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【WS2020_G5】ドジャース、カーショウ&メイのリレーでWSチャンプへ王手!アロウザリナがPS最多安打記録もレイズは及ばず

ワールドシリーズ 2020 Game 5

 現地2020年10月25日、ワールドシリーズもGame5に。いよいよ大詰めになってきましたね。

 ドジャースはクレイトン・カーショウが先発し、6回途中まで2失点とゲームメイク。一方のレイズは頼みのタイラー・グラスノーがコントロールに苦しみ、序盤で4失点。

 ドジャースが中盤を支配するべく、ダスティン・メイを2番手で起用。この投手起用が効き、レイズに付け入るスキを与えず、最後はブレイク・トライネンが締めて4−2で勝利。ワールドシリーズ・チャンプへ王手をかけました。

W・スミス、C・テイラーともに出場

 この日のドジャースの捕手はオースティン・バーンズ。これはクレイトン・カーショウの登板日ゆえの起用です。前日のGame4の最後でのタッチプレーでボールを後ろへ逸らし、サヨナラ負けを招いたウィル・スミスは特に引きずることなく(本当は気にしていたのでしょうが)、DHで元気に登場しています。なおCFでファンブルしたクリス・テイラーは2Bで先発。

 Game4の最後はCFクリス・テイラーが1塁ランナーのランディー・アロウザリナを3塁へ行かせたエラー、ウィル・スミスがホームインを許したエラーということで2エラーと記録されました。

T・グラスノー、ワイルドピッチが3個

 このゲームはレイズ打線がクレイトン・カーショウから大量点を取ることは難しいと考えざるを得ず、とにかくレイズ先発のタイラー・グラスノーの出来が勝敗の鍵を握ると思われました。

 そのタイラー・グラスノーですが、101mpを計測するボールもあり、ボールは走っていたのですが、微妙なコントロールを欠きました。よいボールもあったのですが、荒れ気味でそうでないボールの方が多かったです。

 1回表に先頭のムーキー・ベッツにLFに鋭い当たりの二塁打を許したのはど真ん中のボール。これで今日もコントロールがよくないなとレイズ首脳陣はある程度の失点は覚悟したと思います。 

 タイラー・グラスノーはワイルドピッチだけでも1回に2個、3回に1個を記録。四球は3でした。5回を投げて被安打が6、失点4、奪三振7でした。

ピダーソン、マンシーにHR

 ドジャースは1回表、ムーキー・ベッツとコーリー・シーガーの1、2番の二人で二塁打とタイムリー・シングルで1得点。さらに2アウトからコディー・ベリンジャーがシフトを敷いていた2Bへのヒットを放ち、コーリー・シーガーを返し、2得点目。1回表に2−0と先制。

 2回表には先頭のジョク・ピダーソンがアウトハイのボールをうまく叩き、LFへ大きなHRを放って3-0。

 5回表はマックス・マンシーに右中間へ大きなHRをを放ち、4得点目を奪いました。

 得点はいずれもタイラー・グラスノーから奪ったもの。やはりタイラー・グラスノーはあれだけ荒れると、うまくゲームメイクできませんでした。

クレイトン・カーショウ、6回途中2失点

 ドジャース先発のクレイトン・カーショウですが、初回に先頭のヤンディー・デイアスにきれいなヒットを打たれるも、この日2番に入ったランディー・アロウザリナをダブルプレーに仕留めるなど落ち着いた立ち上がり。

 この打席、アロウザリナにヒットが続くとレイズ打線を乗せてしまうということから、大胆な投球が見られました。初球はじっくり攻めたいという心理をついて4シームでストライク。2球目以降は75mphの大きなカーブと87mphほどのスライダーのオンパレード。アロウザリナには抜いたボールというところを徹底させると見せかけて、最後の9球目は4シームで仕留めました。実にうまい投球でしたね。

レイズ、反撃も2得点のみ

 レイズは3回裏、先頭のケビン・キアマイアーがシングルで出たあと、ヤンディー・ディアスの好走塁が加わった3塁打で1得点。さらにランディー・アロウザリナの三遊間へのタイムリーで2得点。2-3と追撃体制を獲りました。

ケビン・キアマイアーの打席でホームスチール

 4回には先頭のマニュエル・マーゴットが四球で出塁。2塁への盗塁に成功し、送球が逸れた間、3塁へ陥れることに成功。ノーアウト3塁の大チャンスを迎えました。つづくハンター・レンフローも四球を選び、ノーアウトでランナー1、3塁。

 しかし、ここでジョーイ・ウェンドル、ウィリー・アダムスがカーショウにうまく打ち取られ2アウト。打席は期待の出来るキビン・キアマイアーだったのですが、1ボールからの2球目にホームスチールを試みました。

 カーショウが左利きで背中をむけているのと投球まえに大きなモーションに入るのが狙い目だったのですが、バッターは左のケビン・キアマイアーで捕手からは3塁ランナーの動きがよく見える状況。しかも観客も少なく、野手の声もよく響く中敢行したのはちょっともったいなかったですね。前向きなプレーではあったのですが、ここはキアマイアーにまかせてもらいたかったところ。ちょっと焦りが出ました。

ドジャース、2番手にダスティン・メイ

 ロバーツ監督は6回2アウトからダスティン・メイを起用。8回1アウトまで登板。ここでメイを起用したのはレイズの反撃の芽を摘むという意味でもよいリレーだったと思います。

 なお8回にメイが1アウトを奪ったのは代打で出てきた筒香選手でした。LFフライでした。

 ドジャースはメイのあとのビクター・ゴンザレスも好投。アロウザリナとラウのうるさい二人を打ち取りました。

 最後はケンリー・ジャンセンではなく、ブレイク・トライネンがマウンドに。先頭のマニュエル・マーゴットにシングルを許すも、レイズの攻撃をしっかり抑え、ドジャースが4−2で勝利しました。

カーショウ、PS最多奪三振を記録

 Game1の登板でポストシーズンの通算奪三振を201にしていたクレイトン・カーショウはこの日6三振を奪い、通算207に。バーランダーの205を抜いて単独トップに躍り出ました。

【PS通算奪三振数】(現地2020年10月26日時点)

  1. K・カーショウ: 207
  2. J・バーランダー:205
  3. J・スモルツ:199
  4. A・ペティット:183

アロウザリナがPS最多安打を記録

この日、1安打を放ったランディー・アロウザリナは今ポストシーズンの安打数が27に。2014年にパブロ・サンドバルが達成した1ポストシーズンの最多安打26を抜き、こちらも単独トップとなりました。

 前日には1ポストシーズンでの最多HR数9の新記録を樹立したところですが、最低でもあと1試合、安打、HRともにまだ更新するかもしれませんね。

 休息日を挟んで次はGame6。レイズはブレイク・スネルが登板。ドジャースはトニー・ゴンソリンでショートリレー日です。レイズは前半にどれだけ加点するか?ここがポイントになりそうです。

 なおGame5は双方ともにブルペンがよかったです。

 お読みいただき、ありがとうございました。

 

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