クアーズ・フィールド x ドジャース = ビッグイニング
現地2025年6月24日、ロサンゼルス・ドジャースがいよいよ今季初のクアーズ・フィールドでのゲームに登場。ロッキーズとはすでに4月14日から16日まで対戦を行い、スウィープしておりますが、ドジャー・スタジアムでの開催でした。
ちょうどこの後の4月18日に大谷選手はパタにティー・リスト入りし、無事に第1子を授かったのでした。
前回の対戦ではドジャース自体が調子を落としていましたが、ロッキーズはさらに不調で、しかもどん底でした。ゆえにドジャースはシリーズをスウィープ。最大で4点差での勝利で圧勝していた訳ではありませんが、息を吹き返すきっかけにもなったシリーズでした。
ロッキーズはロスター調整で復調傾向
さて、前代未聞の敗戦数になることが予想されているロッキーズですが、一時期のどん底は脱しました。ここまで18勝で相変わらず負けることが多いのですが、内容がかなりよくなっており、勝ってもおかしくないゲームが続いています。6月はこのゲーム前までは9勝11敗です。
投手ではエースのカイル・フリーランドがILに入ったり、期待のチェイス・ドーランダーが前腕部を傷めて15Days ILに入るなど、相変わらず悲惨な状況が続いているのですが、ならば少しでもオフェンスにテコ入れをということで、5月25日にブレーブスをリリースされたオーランド・アルシアとサイン。
そして今オフにFAで獲得したタイロ・エストラーダが5月30日に60Days ILからようやく復帰。この2人がゲームに入るだけでかなりチームに芯が通った状況になりました。
また一時期はケストン・ヒウラまで見せてくれ、沸かせてくれましたが、ただヒウラは6月16日にDFAとなり、今はマイナーへアウトライトされています。
驚きは2021年にGG賞を受賞した捕手のジェイコブ・ストーリングスを今月リリースしたこと。打率.143と不調でしたが、あの投手陣を抱えていれば打撃もそうなるだろうという気の毒な決断でした。現時点で捕手はハンター・グッドマンがマスクを被っており、彼は打撃で素晴らしい結果を残しています。
妙にビジネス・ライクなところがありつつも、FA獲得や契約延長は下手というおかしな面があるロッキーズです。ただ、地元ファンは結構根付いていて、この状況でもかなり応援されています。これで生え抜きスターを大事にすればもっとファンも増えるのですが。
大谷が27号HR=日米通算300号HRに到達
このゲームで1番DHで出場した大谷選手は6-3でリードした6回表にトミー・エドマンを1塁に置いて、2番手のライアン・オリソンからLFへライナーで飛び込む2ランHRを放ちました。
今季27号HRは日米通算300号の記念弾になりました。よく見ると、日本では48本だったのですね。もっと打っているのかと思っていました。プロでの二刀流を初めて実戦し、しかも投手での凄さが目立ち、尚且つ広い札幌ドームがホームだったということもあったのでしょう。
Season | Age | Team | Lg | G | HR |
---|---|---|---|---|---|
2013 | 18 | 日ハム | PL | 77 | 3 |
2014 | 19 | 日ハム | PL | 87 | 10 |
2025 | 20 | 日ハム | PL | 70 | 5 |
2016 | 21 | 日ハム | PL | 104 | 22 |
2017 | 22 | 日ハム | PL | 65 | 8 |
5 Yrs | – | – | – | 403 | 48 |
Season | Age | Team | Lg | G | HR |
---|---|---|---|---|---|
2018 | 23 | LAA | AL | 104 | 22 |
2019 | 24 | LAA | AL | 106 | 18 |
2020 | 25 | LAA | AL | 44 | 7 |
2021 | 26 | LAA | AL | 155 | 46 |
2022 | 27 | LAA | AL | 157 | 34 |
2023 | 28 | LAA | AL | 135 | 44 |
2024 | 29 | LAD | NL | 159 | 54 |
2025 | 30 | LAD | NL | 77 | 27 |
8Yrs | – | – | – | 937 | 252 |
ドジャース、4回に6得点
前後しますが、ゲームはロッキーズの先制から始まりました。この日もオープナーだったドジャースは先発のジャック・ドライヤーが1回裏にマイケル・トーリアのタイムリー・ダブルで1失点。
2番手のジャスティン・ロブレスキーも3回裏にやはりマイケル・トーリアのタイムリー・ダブルで1失点。3回を終えてリードしていたのはロッキーズでした。
しかし、潮目が変わったのは4回表で、ここでロッキーズは2 RBIを上げていた1Bのマイケル・トーリアに痛恨のエラーが出てしまいます。これでおかしくなった先発のヘルマン・マルケスはマイケル・コンフォートの3ランHRなどでこの回一気に6失点。ロッキーズにとっては悔やまれるイニングでした。
ロッキーズはこの後も追い上げムードだったのですが、6回に大谷選手の2ランHRが出て、ドジャースは一旦は安全圏に移動。
しかし、ロッキーズは7回に打線がつながって1点を返すと、8回裏には3本の二塁打などで3得点。一時は7-8と1点差まで追い上げました。
ただ、ドジャースも9回表にマックス・マンシーとテオスカー・ヘルナンデスのコンビで1点を追加。結果、この1点が効き、タナー・スコットがわりとゆとりを持って投げることが出来、9-7のスコアで逃げ切りました。
それにしても、ヒッターズ・パークのドジャースはやはり恐ろしいですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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