カーショウの最後の登板
現地2025年9月19日のジャイアンツ@ドジャース戦は事前に今季限りでの引退を表明していたクレイトン・カーショウのレギュラーシーズン最後の登板日。
ドジャースはこのゲームで勝てば、13年連続でプレーオフ進出が決定するという大事な試合でもありましたが、この大事なゲームをカーショウに任せました。レジェンドへの敬意も感じます。
そのカーショウはチームからの期待に応えるように見事にゲームメイクしました。
カーショウ、最後は4.1イニング、6K
ドジャー・スタジアムはこのレジェンドの最後の登板を目に焼き付けようと53,037人の観客が詰めかけました。
1回表、クレイトン・カーショウはジャイアンツのリードオフのエリオット・ラモスに対し、88.7 mphのインコースへの4シームと86.1 mphのスライダーの2球で2ストライクと追い込むも、3球目の85.3mphのスライダーが真ん中低めの甘いところに投じてしまい、これをCFに弾き返され、なんとリードオフHRを打たれてしまいます。
予想外のスタートとなりました。HRの後のカーショウは1アウト1、2塁のピンチも迎えましたが、ウィルマー・フローレスをその技術力で三球三振に仕留めて2アウト。さらにケイシー・シュミットもRFライナーに抑え、1点のみの失点でしのぎました。
2回表には2つの四球を出し、またもスコアリング・ポジションにランナーを出すも、粘りの投球で無失点。
3回表は1アウトからマット・チャップマンに二塁打、ウィルマー・フローレスにタイムリー・シングルを浴びて1失点。さらにこの後は四球を出し、またもピンチを拡げるも、これ以上の失点は防ぎました。
4回表、先頭のパトリック・ベイリーにシングルで出塁を許すも、後続を断ち切って無失点に。
5回表、このイニングを投げきり、裏の攻撃でドジャースが逆転すれば勝利投手の権利も得られたのですが、先頭のラファエル・デバースから三振を奪ったところで、ロバーツ監督がマウンドに向かい、交代となりました。最後のボールは低かったように思いますが、ストライク・コールでしたね。
カーショウはマウンド上で内野手とハグ。ダグアウトに戻ってもすべての選手とハグ。そしてスタンディング・オベーションにも応えました。
ドジャースはこの後、エドガルド・エンリケスがマウンドに上がり、残り2アウトを奪い、カーショウの最後を締めました。
カーショウの最後の先発マウンドは4.1 IPで被安打4、失点2、ER 2、BB 4,SO 6でした。
大谷が逆転の3ランHR
ドジャースは0-1と先制された後、2回裏に2アウトからミゲル・ロハスがソロHRを放ち、1-1の同点に。
そして1-2となった5回裏、1アウトからミゲル・ロハスがLFへシングルを放って出塁すると、キケ・ヘルナンデスが四球を選んで出塁。1アウト1、2塁とチャンスメイク。
ここでバッターは9番のダルトン・ラッシング。怪我から戻りましたね。そのラッシングはジャイアンツ先発のロビー・レイの高めのボールに釣られて三振。2アウトとなって大谷選手が打席に。
ジャイアンツは敬遠するかと思いましたが、勝負を選択。ロビー・レイもサイ・ヤング賞投手ですからね。
大谷選手は2-2カウント後の5球目、アウトコースに狙いを定めていた模様で、アウトハイへの95.5mphの4シームをコンパクトに振り抜き、これが30度の角度で上がり、LFスタンドに吸い込まれました。打ち出し速度100.2mph、飛距離370ftの打球は今季第52号の3ランHRとなり、ドジャースが逆転に成功。カーショウの最後のマウンドに華を添えました。
ドジャースはさらにムーキー・ベッツも左中間スタンドにBack to BackでHRを放ち、5-2に。ジャイアンツをつけ離します。
ドジャースは6回にも連続2ベースで1点を追加。この後、リリーバーも1失点を許したのみで、6-3で勝利。この日、Dバックスが敗れていたため、その時点でポストシーズン進出は決まっていましたが、地区優勝もかかっているのでしっかり勝利をものにした点は大きかったと思います。
この日、パドレスはホワイトソックスに敗れたため、ゲーム差は4.0に拡大。地区優勝もカウントダウンとなってきました。
カーショウはPSで投げるか?
クレイトン・カーショウはレギュラー・シーズンでの最後の先発ということでこの日のマウンドに上がりましたが、ドジャースは残り8試合ありますので、本来ならもう一度登板のチャンスが巡ってきそうですが、これが最後となりました。
ここで切り上げたということは、ポストシーズンに備えてということだと思いますが、降板後のカーショウを見ると、もう解き放たれたように見えました。果たして、PSでもカーショウが登板するのか、見ものですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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