大谷、9度目の先発は古巣エンゼルス戦!
現地2025年8月13日、ドジャースはエンゼルスとのフリーウェイ・シリーズのGm3。今季のフリーウェイ・シリーズはこれがファイナルです。そしてこの日、ドジャースは大谷選手が今季9度目となる先発マウンドへ。
果たして今季初の5イニング目のマウンドに上がるのか、そして初勝利を得ることができるのかという点が注目点の一つでしたが、この日はドジャースにとって思うような試合展開にはなりませんでした。
エンゼルス、実はドジャースに連勝中。
フリーウェイ・シリーズは人気シリーズということもあり、毎年H0ME/AWAYで約6試合ほど組まれることが多く、上述のようにこの日が2025年のシリーズ・ファイナルでした。
今季1度目のシリーズは2025年5月16日から18日までドジャー・スタジアムで開催され、3試合ともにエンゼルス打線が機能し、ドジャース投手陣を打ち崩して3連勝しておりました。そしてこの夏のシリーズにおいてもここまではエンゼルスが好ゲームを展開して連勝。
果たしてエンゼルスがこのままこのシリーズもスウィープし、年間でドジャースをスウィープしてしまうのか?あるいはここで投手大谷が立ちはだかるのか?も注目点でした。
しかし、大谷選手の前には眼前の敵であるエンゼルスだけでなく、地区ライバルのパドレスもその存在感を大きくして出現。ゲーム前、パドレスはジャイアンツに11-1の大差で勝利。この時点でゲーム差0.5でパドレスが半歩抜け出ていたのです。もちろん、ドジャースがこのエンゼルス戦で勝利すれば、この0.5ゲーム差はキャンセルされ、この日も同率首位のまま。ただし、敗れるとゲーム差が1.0となり、パドレスが単独首位に躍り出るという状況でもありました。
ドジャース、先制!
1回表、ドジャースはエンゼルス先発のカイル・ヘンドリクスから先頭打者の大谷選手がRF線に三塁打を放ち、チャンスメイクすると、2番のムーキー・ベッツが三遊間へタイムリーを放ってまずは1点をリード。フレディー・フリーマンが倒れた後、1アウト1塁でウィル・スミスがLFへ2ランHRを放って3点目。
ドジャースは幸先良く、3点を先制しました。
大谷、快調な投球も失投が重なる!
さて、大谷の投球ですが、初回からスウィーパー、スライダー、4シームのミックスで4シームは98mphをコンスタントに記録。まずは当たっているザック・ネトーから三振を奪い、2番のノーラン・シャニュアルは2Bゴロで2アウト。そしてWBCファイナルの再戦となったマイク・トラウトには5球連続で98mph台の4シームでカウントを作ると、最後はスウィーパーで見逃し三振。素晴らしい立ち上がりとなりました。
しかし、2回裏、先頭のテイラー・ウォードに投げた4球目の4シームがほぼど真ん中に入り、これを右中間スタンドに放り込まれ、1失点。
この後、ヨアン・モンカダにLFへ2ベースを打たれると、2つの犠牲フライで本塁へ進塁され、2点目を奪われます。ルイス・レンヒーフォの打席には100mphを記録したのですが、外野フライ打たれてしまいました。
ドジャースは4回表に1アウト満塁のチャンスを作ったところで、エンゼルスはカイル・ヘンドリクスを諦め、ライアン・ゼファージャーンにスイッチ。ドジャースはムーキー・ベッツのタイムリーとウィル・スミスの押し出し四球で2点を追加。5-2と再びリードを拡げます。
大谷は5回のマウンドへ!
3回を終えて44球を数えた大谷選手の球数は1イニング15球ペース。4イニング目にどれだけ球数をセーブするかで5イニングのマウンドが決まるだけに注目していたのですが、マイク・トラウトから2打席連続で三振を奪い、テイラー・ウォードも3Bゴロに仕留め、いいペースで2アウトまで奪うも、ヨアン・モンカダから三振を奪ったボールがワイルドピッチとなり、振り逃げに。この後、ジョー・アデルをSSゴロに打ち取って無失点でしたが、球数は18球を費やし、62球。この時点で今季最多の球数になりましたが、5回裏のマウンドにも上がりました。
5回裏、大谷選手は先頭のルイス・レンヒーフォをスプリットで三振を奪い、先頭打者は退けたのですが、ローガン・オホッピーには真ん中高めの4シームをCF前に弾き返され、つづくブライス・テオドシオにはスウィーパーが甘く入ったところをRFに運ばれ、1アウト1,2塁とピンチを迎えます。
ここでザック・ネトーとの対戦となりましたが、2ボール後のスウィーパーがここでも甘く入り、LFに二塁打を打たれ、ランナー二人が還って4-5とまたも差を詰められてしまいます。
ドジャース・ベンチはここで交代を決断。アンソニー・バンダをマウンドに送ります。
大谷選手は結果、4.1イニングで80球を投げ、被安打5、失点4、ER 4、BB 0、SO 7、HR 1という結果に。5イニング目を投げきることができませんでした。大谷選手のERAは3.47となっております。
今日はボールも走っていて、2シームも何度か投じて、いい感じだったのですが、肝心なところで甘くなってしまいました。
エンゼルスが逆転
この後、ドジャースは6回から左腕のジャスティン・ロブレスキーを投入。6回、7回と2イニングは無失点に抑えたのですが、3イニング目となった8回裏に2連続四球を与えてピンチを作ったところで降板。エドガルド・エンリケスが引き継いだのですが、2アウト満塁でローガン・オホッピーに2点タイムリーを浴びて、5-6と逆転を許してしまいます。
こうなるとエンゼルスは9回表にケンリー・ジャンセンを投入。ジャンセンはムーキー・ベッツ、フレディー・フリーマン、ウィル・スミスを三人で抑え、ゲームセット。
またもエンゼルスがいい戦いぶりを見せ、大谷先発ゲームでさえ最後はものにしました。いい粘りを見せましたね。
ドジャースはこれで4連敗。パドレスに首位を明け渡し、ゲーム差1.0で追う立場に代わっております。
そしてエンゼルスはドジャースを年間でスウィープしました。
現地14日はドジャース、パドレスともに休み。そして15日からドジャー・スタジアムで直接対決のシリーズとなります。
お読みいただき、ありがとうございました。
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