NYY はスウィープを阻止
現地2025年6月1日、ヤンキース@ドジャースの3ゲームシリーズのファイナルです。
Gm1、Gm2とヤンキースを圧倒してきたドジャース。特にGm1の戦いぶりはドジャースの強さを印象付けるものので、ジャッジの先制ソロに対して即座に大谷選手がリードオフHRで返答するという非常に面白いゲームとなりました。
Gm2はもう圧勝。
そしてGm3は山本投手とライアン・ヤーブローの投げ合い。ゲーム前までは誰もがドジャースの優位を感じたと思うのですが、そういう間隙を突いてくるのがヤンキースで、ドジャースは決して緩んではいけない試合でした。
そのドジャースも決して緩んではいなかったと思うのですが、ヤンキースはさすがにしぶとかったですね。
山本、制球難で4回持たず
ドジャース先発の山本投手はローテーションの中で最も安定した投球を続けてきた投手。
しかし、この日は初回から制球が乱れ、ヤンキース打線を相手に3.2イニングを投げて今季最多の被安打7を許し、3つの四球を与えました。奪三振は3。
山本投手が5イニングを投げ切れなかったのは、今季12試合目にして初めて。これまでは非常に安定していたのですが、この日はストライクとボールがかなりはっきりしていました。
4回2アウトまでで、96球での降板となりました。
股関節は問題なし
実は山本投手は前回のガーディアンズ戦で股関節のマイナートラブルに見舞われていて、メカニクス(投球フォーム)に影響を及ぼしていました。
本人はこの日の投球はそのアクシデントの影響はなかったとコメントを出していますが、次回登板でも問題ないのか、ちょっと気になるところです。ここまで本当に順調なので、いっときの不調であって欲しいですね。
山本投手はこれまで2度、ヤンキース戦に登板。1度目はルーキーイヤーにブロンクスで見せつけた快投。これで全米中に山本投手の実力が知れ渡りました。
さらに ワールドシリーズGm2でも6.1イニングを失点1に抑えました。
この日はヤンキースを相手にはじめて崩れたということに。
ライアン・ヤーブローが好投
さて、ヤンキース先発のライアン・ヤーブローは非常に素晴らしい投球でした。ヤーブローと聞いて筆者などはレイズ時代からのお得意のオープナーかとつい脊髄反射してしまいましたが、実際、シーズン開始直後のヤーブローはリリーバーでショートイニング。
しかし、ヤンキース投手陣にけが人が多数出てきた事情がヤーブローをローテーションに引っ張り出したのですが、これが非常に良い投球を連発中です。
5月からローテーションに入ったヤーブローはこの日も含めて5試合に先発し、3勝0敗でERAは2.08。初先発は4.0イニングでしたが、それ以降は5イニング、5イニング、6イニング、6イニングとイニングを稼いでいます。
球速が球速なので被本塁打も4と多いのですが、26.0イニングでER 6は強力打線のヤンキースからすると全く問題ない数字です。
ヤーブローは先の2試合で26得点を上げたドジャース打線を6イニングで失点1に抑え、見事に翻弄しました。遅いボールをうまく使った芸術的な投球だったと思います。
レイズ時代から投げまくってきたヤーブローはコマンドもさらに向上。いい投球を見せてくれました。
ちなみに2024年はドジャースにもいて、ワールドシリーズ・リングをもらっています!
非常に興味深ったこの対戦。2勝1敗でドジャースが勝ち越し。Gm3は大谷選手は4-0でしたが、いい役者ぶりを見せてくれましたね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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