフェクトでつなぐと、最後は豪腕のタイラー・メギルもパーフェクトに抑え、ジェイコブ・ミズロウスキーに勝ち星をつけました。このリレーは素晴らしかったですね。
ブルワーズは8回裏にサル・フレリックに一発が出て追加点。結局、3-1のロースコアでドジャースに勝利。2連勝となりました。
一方、ドジャースはこれで5連敗。マックス・マンシーも長期化しそうですし、またもや厳しい状況になっております。
トレード・デッドラインでどう動くのか、見ものですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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