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【MLBトレード2026】レッドソックスがまたも先発を補強!パイレーツからヨハン・オビエドを獲得!

BOS-PITで計5人が動くトレードが成立

 現地2025年12月4日、ボストン・レッドソックスがソニー・グレイに続き、またしてもトレードで先発右腕を獲得。パイレーツから剛腕、ヨハン・オビエドを獲得しました。

BOS-PITのディール

 レッドソックスとパイレーツはここ数年、割と大きめのディールを2つまとめています。

 1件は2024年のトレード・デッドラインでレッドソックスがクイン・プリースターを獲得したディール。これでレッドソックスはプロスペクトのニック・ヨークをパイレーツに差し出しています。なお、クイン・プリースターは故障がちでそれもわかった上で獲得したのですが、レッドソックスでは2024年に1試合5イニングに登板したのみ。

 その後、2025年開幕直後の4月7日にブルワーズにトレード。そしてブルワーズで大ブレークしたのはご承知の通り。もっと早くブレークしてくれ!とは思いましたが・・・。

 今回のヨハン・オビエドのディールはレッドソックスが先発をゲットしてパイレーツが野手のトップ・プロスペクトを獲得するという点で、このクイン・プリースターとニック・ヨークが動いたディールによく似ています。

 もう1件はアストロズから獲得した2Bのエマニュエル・バルデスのトレードです。エマニュエル・バルデスはマイナーではよく打っていたのですが、メジャーに上がってからは今ひとつ伸びませんでした。

 レッドソックスのCBO(Chief Baseball Officer)のクレイグ・ブレスローはカブスのフロントにいたこともあり、中地区のネットワークが豊富。ソニー・グレイも中地区のカージナルスから獲得。そしてパイレーツの編成トップのベン・シェリントンは元レッドソックスのGMでもあります。

ベン・シェリントンも必死

 今オフ、パイレーツのSP、ポール・スキーンズがサイ・ヤング賞を受賞。ERA1.97と際立った数字を残したものの、勝敗数は10勝10敗です。辛うじて二桁には乗せたものの、これがサイ・ヤング賞の数字か?という声が上がったのも事実で、あまりにバックが弱すぎるため、シェリントンに批判の矛先が向きました。コンテンダーとなるべくできる強化をしているというところです。それにはオーナーもマインドを変えないといけないとは思うのですが。

トレード概要

  このトレードでは計5名が動きました。

レッドソックスGet

  • ヨハン・オビエド(Johan Oviedo/28)RHP-Starter
  • タイラー・サマニエゴ (Tyler Samaniego/ 27) LHP-Relief
  • アドニス・グズマン(Adonys Guzman/22) C | B/T: R/R

パイレーツGet

  • ジョスティンソン・ガルシア(Jhostynxon Garcia/ 23) OF  | B/T: R/R
  • ヘスス・トラビエソ(Jesus Travieso/19)RHP-Starter

 レッドソックスはロスターがフルになったため、右腕のクーパー・クリスウェル(Cooper Criswell)をDFAとしました。クーパー・クリスウェルは先発・リリーフともに柔軟に対応。いい投手ではあるのですが、決め手に欠け、このようにロスター調整にも翻弄されがち。こういう立場の選手ほど報われて欲しいと思います。なお、追記ですが、DFAになったクーパー・クリスウェルはウェーバーにかけられ、早速、メッツがクレームオフしています。

【BOS】ヨハン・オビエドとは

 レッドソックスが獲得したヨハン・オビエドは身長6-6(193cm)の右腕で、2022年のトレード・デッドラインでパイレーツに加入して以降、先発としてかなり優秀な活躍を見せております。

 2016年7月にアマチュアFAとしてカージナルスとサイン。もともとキューバ生まれで少年時代 は野球に加え、バレーボール、キックボクシングにも取り組むマルチスポーツな少年でした。15歳の時にキューバを亡命してエクアドルに一時滞在した後、ドミニカ共和国に渡ったため、ドミニカ共和国出身として契約していますが、出身国はキューバとなっています。

 マイナーでは2019年に、クラスAとダブルAAで計12勝、奪三振163を記録。パンデミックで短縮された2020年シーズンにカージナルスでメジャーデビューを果たします。

 2020年は先発として5試合に登板し0勝3敗、ERA 5.57を記録。ポストシーズンではロースター入りしたものの、ワイルドカードシリーズでのパドレス戦では3試合とも登板なし。カージナルスは1勝2敗で敗退しました。

 期待された2021年でしたが、状況は改善せず、14試合のうち13試合に先発し、0勝5敗、ERA 4 .91。2022年、ブルペン転向を果たしたオビエドはついにメジャー初勝利を挙げ、カージナルスで14試合に登板し2勝1敗、ERA 3.20を記録した。

 2022年8月2日のトレードデッドラインでパイレーツに移籍。これはカージナルスがベテラン左腕のホセ・キンタナとリリーフのクリス・ストラットンを獲得したディールです。

パイレーツ移籍後

 2022年、パイレーツでは再び先発として起用され、7試合で2勝2敗、ERA 3.23を記録。

 2023年、先発ローテーションとしてシーズンをスタートさせたヨハン・オビエドは4月には2勝2敗、ERA 4.78を記録。この月はパイレーツが予想外に好調。ヨハン・オビエドもそれに貢献した一人でした。

 しかし、パイレーツは5月には通常レベルに戻ってしまいました。

 2023年5月24日、ヨハン・オビエドはレンジャーズ戦の4イニング目にイマキュレート・イニングを達成(三者連続三球三振のこと)。パイレーツはこの年、コリン・ホルダーマンも約3週間前に達成しており、この年はパイレーツの2人が連続でイマキュレート・イニングを達成しました。なお、キューバ出身の投手としてこの偉業を成し遂げたのはヨハン・オビエドが最初。

