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【MLB2021】大谷選手、今季最高の投球!A’sはビューティフル・リレーで流れを阻止し、後半に逆転

14度目の登板は今季最高

 現地2021年7月19日、大谷選手がオークランドのコロシアムにて今季14度目の登板を果たしました。相手は同地区強豪のアスレチックスでしたが、今季最高の素晴らしい投球を披露しました。

2番P→RF

 この日もエンゼルスはDH解除で、大谷選手は2番投手でスタート。後にRFの守備にもつきました。

緩急が効いた投球

 1回表、リードオフのデービッド・フレッチャーが二塁打で出塁するも、大谷選手がCFフライ、ジャレッド・ウォルシュが2Bゴロ、フィル・ゴセリンが1Bゴロに倒れ、チャンスを活かせなかったエンゼルス。 

 その裏、マウンドに上がった大谷投手はきっちりと切り替えて、冷静な投球を披露しました。マーク・カナに対し、92.1mphの4シームからスタートしたこの日は、最初はコントロールを意識した投球。初回を三者凡退に抑え、波に乗りました。

99.3mph <—->70.2mph

 初被安打は2回裏。1アウトからミッチ・モアランドに二塁打を打たれるもここでも非常に冷静。マット・チャップマンにはアウトローへきっちり決めて三振。ラモン・ロレアーノには粘られるも、ここも三振に仕留め、勢いが増していきました。

 この日の最速は、3回裏にエルビス・アンドラスに投じた99.3mph。四球と二塁打で1アウトランナー2、3塁と先制点を取られるピンチだったので、ギアが上がりましたね。

70.2mphのカーブ

 際立ったのは4回裏。先頭のジェド・ラウリーに対して、70.2mphのカーブから入りました。インコース膝下に外れたものの、今季一番遅いボールだったかと思います。

 このカーブは次打者のミッチ・モアランドの初球もそうでした。71.8mph。これもインコースにはずれてしまいましたが、バリエーションがまた増えたことは次回の投球にも活きてきそうです。

 この日のマスクはカート・スズキでした。

アスレチックス、先制点を防ぐビューティフル・リレー

 エンゼルスが悔やまれるのは3回表の攻撃。2アウトからまたしてもデービッド・フレッチャーが出塁。CF前シングルでした。フレッチャーはナイス・チャンス・メイクでしたね。

 そして大谷選手。大谷選手が放った当たりはCFオーバーの二塁打。さすがの名手、ラモン・ロレアーノさえ及ばない打球で、大谷選手の二塁打は確定という打球。

 1塁ランナーだったデービッド・フレッチャー。右投手なら盗塁をしかけたかもしれませんが、いかんせんこの日は左のコール・アービン。打球スタートは1Bベースから。

 フレッチャーはここぞとばかりに1塁から長駆ホームインを狙いましたが、わずかにアスレチックスのリレーが早く、ホームインならず。エンゼルスは先制点を奪えなかったのは痛かったです。

 しかし、何よりもこれはアスレチックスのリレーが素晴らしかったです。フェンスに当たってからのラモン・ロレアーノの素早い返球。エルビス・アンドラスのリレーのコース取り、そしてホームへの完璧な送球。

 パーフェクトと言っていいくらいの素晴らしいリレー・プレーはさすがにメジャーと思わせるものがありました。

 確かにブロックしている形にもなりましが、これは致し方ない形だったと思います。これで左足の横にベースを空けてしまうと、捕手はタッチが間に合いません。VTR判定となりましたが、アウトは致し方ありませんでした。フレッチャーもスピードから考えてあそこしか足を入れるところはなかったと思います。

大谷選手は6回で降板

 先制点を逃したエンゼルスでしたが、大谷選手はその直後の3回裏は、上記のようにギアを上げ、無失点で乗り切ったのはさすがでしたね。

 大谷選手は6回まで投げ、被安打3、与四球1、奪三振8で今季最高の投球を見せてくれました。

 降板後はRFのポジションにつき、8回表の打席までゲームに出場。打撃は、4-1。

 球数は96球。

 四球狙いもあったのか、よくみられてしまい一人ひとりの打者に投じる投球が多くなってしまいました。この日の投球を見ると、早めにしかけてくるクラブも出てくればとは思います。

コール・アービン、7回を無失点

 大谷選手同様に、よかったのがアスレチックス先発のコール・アービン。7回を投げ、被安打7ながら、無失点。

 ファストボールはLow-90mphの4シームとシンカーで、武器はMid-80mphのチェンジアップ。その他、カット、70mph後半のスライダーも投げる投手ですが、際立った速さはないものの、良く凌いだと思います。やはり、3回表の味方守備も大いに彼を助けました。

 エンゼルス打線にとってはあと1本を打たせてくれない、イライラさせる投手になったでしょう。

シーシェック、ハンガー・カーブでゲームを壊す

 大谷選手、降板後に2番手としてマウンドに上がったのはスティーブ・シーシェック。この日はモアランド、チャップマンに連続四球。ランナーを貯めたところで、ラモン・ロレアーノに右打者の肩口から入るハンガー・カーブを投げ(一応、球種はスライダー)、3ランHRに。

 2ストライクを奪っていたため、打者は打ち気が勝っているところを、もっとも体が反応しやすいハンガー・カーブを投げるという、最悪の投球をしてしまいました。打たれた前のボールも同じだったので、余計に反応しやすかったはずです。

 ベテランらしからぬミスでした。

ブランドン・マーシュ、4−3

 エンゼルスが起爆剤として投入しているプロスペクトのブランドン・マーシュ。この日、メジャー初ヒットが出ました!

 初ヒットはRF前シングル。2本目もRF前シングル。3本目はLF線に2塁打です。

 ゲームの方は4-1でアスレチックスが勝利。大谷選手の投手成績にはノーディシジョンでした。

 エンゼルスはこの日の敗戦で借金1。アスレチックスとはもう1戦。なんとか5割に戻したいですね。

 エンゼルスは通常であれば、売りモードに入る状態。ただし、大谷選手の二刀流があったからこそ、ポストシーズンにも出られたという事実も作りたいところ。これはリーグもそう思っているはず。そんなエンゼルスはトレードデッドラインで補強するのかどうか。この点も注目です。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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