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【MLB2024】右打者で初めてマッコビー・コーブにHRを打ち込んだのはエリオット・ラモス!

SFG名物の海へのHR

 現地2024年9月15日、サンフランシスコのオラクル・パークでパドレス@ジャイアンツのゲームが行われ、2000年の球場オープン以来初の出来事が発生!

 海へのHRで有名な同球場ですが、この日、ジャイアンツのリオット・ラモス(Heliot Ramos)が右打者で初めてマッコビー・コーブ(McCovey Cove)にHRを打ち込みました

マッコビー・コーブ

 オラクル・パークのRF後方の海は、OBのウィリー・マッコビー(Willie McCovey)にちなんでマッコビー・コーブ(McCovey Cove)と名付けられています。Coveというのは「入江」のこと。

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 ウィリー・マッコビーは1959年から1980年まで現役でその殆どをジャイアンツで過ごし、1986年に野球殿堂入り。左打者で通算521HRを放っています。残念ながら2018年にお亡くなりになっています。

 バリー・ボンズのHR映像などで数多く目にしてきたマッコビー・コーブへのHRはカヌーを漕いで競い合うようにボールを取りに行く光景でお馴染みですが、これまでは全て左打者が放ったHRで、右打者はありませんでした。

 エリオット・ラモスはオラクル・パークの歴史に名を刻むこととなりました。

”スプラッシュ・ヒット”

 マッコビー・コーブに打ち込まれたホームランは日本語では「海ポチャ」がすぐイメージの湧く言葉かと思いますが、一応、現地では”splash hit(スプラッシュ・ヒット)”と呼ばれています。

 ただし、この「スプラッシュ・ヒット」ですが、定義があるようでして、ジャイアンツの選手が放ったHRのことだけを指します。以下、付帯事項!?があります。

  • (打球が海に入ったとしても)ファウルボールは含まない! 
  • 相手チームの選手が放ったホームランは含まない!
  • スタジアムの壁や歩行者通路にぶつかたりして入った打球はカウントしない

 ということになっています。今回、ヘリオット・ラモスはジャイアンツの選手ですから、”スプラッシュ・ヒット”としてカウントされますね。

 なお、2000年のオープン以来、左打者によるマッコビー・コーブへのHRは計167本。このうちジャイアンツの打者が放った”スプラッシュ・ヒット”は計104本。今回、右打者のエリオット・ラモスが放った1発を含めると計105本がスプラッシュ・ヒットということになりますね。

距離

 オラクル・パークはRFポールまでの距離は短く、309 ft 、約94.2 mしかありません。上述のウィリー・マッコビーは球場オープニングの時、もう一度現役に戻りたいと言ったほどの距離の短さ。ただし、右中間は 415 ftで約126.5 mもあり、ここに飛べば反射の難しさも含めて三塁打になりやすい球場でもあります。かつてイチロー選手がオールスターでランニングHRを放ったのもこの辺りに飛んだ打球でした(2007年)。

 このマッコビー・コーブまでの距離ですが、ホームプレートからRFポールを経由して延長線を引いた一番短い距離だと約112mくらい。仮に最深部を経由して海に入れようと思えば160mも飛ばさないといけません。だいたいRFへのHRということになると、飛んだコース次第ですが、120mから130mというところ。

 スタット・キャストの計測によると、エリオット・ラモスが放った距離は394ftで約120mでした。

価値ある同点HR

 ゲームはジャイアンツ先発のランデン・ロウプ(Landen Roupp) が5.0 IPで被安打2、スコアレスと好投。見事にゲームメイクしたのですが、6回表にエラーが絡んでパドレスが1点を先制。

 ジャイアンツもその直後にドノバン・ウォルトンのHRで同点に追いつきますが、8回表にパドレスがフェルナンド・タティス・Jr.のソロHRで勝ち越し。1-2で迎えたジャイアンツ最後の攻撃で、先頭打者のエリオット・ラモスが同点HRを放ったのがこの記念すべき右打者初のスプラッシュ・ヒットでした。なお、ロベルト・スアレスから放った一発です。

 ゲームは延長戦にもつれ、パドレスが10回表に2点を入れて勝ち越し。ジャイアンツもその裏に1点を奪いますが、結果、4-3のスコアでパドレスが延長を制したのでした。

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パドレス、延長戦に強し! 

 パドレスはこの勝利で85勝65敗とし、NLウエスト首位のドジャースを追っています。現状ではNLワイルドカードの首位で、Dバックスに1.5ゲーム差。

 またパドレスは延長戦のゲームの勝敗が9勝1敗で、MLB NO.1です。ちなみに2位はレンジャーズで9勝2敗。接戦になればなるほど力を発揮していますね。

ジャイアンツは貧打と拙守 

 なお、ジャイアンツは、6回にドノバン・ウォルトンがマーティン・ペレスから一発を放ちましたが、それまでは32イニング無得点が続いていたという超貧打で苦戦しております。

 ジャイアンツが先制点を許したのは1Bのマーク・カナのエラーが大きかったです。前日のゲームは8-0で敗れましたが、ボブ・メルビン監督は守備に怒っており、「メジャーリーグのクオリティではない」とし、この試合の前に内野と外野の両方で守備練習をさせたほど。

 ジャイアンツは厳しい戦いとなっています。オフシーズンの動きに注目ですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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