復活を狙うダスティン・メイ
現地2025年12月13日、元ドジャースで2025年はシーズン途中でレッドソックスに移籍した右腕のダスティン・メイ(Dustin May)のディールが決まりました。まだオフィシャルではないもののカージナルスとサインする見込みです。
契約内容
カージナルスとダスティン・メイの合意内容は現時点では金額などは出ておりません。
- 1 年(2026) + 2027 ミューチュアル・オプション
2027年二ミューチュアル・オプションになることだけはわかっています。
2025年はLADからボストンへ
ダスティン・メイは2025年はトレード・デッドラインでドジャースからレッドソックスへ移籍。
- LAD→BOS
- LAD | RHP ダスティン・メイ →レッドソックスへ
- BOS→LADへ
- OF: ジェームス・ティブス(James Tibbs)
- OF: ザック・エアハード(Zach Ehrhard)
ジェームズ・ティブスとザック・エアハードとのトレードでした。
レッドソックス移籍後も怪我や低迷に悩まされ、6試合中、5試合の先発で1勝4敗、ERA 5.40と奮いませんでした。
ダスティン・メイは2019年にドジャースでデビューし、怪我で離脱していた期間が長かったのですが、MLSは2025シーズンを終えて6.059と今オフはFA資格を満たしておりました。11月2日にFAとなり、今回、カージナルスとのディールがまとまりそうという流れです。
2025年のサラリーは調停を避けて1年/$2.135M (2025)。今回のディールも単価はかなり安いと思われます。
カージナルスが獲得した背景
カージナルスは先発のソニー・グレイをレッドソックスにトレードし、マイルズ・マイコラスがFAとなり、力のある右腕2人がいなくなったことで先発陣の層を厚くする必要に迫られていました。
ダスティン・メイは、残留組のアンドレ・パランテ、マイケル・マグリービーと共にローテーションに加わる予定。またソニー・グレイとのトレードでレッドソックスから移籍してきたリチャード・フィッツも先発ローテーションとして期待されています。カージナルスは、現時点で先発のロスターに2025年にリリーフとして62試合に登板したカイル・リーヒーも入れており、彼をコンバートさせる見込みです。
頼りがいのあったダスティン・メイ
ダスティン・メイは2016年ドラフトのドジャースの3巡目指名でプロ入り。
彼はエリート投手がひしめくドジャースにおいて、トップ・プロスペクトとして台頭。
2020年にWS制覇に貢献
2019年にメジャー・デビューを果たし、主にリリーフとして登板。短縮された2020年シーズンの大半はローテーションの一角として過ごし、10試合に先発し、3勝1敗、ERA 2.57をマーク。
ポストシーズンではパドレスとのNLDSでGame1で2イニングをリリーフ、Game3はオープナーで先発、ブレーブスとのNLCSではGame1でリリーフ、Game5、Game7ではオープナーとして登板。
レイズとのワールドシリーズでは、Game2、Game5にリリーフで登板。
ドジャースはメイへの信頼が厚く、登板数を増やしたいがためにショートイニングでの起用でキーポイントを乗り切り、見事に1988年以来のワールドシリーズ制覇を成し遂げたのでした。
2021年にTJ手術
順調だったダスティン・メイですが、2021年は開幕から5試合が経過した5月に右肘を痛めてゲームから退場。そのままトミー・ジョン手術となったのでした。
そして約1年3ヶ月後の2022年8月20日にメジャーに復帰。2021年から2022年にかけては11試合の登板に留まりました。
2023年、開幕からローテーションに加わったダスティン・メイですが、同年5月18日に前腕部の屈筋腱を痛め、そのまま手術へ。トミー・ジョン手術につづき2度目のメスということでドジャースは慎重に症状をチェック。結果、2023年の残りと2024年の全体を欠場。
2025年は不調
迎えた2025シーズン。ダスティン・メイは復活を遂げるべく、4月からローテーションに入るも、不安点な投球が続き、ドジャースでは19試合中、18試合に先発し、6勝7敗、ERA 4.85。
ピリッとしない内容にしびれを切らしたのか、ドジャースはメイをレッドソックスにトレード。レッドソックスでも右肘の神経炎でわずか6試合の登板でシーズンを終えたのでした。
カージナルスが期待するのは2020年のダスティン・メイ。このオフにどれだけ回復するのか、もしヘルシーな状態なら、ダスティン・メイはかなりの戦力になります。
どうなるでしょうか?
お読みいただき、ありがとうございました。




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