大谷の今季8度目の登板(STL戦)
現地2025年8月6日、カージナルス@ドジャース戦で大谷選手が先発。今季8度目の先発は大谷選手に関する情報量が満載の登板となりました。
デーゲームでローカル時間で1:30PM開始ということでなかなか過酷な中でのゲームで、気温は華氏90度(摂氏32.2度)。この暑さと平日昼間ということもあり、さすがのドジャー・スタジアムも空席が目立ちました。
前回の7度目の先発となった現地7月30日のレッズ戦は、4イニング目のマウンドに上がるも、腰の痙攣の影響で1アウト目を取れず、記録的には3イニングの登板となり、投球数54、被安打5、失点2、ER 2、BB 2,SO 4という結果でした。その影響が心配されたのですが、このカージナルス戦ではえげつないボールを投げました。
腰の痙攣ということで打撃への影響も心配されましたが、それ以降のゲーム出場し続け、5試合(7/31は移動日で試合なし)で8安打を放っていました。
今季初の4イニング完了
この日はボールが走っておりました。1回表、先頭のブレンダン・ドノバンには4シームを中心に攻め、LFフライに仕留めて1アウト。このLFフライはあわや長打か?という打球になりましたが、LFのアレックス・コールがネットに身を預けるような形で好捕。先頭打者出塁を阻止しました。初回は三者凡退で3番のアレク・バールソンを三振に仕留めたボールは100mph(99.8mph)。
2回表も三者凡退。4番に入ったラーズ・ヌートバーから99mphで三振を奪っております。
好調なのに失点!
ボールが強く、しかも変化球のコントロールも良かった大谷選手でしたが、3回表になぜか失点!
その理由はデーゲームの太陽で、先頭打者のジョーダン・ウォーカーのポップフライを2Bのミゲル・ロハスが太陽との戦いに敗れ落球。これが失点につながりました。
ジョーダン・ウォーカーはすかさず2塁へ盗塁。大谷選手もクイックで投げていたのですが、ウォーカーのスタートが抜群によく、ウィル・スミスも刺せませんでした。1アウト後、2Bゴロの間に3塁へ進塁したジョーダン・ウォーカーをブレンダン・ドノバンが2アウトからバント!3Bのアレックス・フリーランドがシフトを敷いていたところを突き、これが見事に成功。1塁がセーフ。これで1点を失いました。
4回表は三者三振。アレク・バールソンの時には100.6mphをマーク。
8度目の登板は4回をコンプリート。54球で被安打2(このうち1本はバントヒット)、失点1、ER1。上述のミゲル・ロハスの落球はエラーではなくシングル扱いになったのでERがついています。BB 0,SO 8。12アウトのうち8個が三振。カージナルスは2アウトからバントヒットを狙ってきたくらいですから、いかに調子がよかったかがわかります。
クイックで100mph
今季はノーワインドアップから投球する大谷選手は3回のランナーを背負った場面でセットポジションで投球。しかもクイックで投球したのですが、ジョーダン・ウォーカーの後のペドロ・パヘスには101.1mphを記録。クイックで100mph超えです!!
次打者のビクター・スコット2世に対しても100mph超えを披露。ブレンダン・ドノバンがバントヒットを決めたのは100.1mphでいずれもクイック投法で記録。これには驚きました。
39号HR!
打者・大谷ですが、打順はリードオフ。カージナルスの先発は左腕のマシュー・リベラトーレ(Matthew Liberatore)。1回裏、降板後すぐの打席で1塁への強襲ゴロで出塁。この後、ムーキー・ベッツがダブルプレーに打ち取られ、少しの間休む時間は出来ました。
1点を奪われた直後の3回裏、先頭のアレックス・コールが得意のいやらしい打撃でRFへ2塁打を放って出塁すると、アレックス・フリーランドはバント失敗で凡退。
そして大谷選手の2打席目。3球目の4シームが甘く入ってきたところをこれを豪快にCFへ運び、2ランHR。これで大谷選手のHR数は39本に。打ち出し速度は109.5mph、飛距離は421ft (128.321m)でした。
流れから行くと守備のミスも絡んだとは言え、失点した直後に自らのバットで2-1と逆転した訳です。これは二刀流の真骨頂というところですね。
キャリア通算1,000安打がHR
このHRで大谷選手はメジャー通算1000本安打に。これを8シーズン目の途中で達成。イチロー選手(3,089)と松井秀喜選手(1,253)に次いで日本人で3人目のメジャー1,000本安打達成です。
ドジャース、敗戦
ドジャースは4回裏にもシングルで出塁したアンディー・パヘスの足を絡めた攻撃で3点目をゲット。いい試合展開だったのですが、2番手のジャスティン・ロブレスキーが5回からの3イニングを1失点でしのぎ、3-2と1点をリードしたまま終盤へ。ドジャースは5回から7回まで淡白な攻撃が続きました。
8回表、ドジャースはアレックス・ベシアを投入してセットアップと行きたいところでしたが、3本の安打を浴びて2失点で逆転を許します(3-4)。
さらに9回表にもブロック・スチュワートが大苦戦し、なんとか1失点で凌いだというギリギリの投球。9回裏はランナーを出してマックス・マンシーを代打に送るもほぼ敬遠気味の四球。最後はアレックス・フリーランドが倒れてゲームセット。
5-3でカージナルスが勝利しました。
ドジャースはこれで66勝49敗で、2位パドレスが勝って64勝51敗。ゲーム差はついに2.0となりました。
ドジャース、どういう戦いを見せるのでしょうか!?注目ですね。
お読みいただき、ありがとうございました。