大谷の6度目の先発日
ブルワーズにスウィープを食らったドジャースでしたが、現地2025年7月21日、この日は気持ちも新たにツインズとの対戦が始まりました。地元ドジャー・スタジアムでの3ゲームシリーズです。
この日は大谷選手の今季6度目の先発登板日。前回登板でかなりの凄みを発揮した大谷選手。この日はひょっとしてイニングを増やすのか?と思われましたが、前回同様、3イニングでの登板でした。相棒はウィル・スミス。
6度目は3イニングで1失点
6度目のマウンドは思いがけない出来事からのスタートとなりました。
リードオフHRを許す!
1回表、ツインズのリードオフのバイロン・バクストンに対し、まずはアウトハイに96.5mphの4シームを投じた大谷選手。このボールはファウルでカウントは1ストライク。そして2球目、スウィーパーが高く浮いてハンギングとなったところをバイロン・バクストンに豪快に左中間スタンドに運ばれてしまい、リードオフHRを許してしまいました。この2球はちょっと高かったですね。
つづくウィリー・カスティーヨにも捉えられ、これは1Bライナーに仕留めてまずは1アウト。やはりスウィーパーを打たれました。
ボールを沈めるためか、ここから4シームのギアを上げます。つづくトレバー・ラナークにはスライダーも投じたものの、4シームは98mphを記録。最後はスウィーパーがビデオゲームのように決まり、この日初めての三振で2アウト。
つづくライアン・ジェファーズには初球のスライダーを3塁に弾き返されて、内野安打で出塁を許します。ツインズは明らかにスライダー系を狙っておりました。
コディー・クレメンスには98.8mphの4シームで三振を奪い、初回はバクストンによるソロHRの1点のみでしのぎました。
2回表は先頭のカルロス・コレアにいずれも強い98mphの4シームを投じ、RFライナーで1アウト。しかし、次打者のロイス・ルイスにはその強い4シームをLFに弾き返され、シングルヒットを許します。
マット・ウォルナーには力みが出たのか、4シームがひっかかりストレートの四球。連続出塁を許し、1アウト1、2塁に。つづくバッターはハリソン・ベイダーでしたが、ここからまたギアが上がった感じで、4シーム、スライダーともキレが増し、ベイダーを空振り三振に。
そして2アウトから前の打席でHRを打たれたバイロン・バクストンを迎えましたが、ここも力強い4シームでRFフライに仕留めて3アウト。
4安打を許すも、キレは十分
3イニング目はテンポよく2アウトを奪ったものの、ライアン・ジェファーズにRFへシングルを許し、三者凡退とはならず。最後はコディー・クレメンスをスプリットでRFフライに仕留めて3アウト。
6度目の登板は3イニング、46球、うちストライクが30球で被安打4、失点1、ER1、BB 1、SO 3、HR 1という結果でした。
コツコツと打たれたはしたものの、力を入れた投球の数も増え、立ち上がりがスムーズであれば、次はイニング数が増えるかもわかりません。
打たれた直後にHR!
さて、この日、二刀流の真骨頂という場面がすぐに訪れました。この日も2番に入った大谷選手。ツインズ先発は長身のデービッド・フェスタ。
1回裏、ドジャースはムーキー・ベッツが四球を選んで出塁。そして大谷選手の1打席目。最初の2球がチェンジアップと4シームでいずれもボール。3球目は見逃して1ストライク。そして4球目、初球で見たチェンジアップが真ん中高めに来たのを待ってましたとばかりに豪快にスイング。これがCFバックスクリーンに入る2ランHRとなり、自らの失点を自らで帳消しにし、しかも1点を勝ち越すという二刀流の真骨頂のようなことを成し遂げたのでした。
打ち出し速度113.4mph、飛距離441ft (134.417m)。この大きなHRは今季35号。ナ・リーグはDバックスのユーヘイニオ・スアレスが今、非常にホットでこの日も一発が出ましたので(36号)、大谷選手は2位のままです。ユーヘイニオ・スアレスは直近3試合で5HRです。
LADは3HRで追加点
ドジャースはこの後、ウィル・スミスが2打席連続のソロHRを放ってリードを拡げ、7回裏にはアンディー・パヘスにも一発が出て5-0とリード。
大谷選手降板後はダスティン・メイがマウンドに上がり、8回2アウトまでスコアレス投球を披露。ブルペンを使いすぎていたのと、メイも先発で不調が続いていましたから、このロングリリーフの起用は当たりました。
あわや同点!
5-0とリードして迎えた9回表、8回途中から登板していたタナー・スコットが2つの四死球で1アウト1、2塁のピンチを迎えます。
タナー・スコットが緊急降板
そのタナー・スコットですが、どうやら左前腕部を傷めた模様。これはまたもドジャースに衝撃です。長期離脱も視野に入れないといけない箇所です。
コレアにあわや同点HR
タナー・スコットが急遽、降板したということでドジャースはカービー・イエーツをマウンドに。しかし、準備不足も相まってイエーツは代わりばな、ライアン・ジェファースに四球を与え、1アウト満塁のピンチに。一発が出れば同点というピンチです。
2-1カウント後の4球目をCFに打ち上げ、犠牲フライでまず1点。これでスコアは5-2。
そして2アウト1、2塁でバッターはカルロス・コレア。イエーツは4シーム2球で追い込み、得意のスプリット・カウントまで持ち込みます。ランナーは3塁にもいませんし、絶好の状況でした。
しかし、当然、コレアもスプリットに絞って対します。3球目が1バウンドのボールとなり、4球目。やはりスプリットを投じたのですが、これがほぼと真ん中に。コレアの打球はぐんぐんと伸び、CFのジェームス・アウトマンはウォーニング・トラックまで下がります。同点HRか!というところでアウトマンがリーピング。これがなんとかアウトマンのグラブに納まり、ゲームセット。
あわや同点3ランHRかという当たりでした。
幕切れとしては面白かったですが、ドジャースにすればヒヤヒヤものの勝利。
ドジャースはなんとか5-2で逃げ切り、連敗をストップさせました。
タナー・スコットに緊急事態が発生したので、ドジャースはブルペンの補強が待ったなしです。さあ、どう動くか注目ですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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