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【MLBトレード2025】デビン・ウィリアムスがトレードでヤンキースへ!コルテス、ダービンがMILへ

「エアー・ベンダー」がなんとブロンクスに

 「エアー・ベンダー」という確かPitching Ninjaさんがつけた(間違ってたらすみません。多分正解です)最適なニック・ネームを持つデビン・ウィリアムスが現地2024年12月13日、帝国に移籍することとなりました(失礼)。

 ブロンクス、やってくれますね。ルーク・ウィーバーでは我慢できなかったようです。クレイ・ホームズも出ましたからね。

トレード概要

 このトレードは1:2+金銭ということになっております。

ヤンキースGet

  • デビン・ウィリアムス(Devin Williams/30)RHP

ブルワーズGet

  • ネスター・コルテス(Nestor Cortes/30)LHP
  • ケイレブ・ダービン(Caleb Durbin/25) SS/B:R T:R
  • $2M キャッシュ

 2020 ROYでオールスター・クローザーのデビン・ウィリアムスとヤンキースのローテーションで移籍の噂のあったネスター・コルテスのディールがまとまりました。コルテスは左肘を傷めてポストシーズンではワールドシリーズに2試合投げたのみで果たして来季はどうなのか?という状態ですが、そこはちゃっかり者のブルワーズはプロスペクトをゲットをしております。しかもキャッシュつき。

2Mドルのキャッシュ

 このキャッシュはヤンキースからブルワーズに渡しているのですが、2人の2024年あるいは2025年のサラリーを比較するとこのような感じです。

  • ネスター・コルテス:1 年/$3.95M (2024)
  • デビン・ウィリアムス:
    • 1 year/$7.25M (2024) + 2025 $10.5Mクラブオプション
    • ゲーム数に応じて2025年のベースがアップ(叶わず)。
    • ブルワーズが11月にオプションを拒否→調停へ・・・というところでした

 ネスター・コルテスの2025年のサラリーはこれから決まりますが、ベースは$3.95M。2024年は終盤に肘を痛めたとは言え、シーズンは30試合に先発しているのでおそらく上がるでしょう。両者ともに左肘のコンディションがよくないことは判っていながらのディール成立で、2025年のアップ分を付け加えたというところでしょう。

 デビン・ウィリアムスはこれからヤンキースと調停に向けてどうするのか?決めるところです。

ブルワーズがOPTを拒否した理由

 ブルワーズがデビン・ウィリアムスの2025年のオプションを拒否した理由ですが、これはもう2024年の結果につきます。

 デビン・ウィリアムスは開幕前の2024年3月半ばにBack stress fracture(腰のストレス骨折)を患いました。文字を見ただけで怖い症状ですが、腰に過度のストレスがかかって骨折した模様です。これ以上の詳しい症状はわかりませんでした。

 ただ、デビン・ウィリアムスは開幕からILとなり、リハビリ登板をし始めたのが7月半ば。そしてILから復帰したのは2024年7月28日。

 結果、22試合、21.2 IPで1勝0敗14セーブ、ERA 1.25。出た試合は結果を出したのですが、いかんせん4ヶ月の離脱が響き、オプション拒否ということに。

選手紹介

(NYY)デビン・ウィリアムス

 デビン・ウィリアムスは1994年9月21日生まれの30歳。MLSは2025年1月時点で5.056となり、ヤンキースはFAまでの最後の1年を支配下に置くことになります。

 ドラフトは2013年のブルワーズの2巡目。高校卒からのプロ入りです。プロ入り後2年はルーキーリーグでたっぷり過ごしたという徹底的に鍛えられた投手です。一段一段レベルを上げていき、マイナー4シーズン目の2016年にはクラスAプラスまで昇格。しかし、2017年にトミー・ジョン手術を実施。デビューが遅かったのはこのせいでもあります。

 2018年に手術から復帰し、14試合に登板。翌2019年は術後初のフルシーズンでダブルAで37試合、53.1イニングに登板し、リリーフだけで7勝2敗、ERA 2.36を記録。トリプルAで3試合をERA 0.00で過ごし、2019年8月7日にメジャー・デビューとなりました。メジャーでは13試合、13.2イニングでERA 3.95。

 2020年はルーキーステータスを維持してシーズンインし、22試合、27.0イニングで、4勝1敗、ERAは0.33を記録!見事にROYを勝ち取りました。

 2021年からは162試合シーズンでフル稼働となり、58試合でERA 2.50、2022年は65試合でなんとERA 1.93をマーク。同年のトレード・デッドラインでジョシュ・ヘイダーがパドレスへ移籍したことから、デビン・ウィリアムスはクローザー・ロールに。

 2023年からはフルシーズンでのクローザーとなり、61試合で8勝3敗、ERA1.53、36セーブをマーク。とんでもない2年間でした。 

 ブルワーズに在籍したMLB6シーズンでERA+が232、FIP 2.39をマーク。SO%は39.4%に及び、これは終盤を担当するリリーバーの中でも最高水準。上述のように過去3シーズンはいずれもERA 2.00未満というのがすごすぎます。

 球速もあり、チェンジアップはMLB屈指。ついたあだ名がエアー・ベンダー。空気を曲げる男。

 2025年は腰も大丈夫でしょう。厄介な人がALイーストに来ました。

【MIL】ネスター・コルテス

 ブルワーズは肘のリスクの丸抱えでネスター・コルテスを獲得。きっちり、キャッシュももらってはおりますが。

 ネスター・コルテスは2025年は30歳のシーズン。高卒時の2013年にヤンキースから36巡目で指名されてプロ入り。しかし、昇格することなく2017年のルール5ドラフトでオリオールズから指名されて移籍。2018年開幕ロスターに名を連ねたコルテスは、2018年3月31日にメジャー・デビュー。その後も3試合に登板するも4月半ばにヤンキースに送り返されてしまいました。

 2019年にはリリーバーとして33試合に登板するも、ERAは5.67。2019年11月にマリナーズへトレードされてしまいます。

 マリナーズでの2020シーズンは、5試合のみの登板でERAは15.26。同年オフにFAとなり、2021年1月に三度ヤンキースとサインすることに。

 翌2021年に先発で好感触を得たコルテスは2022年には28試合に先発し、12勝4敗、ERA 2.44をマーク。2023年は12試合のみの登板で、2024年はフル稼働で31試合中、30試合に先発。9勝10敗でERA 3.77をマークしました。

 コルテスが肘をどう処置するのか、ここは様子見ですね。

注目です!【MIL】ケイレブ・ダービン

 ケイレブ・ダービンは2021年のドラフトでブレーブスが14巡目指名でプロ入りした内野手。右投げ右打ちで2025年2月の誕生日で25歳になります。

 身長は5フィート6インチで168cm。まだメジャー未デビューで、2024年はトリプルAで82試合に出場。.287/.396/.471と好成績をマーク。HR 10、RBI 60、SB 29。2024AFLの盗塁王でもあります。

 ちょっと面白い素材で、彼にはちょっと注目したいですね。

 なお、ブルワーズはウィリー・アダムスが抜けましたので、このケイレブ・ダービンをSSの候補の1人としてメジャー登録しております。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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