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【MLB2026FA】レッドソックス、2Bにアイザイア・カイナー=ファレファ(IKF)を獲得!1年/6Mドルで合意

BOSは結局、守備型の2Bを補強

 現地2026年2月4日、ボストン・レッドソックスが2B補強を実施。獲得したのは守備型の2BのIKFことアイザイア・カイナー=ファレファ(Isiah Kiner-Falefa)でした。

 現時点ではフィジカル・チェックの結果待ちで、パスした後正式発表となります。レッドソックスはアイザイア・カイナー=ファレファの加入で40manロースターがフルとなるため、このディールに伴うロスター調整はありません。

契約内容

 レッドソックスとIKFとの合意内容は以下の通り。

  • 1年/$6M(2026)
    • インセンティブ:$0.5M

オプションなどはなく、1年契約+インセンティブというシンプルな内容のままかと思います。IKFの前の契約は2年/$15M (2024-25)で$7.5M x 2年でしたので、今回は単価も下がりました。なお、前回の契約は2023年12月にブルージェイズとサインした内容です。

レッドソックスの内野

2025年は事件が多数

 2025シーズンはとにかく守備を強化する方向に舵を切ったレッドソックスは3Bをラファエル・デバースからアレックス・ブレグマンにスイッチ。そのデバースとブレグマンの顛末は下記の記事にまとめております。ブレグマンを獲得したものの、1年後には2人ともいなくなったという恐ろしい顛末となったのでした。デバースはチームの顔なのにいなくなってしまいました。

 その2025年ですが、3Bにブレグマン、SSにトレバー・ストーリー、1Bはトリストン・カサス、DHにデバースという布陣で開幕。2Bにはトップ・プロスペクトのクリスチャン・キャンベルを起用し、これが当初は大当たりしたのです。キャンベルの3月・4月の成績は31安打、4本塁打を放ち、.301/.407/.495とまさに大爆発。

 ところが、結局、キャンベルには体力がなかったということなのでしょうか。5月にはなんとは.134/.184/.171と大失速。さらにキャンベルは守備も散々で、実質2ヶ月という短い期間にもかかわらず、DRSは-16、OAAは-8を記録。せっかく内野の左側を強化したのにという状態になったのでした。キャンベルは6月にはトリプルAに降格。

 途中、5月にはカサスのシーズン・エンディングの怪我があり、玉突きのようにデバースの衝撃的な移籍へとつながったわけですが、肝心のブレグマンも夏場に1ヶ月半も離脱する事態になりました。

 その緊急事態に活躍したのがプロスペクト達で、デバースの打撃を補うようにローマン・アンソニーが台頭。慣れるのに少し時間はかかりましたが、素晴らしい活躍でした。また、ファン待望のマーセロ・マイヤーもデビューを果たし、この2人の活躍でポストシーズンに向けての貯金を弾き出したのでした(マイヤーの打撃はまだまだでしたが・・・)。

 ただ、アンソニーもマイヤーも怪我で離脱。結果、終盤にブーストをかけることが出来ずにポストシーズンでもワイルドカード・シリーズで敗退しました。 

 キャンベル離脱後の2Bはロミー・ゴンザレス、セダン・ラファエラ、デービッド・ハミルトン、ニック・ソガードらを起用。シーズンを通した2Bの成績は.241/.308/.362、OPS .670で、これはMLB 21位で、今オフは2Bの補強が課題でもありました。

ブレグマンとの再契約に失敗

 今オフのオフェンス面の課題はやはり2Bで、優先したのはブレグマンの再契約。彼を3Bで起用できれば、マーセロ・マイヤーを2Bに回せることが出来、布陣とすればそれが最適な選択でもありました。

 しかし、ご承知のようにブレグマン獲得に失敗。それ以前からDバックスのケーテル・マルテ、カージナルスのブレンダン・ドノバンらのトレードの可能性も探っておりました。

 ブレグマンのディールから正式に敗退した後はさらなる高みにという具合にボー・ビシェットとのディールの可能性も検討しましたが、ここはオーナー側から予算を引き出せなかったようです。

