スポンサーリンク

【MLB 2023 FA】エリック・ホズマー、カブスと合意するも、強烈なプロスペクト、マット・マーヴィスと競合

カブス、リーグ・ミニマムでホズマーを獲得

 現地2023年1月4日のこととなりますが、シカゴ・カブスがエリック・ホズマー(Eric Hosmer )と合意しました。

 エリック・ホズマーはFAとしてカブスと契約することになりますが、カブスの負担はリーグ・ミニマム・サラリーの$0.72Mのみとなります。その理由は以下の通り。

ホズマーの元の契約

 2018年シーズン前、エリック・ホズマーはパドレスと8年/$144Mの契約でサインしていました。

  • 8 年/$144M (2018-25)
    • サイニング・ボーナス:$5M
    • 支払い
      • $20M x 5年 (2018-2022)、$13M x 3年 (2023-2025)
    • 2022シーズン終了後にオプトアウトあり
    • フル・ノートレード条項あり(2018-2020) 、限定的ノートレード条項あり(ホズマーがブロックする10クラブ)、2022年終了後に10-5 ルール適用可
    • 1度トレードが成立すれば、ソレ以降はすべてのトレードをホズマーはブロック可能
    • サイン当時はパドレス史上最大の契約でした。

 サイン当時28歳のエリック・ホズマーは、FA入りのタイミングでキャリア最高のシーズンを過ごすという幸運に恵まれ、ロイヤルズでの最後のシーズンとなった2017年は打率.318、OBP .385、SLG .498をマーク。

 サイン時、「パドレスはオーバー・ペイ」だという声も確かにありましたが、ウィル・マイヤーズとともにパドレスの打撃陣を支える意味でも彼の力は必要でした。

 契約の方ですが、上述の通り、パドレスは2025年までこの契約に縛られることになります。

2022のTDLでボストンへ

 エリック・ホズマーは2022年のトレード・デッドラインでレッドソックスへ移籍。

レッドソックスGet

  • エリック・ホズマー(Eric Hosmer/32)1B/左投げ左打ち
  • コーリー・ロージア(Corey Rosier/22) OF/右投げ左打ち/2021年SEA12巡目
  • マックス・ファーガソン(Max Ferguson/22) INF/右投げ左打ち/2021年SDP5巡目

パドレスGet

  • ジェイ・グルーム(Jay Groome/23) LHP/ 2016年BOS1巡目(全体12位)

 このトレードで、レッドソックスが2022年の最低年俸の日割り分($246,154)を支払い、パドレスがホズマーの2022年の年俸の残額を負担することになりました。

 仮にホズマーが2022年シーズン後にオプトアウトせず、レッドソックスに残留した場合、レッドソックスは2023年から2025年にかけてリーグ・ミニマムの$0.72M、$0.74、$0.76だけの支払いで良く、パドレスは引き続き、ホズマーのサラリーを$13Mx3年を払い続けるということに。

レッドソックスがホズマーをDFAに

 そして2022年12月16日、レッドソックスはエリック・ホズマーをDFAに、そして12月22日にリリースしました。これにより、レッドソックスはリーグ・ミニマムを払う必要もなくなりました。

 今回、カブスがホズマーを獲得した場合の金銭負担はレッドソックスと同じで、リーグ・ミニマムだけで良く、パドレスは引き続き2025年まで$13Mを負担し続けるということになった訳です。

カブスの1Bにはフィットするも強敵あり!

 アンソニー・リッズがいなくなったカブスは、2022年はアルフォンソ・リバスが1Bを務めるケースが多かったのですが、レギュラーとして定着していたわけではありません。フランク・シュウィンデル、P・J・ヒギンズ、パトリック・ウィズダム、その他一時的に1Bを守るプレーヤーもおり、分散されていたというのが実情。

 3Bのパトリック・ウィズダムは別として、全員が不本意なシーズンを過ごし、チームのロースターから外されています。ヒギンズとリバスは2022年12月にDFA、シュウィンデルは2023年はNPBのオリックスと契約です。

マット・マーヴィスと競合

 プロスペクトであるマット・マーヴィス(Matt Mervis)は1Bの有力な候補です。強烈なレフティーです。彼はドラフト外のFAで入団した選手ですが、2022年にA+ででシーズンをスタートさせ、打率.350、OBP .389、SLG .650、wRC+189をマーク。AAに昇格後も、打率.300、OBP .370、SLG.596、wRC+148。AAAでも、打率.297、OBP .383、SLG.593、152wRC+。昇格ごとにBB%は4.6%→8.7%→10.4%にアップ、さらに三振率は24.1%→20%→14.6%に低下するというものすごい生産性を披露。

 カブスは2022年秋にAFLにも送り出し、17試合で打率.262、OBP .324、SLG.590をマーク。

 ホズマーは彼と競合することに。

 スプリング・トレーニングの出来次第では、カブスはマット・マーヴィスを1Bとして起用するかもしれません。そうなるとホズマーはまたもやロスターから外れることになるのですが。

 カブスの1Bに注目です!

