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【ALDS2024】レーン・トーマスがGS!ガーディアンズがタリク・スクーバルを攻略してALCSへ

ALDS Gm5: DET 3 @ 7 CLE 

 現地2024年10月12日、AL勝率2位のガーディアンズとワイルドカード・シリーズから勝ち上がったタイガース(NO.6シード)とのALDSの最終決戦がクリーブランドのプログレッシブ・フィールドで行われ、この日も好ゲームが展開されました。

MLB Gameday: Tigers 3, Guardians 7 Final Score (10/12/2024)
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両先発が良い立ち上がり

 負けられない1戦でタイガースはタリク・スクーバル、ガーディアンズはマット・ボイドが先発。

 タリク・スクーバルはシーズンの好調をそのまま維持。ここまでALWC Gm1、ALDS Gm2に先発し、ERAは0.00。相手打線を圧倒しています。このゲームはショート・レストではありましたが、それでも中4日を取ることが出来ました。

 一方のガーディアンズのマット・ボイドは手術後から球速がアップし、シーズン後半から素晴らしい投球を続けています。タイガースOBでもありますね。

 初回、タイガースは四死球でランナーを2人出すも、アウトはいずれも三振。やはりマット・ボイドも良い状態をキープしておりました。一方のタリク・スクーバルも先頭のスティーブン・クワンにシングルで出塁を許すも、ピンチらしいピンチとせずに初回は無失点。

ガーディアンズは小刻みな継投

 マット・ボイドですが、2回を終えて5奪三振の好投でしたが、スティーブン・ボート監督は目先を変えるためか、早くもスイッチしました。ガーディアンズはこの日は小刻にリレーするという戦略を選択。2番手はケイド・スミスがマウンドに。彼が良かったです。4回2アウトまで連続アウトを奪い、スペンサー・トーケルソンに二塁打を打たれたところで代わりましたが、いいリズムを作りました。後続はエリック・サブロウスキーがなんとか抑えて無失点。

タリク・スクーバルはエラー絡みのピンチを脱出 

 タイガースにとって大きなピンチとなったのは3回裏。1アウトからブライアン・ロッキオにLFへクリーン・ヒットを打たれた後のことです。次打者のスティーブン・クワンをLFへの浅いフライに打ち取ったのですが、これをライリー・グリーンがポロりと落としてしまい、ノーアウト2、3塁でデービッド・フライを迎えるという最悪の展開に。

 ここからが今季のタリク・スクーバルたる所以で、凄まじい投球を見せました。まずデービッド・フライを3球三振。三振を決めたシンカーは99.8mphでした。つづくバッターは一番怖いホセ・ラミレス。さすがにここは申告敬遠で歩かせて、2アウト満塁。レーン・トーマスとの勝負に。決着は早かったです。2球目、インコースへの99.2mphの4シームでレーン・トーマスを詰まらせ、1Bポップフライに。タリク・スクーバルが個人の力でこのピンチを脱出。先制点を許しませんでした。

ケリー・カーペンターが先制打

 先制したのはタイガース。5回表、ガーディアンズのマウンドはアンドリュー・ウォルターズ。タイガースは先頭のトレイ・スウィーニーが四球で出塁。ノーアウト、ランナー1塁の状況でしたが、ヒンチ監督はここで代打でケリー・カーペンターを起用。

 ケリー・カーペンターはGm4の6回裏にホームへ生還する際にハムストリングスを傷めて、このゲームは先発から外れました。しかし、この日は怪我を押して代打で出場。

 そのケリー・カーペンターはしっかりと捉え、これが右中間のフェンスに到達しようかという当たりを放ち、これで1塁ランナーのトレイ・スウィーニーが一気に生還してまずはタイガースが先制。当たりとしては2塁打のコースでしたが、ケリー・カーペンターは走れませんでした。1塁でストップしてシングルという記録に。この安打はすごかったですね。

 ケリー・カーペンターはこの後、DHでゲームに残りました。

 ただ、タイガースはこの後、ライリー・グリーンが左腕のティム・ヘリンからダブルプレーを奪われて1点止まり。

レーン・トーマスが逆転GS

 1点を先制されたガーディアンズは5回裏にチャンスメイク。先頭のアンドレ・ヒメネスのシングルおを皮切りに、クワン、デービッド・フライも続き、1アウト満塁でホセ・ラミレスを迎えるという大チャンスが到来。タリク・スクーバルは3回にかなりの力を使ったので、中4日ということもあり、ここで握力が落ちたのかもしれませんね。

 ホセ・ラミレスに対し、2球目。99.9mphのシンカーのコントロールが乱れ、ホセ・ラミレスの左肘を直撃。ガーディアンズは思いも寄らぬ形で同点に追いつきます。タリク・スクーバルはプレーオフ初の失点。

 つづくレーン・トーマスはタリク・スクーバルの動揺が走る中、セオリー通りに初球を攻略。96.9mphのシンカーがほぼど真ん中に来たところを左中間スタンドに入るグランドスラムを放ち、ガーディアンズが5-1と逆転に成功。

 これはもうタリク・スクーバルも力尽きたというところでしょうか。

 タリク・スクーバルは6回まで投げきり、被安打6、失点5、自責点5、BB1、SO 5、球数84で降板となりました。逆転を許しましたが、圧巻の投球を続けたタリク・スクーバルは称賛しかありませんね。

ガーディアンズが逃げ切る!

 5-1とガーディアンズが逆転した直後の6回表、タイガースはジェイク・ロジャースがタイムリーを放ち、点差を3点に。さらに7回表にはライリー・グリーンのシングルとコルト・キースの二塁打でもう1点を追加。3-5とリードを2点差まで詰めて来ます。しかしこの後は詰めきれず、逆にガーディアンズに追加点を許すことに。

 ガーディアンズは8回裏にまたしてもレーン・トーマスがタイムリーを放ち、1点を追加して6-3に。8回裏にも7点目を奪ったガーディアンズはエマニュエル・クラセが8回から2イニングを抑えてゲームセット。

 7-3のスコアで粘るタイガースを退け、見事にALCS進出を決めました。

ヤング・タイガース、健闘!

 タイガースはトレード・デッドラインでジャック・フラハーティーを出すなど、戦力ダウンの状況から勝ち上がってきました。苦戦していた時代のドラフトで上位指名していた選手も今季、ようやく芽を出し、タリク・スクーバルはその筆頭。来季はまた期待できそうです。

スティーブン・クワンが手のつけられない状態に

 さて、ガーディアンズはニューヨークに飛ぶわけですが、スティーブン・クワンがALDSで21-11、.524/ .565/ .571、そして二塁打1本のみの10本のシングルでOPS 1.137の大活躍。ちょっと手がつけられない状態となっています。

 これはALCSでは期待ですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

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