キャンベルはOFでの可能性

 となれば、2026年の3Bはもうマーセロ・マイヤーを起用するのがベターとなり、2Bにセダン・ラファエラという選択肢もあるものの、ラファエラは2025年にCFでゴールドグラブ賞を受賞するなど、むしろOFとしての才能を開花させており、このままCFで起用。

 であれば、前年にロケット・スタートを切ったクリスチャン・キャンベルで行くのか?と思いきや、キャンベルは守備に疑問符がついたままで、CBOのクレイグ・ブレスローもキャンベルの2Bには懐疑的で、むしろOFで起用したい考えがあるとのこと。(吉田選手のポジションはますますレッドオーシャンになってしまうのですが、吉田選手はもう打つしかありませんね。まずはWBCで本領を発揮してもらいましょう。)

2026年も2Bはプラトゥーン起用 

 今回のディールは守備の面ではIKFはまさに適任。2020年にレンジャーズで3Bとしてゴールドグラブ賞を受賞。

 2B、3B、SSのいずれのポジションでも優れた守備力を発揮します。2Bとしてはレンジャーズ、ヤンキース、ブルージェイズで573.2イニングを守り、DRS 12とOAA 2をマーク。本当に守備は非常に堅いです。

 ただ、カイナー=ファレファは課題は打撃。彼は右打席。シーズンで二桁本塁打を記録したことはなく、メジャー8シーズンでOPSが.700を超えたことはありません。長打がないのでそうなりますね。ただ、通算の打率は.262なのでかなり良い部類に入ります。OBPは.311ゆえにもう少しこれが上がればとは思います。

 2025年はパイレーツとブルージェイズに所属し、PA 459で.262/.297/.334。平均的なスピードながら走塁も堅実で、過去5年間は毎年二桁盗塁を記録してもいます。

 2025年、レッドソックスは2Bはプラトゥーン起用を実施し、左投手にはロミー・ゴンザレス、右投手にはデービッド・ハミルトンを起用することが多く、調子次第で両打ちのニック・ソガードを起用してきました。ハミルトン、ソガードはベース・ランニングも魅力ではありました。

 2026年もやはり左利きの投手に対しては、ロミー・ゴンザレスを起用しそうですが、IKFは相手先発が左投手の場合、左打席のマーセロ・マイヤーの代わりに3Bで起用することも考えられます。

 シンカー投手のブライアン・ベイヨー、チェンジアップの多いレンジャー・スアレスが先発の場合はともにゴロを打たせることが多いので、その時はカイナー=ファレファを起用して守備を固め、ギャレット・クロシェやソニー・グレイがマウンドに上がる場合には左右に関係なく、打撃の良いロミー・ゴンザレスを起用するというのも考えられます。

レッドソックスの贅沢税

 2025年は閾値超過となったレッドソックスは2026年もすでに$244Mの閾値超過が決定しております。現時点の40manロスターの贅沢税上のサラリー総額は約$266M。これはIKFの$6Mを加算した額です。 

 レッドソックスはつい先日、2025年にデバースとのトレードで獲得したジョーダン・ヒックスをホワイトソックスへトレード。ヒックスの契約は2024年1月にジャイアンツとサインした4年/$44M (2024-27)で残債は残り2年で計$24M。このうち$8Mをレッドソックスが負担。本来ならヒックスの2026年のAAVは$12Mでしたが、それをカットして削減。ただ、$8Mの負担分に関しては、AAVは$4Mとされるため、これが2026年の贅沢税上のサラリーとして帳簿に計上されます。ゆえにヒックスのAAVは$8M削減したので、その浮いた資金で今回、アイザイア・カイナー=ファレファを獲得したということでした。

 超過は$20Mごとに税率が変わってきて、今のままなら2番目のTierに手がかかっています。しかもレッドソックスは超過2年目となりますので税率もアップ。最初の超過$20Mに対しては30%(1年目なら20%)、次の$20Mを超えた部分には43%(1年目なら32%)が適用されます。

 ただ、ペナルティーは超過$40M以上を超えてからですから、$288Mから。おそらく恣意的にここを超えないようにコントロールすると思われます。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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