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【MLB2023】ブルージェイズの100マイル右腕、ネイト・ピアソンはリリーバーとして稼働予定

ファイヤーボーラーがリリーフで復活

 ブルージェイズの豪腕、あるいはファイヤー・ボーラーと言えば、やはりネイト・ピアソン(Nate Pearson)ですね。

 豪腕ひしめくメジャーの投手の中でもホワイトソックスのマイケル・コペック同様に投手としての馬力の違いを感じさせる投手です。

 そのネイト・ピアソンが今季からどうやらリリーバーとしての道を歩み始めるようです!これは近隣のALイーストの各クラブとしては非常に厄介なことになります。

平均97.8 mph !

 ネイト・ピアソンの馬力ですが、2021年の4シームの平均ベロシティーは97.8mphを誇ります。前年の2020年のそれは96.3mphでしたから、さらにアップしていました。

 球種はスライダー、カーブ、チェンジアップ。スライダーが87.0mph、カーブが74.4mph、チェンジアップが83.3mph (いずれも2021年)で、ほとんどが4シームとスライダーですが、見ているだけで魅力満載の投手です。

怪我に泣かされた2022年

 このネイト・ピアソンは馬力のある投手にありながちな傾向で、怪我が多い投手でもあります。

まず単核球症を発症

 特に2022シーズンはメジャーでの登板機会はありませんでした。2022年のスプリングトレーニング後半に、ベースボール・アクティビティーとは直接関係のない、単核球症たんかくきゅうしょう(mononucleosis)を患い、60 Day IL入り。これが6月半ば過ぎまで続きました。

 単核球症とは、「伝染性」というのが前につくことが多く、EBウイルス(ヘルペスウイルスの一種で、エプスタイン・バール・ウイルスのこと)などに初感染することが原因で起こる、発熱やリンパ節の腫れなどの症状を起こす急性感染症のこと。喉やリンパ節がかなり痛むようです。通常は子供のうちに感染していることが多く、症状には出ないものの、大人になってからの初感染だとネイト・ピアソンのようにかかなりしんどい思いをするようです。

今度はLAT(広背筋)

 ようやくそれが癒えて6月半ばに実践復帰となり、トリプルAで登板するも、今度は右肩に違和感を覚えて投球を中止。診断の結果、右のLat(広背筋)を傷めたことが判明。広背筋は肩甲骨の下から腰にかけての大きな筋肉で、ここを使っていることは良い投球をしている証拠ではありますが、やはり投手がここを傷めてしまうのはかなり危険な箇所でもあります。これで約1ヶ月の投球禁止となり、スローイング・セッションを始めたのが7月後半のこと。

 実戦復帰は9月に入ってからのクラスAでの登板から始まり、9月5日にはトリプルAのバッファローに上がりました。

 バッファローでの成績は、単核球症が治ってからと広背筋からの復活も含めて、11試合、12.2イニングでERA 3.55。SO9はさすがの12.8 で、BB9は5.0。

ドミニカWLで開眼 

 広背筋痛からも開放されたネイト・ピアソンは2022年の投球不足を補うべく、2022年から2023年の年またぎでドミニカ・ウィンター・リーグに参加。

 ここでネイト・ピアソンは居場所を見つけたというくらいに素晴らしい結果を出しました。

 12試合、全てリリーフで12.0イニングを投げ、被安打が5、失点が1、自責点は0、奪三振16、BB4で、ERA0.00をマーク!SO9は12.0で、課題のコントロールはBB9を3.0に抑えました。  

 また、ドミニカ・ウィンター・リーグではラテン系の選手にも囲まれ、野球が楽しくなったそうです。

精神的にも開放され、この春に大きく飛躍しそう 

 2017年のブルージェイズ1巡目、全体28位でプロ入りしたネイト・ピアソンは、短縮シーズンの2020年にメジャー・デビュー。

 これまでは評価に応えなければというプレッシャーもあったようですがが、それも2021年にロスターの登録期間の関係でルーキー・ステータスを超え、もうプロスペクト扱いではなくなりました。

 先発投手としての日々も終わり、リリーフの面白さに気づいたようです。

 試合が拮抗しているときだけ登板し、拮抗していないときは登板せず。そのプレッシャーと観客の反応を感じるだけでも楽しかったとのこと。

 非常に新鮮な気持ちで挑む2023シーズンは、ネイト・ピアソンが大きく飛躍する年になるかもしれません。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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