 2023年は32試合に先発し、177.2イニングを投げSO 158、9勝14敗、ERA 4.31でした。オビエドはHBP(死球)が13でナ・リーグ最多となりましたが、8月28日のロイヤルズ戦で2安打完封の勝利を収めまっした(スコア:5-0)。完封勝利 1はリーグ・タイで、2023年に完封を達成した10人のうちの1人となっております。

 2023年はシーズンを通して好調を維持していましたが、終盤に肘の痛みを訴え、これがトミー・ジョン手術の前兆となり、2023年12月に再建型のトミー・ジョン手術を実施。これにより、2024年シーズンは全休となりました。パイレーツは2024年、NO.2スターターを失い、76勝86敗で最下位となりました。

 ヨハン・オビエドは2025年シーズン開幕での復帰を目指していましたが、スプリング・トレーニング序盤に広背筋を痛めて離脱。これが響いて復帰戦は2025年8月4日のジャイアンツ戦まで延びました。この復帰戦は1イニングを投げ、被安打2、BB 3、失点2と厳しい内容でした。ただ、その後は調子を上げ、2025年8月20日のブルージェイズ戦では2年ぶりとなる勝利をマーク(2-1で勝利)。

 シーズン終了までに9試合に先発し、40.1イニングを投げ、2勝1敗、ERA 3.57。この期間の被安打はわずか26、SOは42。なお、BBは23を数えています。

課題

 オビエドの復帰シーズンは、良い点と悪い点が入り混じったもので、奪三振率はキャリア最高の24.7%を記録し、ここは非常に良い点。 4シームのアベレージ・ベロシティーも95.5mphを記録。この強いボールがあるため、80mph台後半のスライダーと70mph台半ばのカーブも効いています。

 問題はコントロール。与四球率は13.5%はかなり悪いです。MLBのアベレージは8.5%。

 この点はイニング・イートにも影響しており、手術からの復帰で球数に制限があったとは言え、6イニングを超えることはありません(2025シーズンに限って)。

 後はWhiff%が33%と高い、チェンジアップをどう有効に使うかも課題かと思います。

 オビエドのMLSは4.079で、あと2シーズンはレッドソックスのコントロール下。2025年のサラリーは$0.85M。マイナー・オプションも残っていると言われており、じっくる見極めることは可能です。

2026年のBOSのローテーション

 とは言え、レッドソックスはオビエドをローテーションの一人としてカウントするでしょう。ギャレット・クロシェ(LHP)、ソニー・グレイ(RHP)、ブライアン・ベイヨー(RHP)の後のNO.4に位置する可能性が高いです。

 レッドソックスは、カッター・クロフォード(RHP)とパトリック・サンドバル(LHP)も怪我から復帰見込み。さらに2025年の終盤にデビューしたペイトン・トール(LHP)、コネリー・アーリー(LHP)、そしてカイル・ハリソン(LHP)も候補。競争が発生しているいい状態です。

 彼らのうちのいずれかがブルペンに回りますが、アロルディス・チャップマンにつなぐまでにベテラン左腕があと2枚ほどは欲しいです。ブレナン・バーナディーノはロッキーズにトレードしましたから、ジャスティン・ウィルソン、スティーブン・マッツとの再契約も考慮したいところです。

(PIT)ジョスティンソン・ガルシア

 パイレーツが獲得したジョスティンソン・ガルシアはまもなく23歳になり、パイレーツでアクティブ・ロスターに入る見込みです。レッドソックスですと、OFは出場機会を得るのは至難の業でしたが、パイレーツではLFとしての出場が期待されています。

 2025年8月にデビューしたジョスティンソン・ガルシアは9打席に立ち、安打 1、BB 2を記録。

  マイナーでは489打席でHR 21を放ち、打率.267、OBP.340、SLG.470と好成績をマーク。

 トリプルAで81試合に出場し、三振率29.1%というのは不安材料ですが、マイナーでは2年連続でHR 20以上を記録しているところが魅力です。

 ガルシアは平均的なスピードながら、守備面ではCFとして十分使えるとも評されており、ブライアン・レイノルズの反対側のコーナーの方が適していると思われるが、オニール・クルーズが欠場する日はCFをカバーしそうです。

(BOS)タイラー・サマニエゴ

 2026年1月に27歳になるタイラー・サマニエゴは、レッドソックスのブルペンに加わる可能性が高いです。2021年のアマチュア・ドラフトでパイレーツから15巡目で指名されたサマニエゴは、2025シーズン、ダブルAで26.1イニングを投げ、ERA 3.08を記録。三振率は28%、与四球率は6%未満。

 パイレーツはサマニエゴをルール5ドラフトの対象外として、40manロースターに加えていました。一旦はトリプルAかと思いますが、ブルペンで貢献してもらいたいですね。

(BOS)アドニス・グズマン

 22歳になったばかりのアドニス・グスマンは、2025年のアマチュア・ドラフトでアリゾナ大学から5巡目で指名された捕手。打席は右。クラスAマイナスではまだ1試合しか出場しておらず、肩と打撃は評価されています。長期的な視点での育成が必要となる選手です。

(PIT)ヘスス・トラビエソ

 ヘスス・トラビエソはベネズエラ出身で2024年にアマチュアFAとしてレッドソックスとサイン。2026年の開幕は19歳で迎えます。右腕で身長は5-11(約173cm)と小柄なのが注目ポイントでもあります。しかし、奪三振率の高い投手でもあります。いいピッチャーです!

 お読みいただき、ありがとうございました。

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