ドジャース VS ガーズ・ボール
激レア・シリーズが始まりました!
現地2025年5月26日、ドジャースはクリーブランドに乗り込んで、ガーディアンズとの3ゲームシリーズがスタート。この顔合わせは非常にレアで、そもそもはインター・リーグの対戦ですし、地区も違うことから年1回の頻度しかなく、しかも3試合のみ。
2024年は9月6日から8日まで3試合が行われ、そのうちのシリーズ・ファイナルは大熱波の日で、ドジャー・スタジアムでさえ観客がまばらにしか入らなかったというくらい危険な暑さの日でした。その猛暑に大谷選手は46-46を完成しました。
スモール・ベースボールを展開するCLE
このカードの興味深い点はチームカラーが全く異なる点です。
ドジャースは大谷、ベッツ、フリーマンというMVPトリオを中心にテオスカー・ヘルナンデスも含めて強烈な打撃を展開するチーム。一方のガーディアンズは大型契約を誇るホセ・ラミレスや安打製造機のスティーブン・クワンがいるとは言え、あくまで投手力を中心とした守りのチームであり、攻撃のつなぎはバント及び進塁打。まさにスモール・ベースボールを展開し、まるでパワーのあるNPBのチームのようでもあります。
そんなガーディアンズを相手にNPBで圧倒的な力を示してきた大谷選手と同じくNPBで無双状態であった山本由伸投手が登板。スモール・ベースボール慣れした2人がどういうパフォーマンスを見せてくれれるのか楽しみでしたが、ドジャースにとっては久々の快勝となりました。
大谷が2試合連続リードオフHR(19号)
1回表、1番DHで打席に入った大谷選手はガーディアンズ先発のギャビン・ウィリアムズにいきなり襲いかかります。
初球、ギャビン・ウィリアムズの投げた4シームが捕手の構えるコースとは逆のインコースに来たところを大谷選手が捉え、打った瞬間HRとわかる打ち出し速度115mphの強烈な打球をRFスタンドに叩き込みます。
大谷選手の今季19号は飛距離378ft。19号は両リーグを通じて単独トップです。
大谷のリードオフHRは今季5度目
なお、大谷選手のリードオフHRは今季5度目。そして2018年のMLBデビュー以来、17本目となりました。
G・ウィリアムズは今季3度目の第1球HR
なお、ガーディアンズのギャビン・ウィリアムズは今季3度目のファースト・ピッチHRです。
山本がまたしても信頼感を高める
ドジャース先発の山本投手は安定感抜群の投球でした。
大谷選手からの支援をもらった山本投手は1、2回はランナーを許さない素晴らしい立ち上がり。
3回裏に四球がらみで1点を返されましたが、ドジャースは2回表に1点を加えていたのであまり痛くはない失点でした。4回、5回はスコアレス投球。
6回裏は2アウトまで奪っていたものの、ここでホセ・ラミレスの打席となり、抑えに行っていた山本投手でしたが、粘られた上に最後は決め球のスプリットを捉えられ、二塁打を許してしまいます。この当たりはむしろウィニング・ショットを捉えたホセ・ラミレスがすごかったです。この後、カイル・メンドーサにタイムリーを打たれて1失点。
6回を投げきった山本投手は88球で被安打3、失点2、BB2、SO 6。今季はいずれの登板も5イニング以上投げきっており、5月は6イニング以上の登板がこれで4度目。イニング・イートしつつもゲームを作る山本投手はベンチからさらなる厚い信頼を得ることに。
本当にサイ・ヤング賞を獲りそうな投球です。
ドジャースは久々の快勝
ドジャースは5回表にテオスカー・ヘルナンデス、6回表にはムーキー・ベッツとフレディー・フリーマンにタイムリーが出て7-2のスコアでGm1を取りました。
このゲームを含めた直近10試合を4勝6敗で負け越していたドジャース。
ロバーツ監督も「ここ2、3週間は、投手が好投している時は打線が機能せず、打線が活発な時は投手が打たれるという感じだった。野球のシーズンとはそういうもので、そういうことはよくある。だから、今日のようにすべてがうまくまとまれば、ドジャースはもっと飛躍できる」と語りました。攻守がちぐはぐな状態でかなり苦戦していたので久々の快勝と言っていいでしょう。
NY2クラブとの連続シリーズ
この3連戦は勝ち越しておきたいドジャース。というのもこの遠征が終わり、ホームに帰ると5/30〜6/1はヤンキースとの3ゲームシリーズがあり、さらに6/2〜6/5まではメッツとの4ゲームシリーズが待っているのです。
この強烈な2シリーズに備え、少しでもいい雰囲気を作っておきたいというわけです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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