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【MLBポストシーズン2020】レイズ、キアマイアー、レンフローらが美技連発でALCS3連勝!WSに王手!

ALCS Game3は好プレー連発

 現地2020年10月13日、ナ・リーグのNLCSより1日早く始まったALCSは早くもGame3です。

 ここまでは強力なブルペン力を背景に、モメンタムを一気に掴み2連勝のレイズ。Game3はいわばローテーションの谷間。レイズならリリーバーを先発させてショートリレーでつないでいくオープナーにするのではないか?と思われましたが、ケビン・キャッシュ監督はその上を行きました。

 オープナー時には2番手で3−4イニングのロングリリーフを担当するライアン・ヤーブローを先発に指名。この時点でオープナーでないことを宣言したに等しいい投手起用でした。

ライアン・ヤーブロー、期待に応える2失点

 上述の通り、レイズの先発は左腕のライアン・ヤーブロー。首脳陣にとってどんな場面で起用しても、なんとかしてくれる大変ありがたい存在です。

 一方のアストロズはホセ・ウルキディー。特別すごいボールはないものの、安定した投球を見せます。

 どちらの打線が早く捕まえるかというゲーム前半がポイントでしたが、ライアン・ヤーブローが頑張りました。

 そのヤーブローの投球を支えたのはレイズの守備力でした。

好守備連発のレイズ

 シチュエーションとしては1回裏にアストロズがホセ・アルトゥーベのソロHRで1点を先制。アストロズが立ち上がりに一気に叩いてしまいたいと思っていた中から好プレーが生まれて行きました。

1回:ケビン・キアマイアーがHRをリーピング・キャッチ

 美技の1つ目は、3度のゴールデン・グラブ賞を誇るケビン・キアマイアー。1回裏、アルトゥーベのHRの後、イケイケとなったアストロズを後押しするかのように2アウトからアレックス・ブレグマンが放った当たりはCFへのHR性の大きなフライ。これをケビン・キアマイアーがフェンス際で大きくリーピング。HRになろうかという当たりを見事に防ぎ、アストロズのイケイケの雰囲気をまず壊しました。

3回:ケビン・キアマイアーのダイビングで2点をセーブ

 3回裏、アストロズが1−0とリードしたままの状況。このイニングは、ライアン・ヤーブローのコントロールが乱れ、1アウト後にアルトゥーベに四球。マイケル・ブラントリーをSSゴロに仕留め2アウトを奪うも、アレックス・ブレグマンにはデッドボール。2アウトながらアストロズが1、2塁で追加点を奪うチャンスでした。

 ここでバッターはカルロス・コレア。デッドボール直後の初球を叩いたコレアの打球は、CF前にポトリと落ちそうなところに。しかし、そこをCFのケビン・キアマイアーが迷わずダイビング。見事にアウトにしてレイズはピンチを凌ぎました。これがCF前に落ちていれば1点。ちょっとでも後ろにそらそうものなら1塁ランナーも還るところでしたから、見事に失点をセーブしましたね。

5回:SSのウィリー・アダムスが三遊間の深い当たりをアウトに

 アストロズが1−0とリードしたまま5回へ。ヤーブローは2アウトをすんなり奪うも、つづくホセ・アルトゥーベに三遊間に深い当たりを打たれましが、これをSSのウィリー・アダムスがポジショニングも良く追いつき、1Bへ強肩を披露。 1Bのヤンディー・ディアスも見事に捕球し、2アウトからの出塁を防ぎ、三者凡退に締めたイニングとなりました。一人出るとかなり違ったのでこのプレーも大きかったです。

6回:3Bのジョーイ・ウェンドルが強い当たりをさばく

 6回表、レイズはビッグイニングを作り、5-1と逆転に成功。しかし、ライアン・ヤーブローが先頭のマイケル・ブラントリーにHRを打たれ、5-2に。ライアン・ヤーブローはここで降板。ピート・フェアバンクスがマウンドに。

 その代わりばな、アレックス・ブレグマンが流れをつくるべく、3Bに強い当たりを放つも、これをジョーイ・ウェンドルがナイスキャッチ。1塁に送球し、連打を許しませんでした。まさにホットコーナーの見せ所のようなプレーでした。

7回:P・ジョン・カーティスが執念でアウトに

 スコアは5−2とレイズがリードしたまま、このイニングからジョン・カーティスがマウンドに。

 先頭バッターはユリ・グリエル。グリエルは初球をからスイング。これがピッチャーとSSがどちらが取るかという当たりになりましたが、ジョン・カーティスが果敢に捕球。バランスを崩し、セーフになりそうなタイミングでしたが、オフ・バランスのまま1Bへ送球。アウトにしました。1Bのヤンディー・ディアスもよく抑えたと思います。

 レイズの投内間は本当に強いです。だから勝てるのだと思わせるくらいのプレーでした。

7回:RFハンター・レンフローが失点をセーブ

 同じイニングでジョン・カーティスの好プレーの直後、ジョシュ・レディックがCF前ヒットを打って出塁。HRだけは避けたい場面です。ジョン・カーティスはつづくマルドナードを三振に仕留め2アウト。

 つづくバッターはジョージ・スプリンガー。スプリンガーの当たりは打った瞬間にヒットと思えるほどの好位置に落ちるかに見えましたが、そこをハンター・レンフローがダイビング・キャッチ。後ろに逸らしていれば1点の場面でしたが、見事に攻撃の分断に成功しました。

8回:ハンター・レンフローが満塁なのにホームインを許さず

 レイズは1アウト1塁となったところで、ジョン・カーティスからライアン・トンプソンにスイッチ。ライアン・トンプソンは1アウトを奪うも、満塁のピンチを作ってしまいます。ここでレイズはアーロン・ループにスイッチ。1アウト満塁の大ピンチで、カイル・タッカーの当たりはRFへ落ちそうなシングルヒットコース。これをまたしてもハンター・レンフローが阻止。スライディングキャッチに成功。すぐに送球の姿勢を見せるも、アストロズは浅すぎて、ホームイン出来ず。レンフローはまたしても失点を防ぎました。

 以上、レイズは肝心なところで守備陣が大きく貢献。野球の神様が喜びそうなくらいに1プレーを大事にする野球を披露したのでした。

レイズ、6回にビッグイニング

 ヤーブローが1点でしのいでくれたおかげでレイズは6回表に流れを引き寄せました。ランディー・アロザリナのシングルヒットを皮切りに、ジョーイ・ウェンドルとハンター・レンフローによる2本のタイムリーで5得点。一気にモメンタムを掴みました。

キアマイアーが死球も骨に異常なし

 その6回に、ケビン・キアマイアーが死球を受け、このイニングの攻撃が終わってベンチから抜け、病院へ。しかし、X線の結果、骨には異常がなく一安心。

エノリ・パレデス、ついに失点

 キアマイアーへに死球を出したのは今ポストシーズン、一人のランナーも出していなかったエノリ・パレデス。パレデスはこの日は荒れ気味。1アウトを奪うも、被安打2、失点3、2死球という内容でした。

この日のクローザーはディエゴ・カスティーヨ

 レイズの9回のマウンドはディエゴ・カスティーヨ。四球を2個出すも、スコアレス投球を披露。見事に逃げ切りに成功しました。

 レイズはこれで3連勝。Game4はタイラー・グラスノーです。ブルペンはライアン・トンプソンがやや疲れ気味なのでGame4のリレーに参加するかどうか微妙です。

 Game4、楽しみです。なお過去3連勝したチームは97%の確率で勝ち抜くというデータがあります。アストロズがそれをはねのけるのか?注目ですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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