Gm2はKCが勝利
現地2025年6月28日、ドジャース@ロイヤルズのGm2で大谷選手が今季3度目の先発。これまでは1イニングで降板しましたが、3戦目にしてイニングを増やし、2イニングに登板。スコアレスに抑えてしかも、大谷選手の自身のMLBキャリア史上最速の101.7mph(163.67 kmh)を計測しました。
大谷、順調にチューンナップ中
2年のブランクを経て、打席での仕事も重要であることからビッグ・リーグでの本番でチューンナップを続けるという非常に難しいことをやっている大谷選手は、順調に仕上がってきています。
1回裏、リードオフのジョナサン・インディアへの3球目に100.1mphを計測した大谷選手。そのインディアを98.2mphの4シームで2Bフライに打ち取り、まずは先頭打者を抑えました。
しかし、つづくボビー・ウィット・Jr.には初球のスウィーパーを左中間の前に落とされ、出塁を許すと、3番の要警戒のマイケル・ガルシアには2球目以降、徹底してインコースを突きますが、スウィーパーが外れて四球。1アウト1、2塁となります。
ただ、4番のヴィニー・パスカンティーノに対してはギアがアップ。初球にインコースへ99.2mphの4シームを決めました。このボールはトリプル・ディジッツにはならなかったものの、非常にいいボールでした。2球目にはほぼ同じところに100.2mphの4シーム。2球で追い込んだ大谷選手は3球目もほぼ同じところに101.7mphの豪球を投じ、これが4-6-3のダブルプレーとなり、初回をスコアレスに抑えました。101.7mphは大谷選手の自己最速です。あえて出力を上げたりと、この日も課題を持って登板。
2イニング目は先頭のサルバドール・ペレスをスウィーパー2球で追い込み、最後は98.8mphの4シームでCFライナーに。サルバドール・ペレスとは2021年にHRタイトルを争いましたね。
ジャック・カグリアノーンには手玉に取るように緩急をつけて三振。シンカーも試しています。そしてニック・ロフトンにはスライダー中心の攻めでキャッチャー・フライ。
大谷選手は2イニングを投げて降板。27球で被安打1、スコアレス、BB 1、SO 1。2023年の前半に威力を発揮したシンカーも投げ、ますます楽しみな状態になっております。
セス・ルーゴが好投
一方、ロイヤルズ先発のセス・ルーゴは2024年のドジャースとの対戦では負け投手になっていますが、この日は素晴らしい投球を披露。
セス・ルーゴはこのドジャース打線が相手ゆえにくさいところも突いていたことから、毎回のようにヒットか四球でランナーを背負いましたが、連打を許さず、特に当たっているマックス・マンシーは四球1、シングル1、CFフライと長打を許さず、ドジャース打線を分断しました。ベテランらしい味のある投球だったと思います。
セス・ルーゴは5.2イニングを投げ、107球とやはり腐心した後が見えましたが、被安打 4、スコアレス、BB 5、SO 8と力投しました。
LAD、2番手と3番手が打ち込まれる
毎回、ロングリリーフでドジャースのブルペン・デーを支えるベン・カスパリアスはいつもいい仕事をしていますが、この日は打たれてしまいました。
3回裏、2アウトランナー1塁でボビー・ウィット・Jr.を迎え、右中間へのタイムリー2塁打を打たれてまず1失点。つづくマイケル・ガルシアにもあわやHRかという二塁打を打たれてボビー・ウィットが生還して2失点目。
5回裏、1アウトからカイル・イスベルのCF前シングルを名手アンディー・パヘスが逸らしてしまい、イスベルは2塁へ進塁。ここでジョナサン・インディアがRFへタイムリーを放ってイスベルを迎え入れ、この回はまず1失点。
この後、ボビー・ウィットにもシングルを許し、2アウト1、2塁となりバッターはヴィニー・パスカンティーノ。2球目、85mphのスライダーがほぼ真ん中に入ってしまい、これをCFに運ばれる3ランHRとなり、このイニング4失点。スコアは0-6。
カスパリアスは2回から6回まで投げ、被安打 8、失点6、自責点 6、BB 1、SO 1と打ち込まれてしまいました。
7回裏には3番手のルイス・ガルシアが1アウト2、3塁から2点タイムリーダブルを打たれるなど3失点。スコアは1-9。
ドジャース、猛追及ばず
ロイヤルズが9-1とリードして迎えた9回表、ピッチャーは左腕のサム・ロングに交代。今季は左肘の炎症で不調で、6月20日にILから復帰。復帰後の3試合はいずれも1イニングをパーフェクトに抑えて好調だったのですが、この日は乱調。2アウト満塁から3連続タイムリー・シングルを許して4失点。危うくリードを吐き出すところでしたが、なんとか最後のアウトを奪ってゲームセット。
ロイヤルズが9-5でGm2を取りました。
大谷は4-0
この日もリードオフで出場した大谷選手はロードゲームゆえ、1打席目を終えてマウンドに向かいました。ホーム時のような慌ただしさはなかったものの第1打席を含めてこの日は3三振。4−0となりました。
登板時は今のところ、投球に神経を使っているようで打撃は結果が出ておりません。投球が本調子に戻ればまた戻ってくるとは思います。
ドジャースはシリーズ・ファイナルを取れるか、注目ですね。Gm3はドジャースが未定でおそらくまたブルペン・デー。ロイヤルズは非常に質の高い、クリス・ブービッチが先発です。
お読みいただき、ありがとうございました。
コメント