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2026FA】ブレーブスがパドレスからFAのロベルト・スアレスと3年/45Mドルでサイン
【MLB2026FA】オリオールズがまた攻勢!ピート・アロンゾと5年/155Mドルで合意!
【MLB2025WM】ドラフト・ロッタリーはホワイトソックスが2026年ドラフトのNO.1ピックをゲット!
【MLB2026FA】注目のカイル・シュワーバーはフィリーズと再契約!5年/150Mドル保証
【MLB2026FA】ドジャースがクローザーを獲得。メッツからFAのエドウィン・ディアスと3年/69Mドルで合意
【MLB2026FA】Dバックス、マイケル・ソロカと1年/7.5Mドルで合意へ
【MLB2026】ロッキーズがフロントを刷新!編成トップはNFLから復帰のP・デポデスタ!新GMはドジャース幹部のJ・バーンズ
【MLB2026FA】レイズがセドリック・マリンズと1年契約で合意したディールについて(追記あり)
【MLBトレード2026】レッドソックスがまたも先発を補強!パイレーツからヨハン・オビエドを獲得!
【MLB2026FA】横浜のアンソニー・ケイがホワイトソックスと2年/12Mドルで合意
【MLB2026FA】ドジャース、ワールドシリーズ連覇の打のヒーロー、ミゲル・ロハスと再契約
【MLB2026FA】大人気のコディー・ポンスはブルージェイズと3年/30Mドルで合意 
【MLB2026FA】メッツ、”エアー・ベンダー”ことデビン・ウィリアムスと3年/51Mドルで合意へ
【MLB2026】レイズ、前オリオールズ監督のブランドン・ハイドをBOのシニアアドバイザーに採用
【MLB2026FA】オリオールズ、クローザーのライアン・ヘルスリーと2年契約で合意
【MLB2026噂】2年連続サイ・ヤング賞のタリク・スクーバル(DET)はトレードされるのか?
【MLB2026FA】ブルージェイズ、ディラン・シーズと7年/210Mドルで合意!ボー・ビシェットの動向は?
【MLB2026】岡本和真、今井達也、髙橋光成のMLB手続きと動向について
【MLB移籍2026】レッドソックス、カージナルスからソニー・グレイをトレードで獲得
【MLB2026】レンジャーズとメッツが大型トレードを実施。マーカス・セミエンとブランドン・ニモがスワップ
【MLB2026FA】カブスがゲーム終盤のブルペンを補強。フィル・メイトンと2年契約で合意
【MLB2025-26】ノンテンダー・デッドラインが到来!レンジャーズがA・ガルシアとJ・ハイムにノンテンダー
【MLBトレード2026】ブレーブスがアストロズからマウリシオ・ドゥバンを獲得!ニック・アレンがアストロズへ
【MLB2026FA】ブレーブス、早くもクローザーを決定!ライセル・イグレシアスと1年/16Mドルで再契約
【MLBトレード2026】お馴染みのテイラー・ウォードがオリオールズへ!LAAはグレイソン・ロドリゲスを獲得!
【MLB2026FA】クオリファイング・オファー(QO)の期限が到来!今永、B・ウッドラフらが4名が受諾
【MLB2026FA】マリナーズ、1Bのジョシュ・ネイラーと再契約へ!期間は5年(追記あり)
【MLBアウォード2025】ア・リーグのMVPはアーロン・ジャッジが受賞!カル・ロリーは僅差で及ばず
【MLBアウォード2025】大谷、ナ・リーグのMVPに輝く!NLでは2年連続、個人では3年連続4度目の受賞に(いずれも満票)!
【MLBアウォード2025】サイ・ヤング賞はタリク・スクーバル(AL)とポール・スキーンズ(NL)が受賞
タイトルとURLをコピーしました