第92回ミッドサマークラシック@LA
現地2022年7月19日、第92回ミッドサマークラシックこと2022オールスター・ゲームがドジャー・スタジアムで開かれました。アメリカは東部時間を中心に動きますので、東部時間で午後7時30分、LAのローカル時間(太平洋時間:PT)で4:30PMのファースト・ピッチとなりました。
ファイナル・ロスター
怪我の状態あるいは、直前のレギュラー・シーズンのゲームでの登板もしくは直後のレギュラー・シーズンの先発が決まっているなどで、毎年どれがファイナル・ロスターなのかよくわからない状態になるのですが、今年は可能な限りロスターをつけてみました。
AL スターター
本来ならファン投票で選ばれた選手がスターターとなりますが、怪我でアップデートされました。最終的にスタートとなったのは以下の選手達です。
| Position | Player | Team |
|---|---|---|
| C | アレハンドロ・カーク | Blue Jays |
| 1B | ヴラディーミル・ゲレロ・Jr. | Blue Jays |
| 2B | アンドレ・ヒメネス* | Guardians |
| 3B | ラファエル・デバース | Red Sox |
| SS | ティム・アンダーソン | White Sox |
| OF | バイロン・バクストン** | Twins |
| OF | アーロン・ジャッジ | Yankees |
| OF | ジャンカルロ・スタントン | Yankees |
| DH | 大谷翔平 | Angels |
*アンドレ・ヒメネスは怪我のアルトゥーベに代わって、**のバイロン・バクストンはマイク・トラウトに代わっての先発出場です。ちなみにスタメンは大谷→ジャッジ→デバース→ゲレロ・Jr.→スタントン→バクストン→ティム・アンダーソン→アンドレ・ヒメネス→カークの打順でした。
NLスターター
ナ・リーグのスターターは以下の選手達に。
| Position | Player | Team |
|---|---|---|
| C | ウィルソン・コントレラス | Cubs |
| 1B | ポール・ゴールドシュミット | Cardinals |
| 2B | ジェフ・マクニール* | Mets |
| 3B | マニー・マチャード | Padres |
| SS | トレイ・ターナー | Dodgers |
| OF | ロナルド・アクーニャ・ Jr. | Braves |
| OF | ムーキー・ベッツ | Dodgers |
| OF | ジョク・ピダーソン | Giants |
| DH | ウィリアム・コントレラス** | Braves |
*ジェフ・マクニールはジャズ・チザムの代わりに、**ウィリアム・コントレラスはブライス・ハーパーの代わりに出場。二人とも怪我ですね。しかし、チザムはまたベンチで目立っていましたね。
先発はアクーニャ→ベッツ→マチャード→ゴールドシュミット→トレイ・ターナー→ウィルソン・コントレラス→ウィリアム・コントレラス→ピダーソン→マクニール。
AL ピッチャー&リザーブ
投手とリザーブもアップデートされています。
| Position | Player | Team |
|---|---|---|
| SP | シェーン・マクラナハン | Rays |
| SP | ネスター・コルテス | Yankees |
| SP | アレク・マノーア | Blue Jays |
| SP | フランバー・バルデス | Astros |
| SP | マーティン・ペレス | Rangers |
| SP | ポール・ブラックバーン | Athletics |
| SP | ジャスティン・バーランダー | Astros |
| SP | ゲリット・コール | Yankees |
| SP | 大谷翔平 | Angels |
| RP | クレイ・ホームズ | Yankees |
| RP | エマニュエル・クラセ | Guardians |
| RP | グレゴリー・ソト | Tigers |
| RP | ホルヘ・ロペス | Orioles |
| RP | ジョーダン・ロマーノ* | Blue Jays |
| RP | リアム・ヘンドリクス* | White Sox |
| DH | ヨルダン・アルバレス | Astros |
| DH | J.D. マルチネス* | Red Sox |
| DH | ミゲル・カブレラ | Tigers |
| C | ホセ・トリビーノ | Yankees |
| 1B | タイ・フランス* | Mariners |
| 1B | ルイス・アラエズ* | Twins |
| 2B | サンティアゴ・エスピナル* | Blue Jays |
| 3B | ホセ・ラミレス | Guardians |
| SS | コーリー・シーガー* | Rangers |
| SS | ザンダー・ボガーツ | Red Sox |
| OF | ジョージ・スプリンガー | Blue Jays |
| OF | バイロン・バクストン | Twins |
| OF | アンドリュー・ベニンテンディ | Royals |
| OF | カイル・タッカー | Astros |
| OF | フリオ・ロドリゲス | Mariners |
リアム・ヘンドリクスとジョーダン・ロマーノはジャスティン・バーランダーとゲリット・コールが投げないため出場することに。*印は追加でロスター入りした選手です。
NLピッチャー&リザーブ
| Position | Player | Team |
|---|---|---|
| SP | クレイトン・カーショウ | Dodgers |
| SP | サンディー・アルカンタラ | Marlins |
| SP | コービン・バーンズ | Brewers |
| SP | ルイス・カスティーヨ | Reds |
| SP | マックス・フリード | Braves |
| SP | トニー・ゴンソリン | Dodgers |
| SP | ジョー・マスグローブ | Padres |
| SP | カルロス・ロドン* | Giants |
| RP | エドウィン・ディアス | Mets |
| RP | ジョシュ・ヘイダー | Brewers |
| RP | ライアン・ヘルスリー | Cardinals |
| RP | デービッド・べドナー | Pirates |
| RP | ジョー・マンティプリー | Diamondbacks |
| RP | デビン・ウィアムス* | Brewers |
| DH | アルバート・プホルズ | Cardinals |
| DH | ギャレット・クーパー* | Marlins |
| C | トラビス・ダーノー | Braves |
| 1B | ピート・アロンゾ | Mets |
| 1B | フレディー・フリーマン* | Dodgers |
| 1B | C.J. クロン | Rockies |
| 2B | ジェイク・クロネンワース* | Padres |
| 3B | オースティン・ライリー* | Braves |
| 3B | ノーラン・アレナド | Cardinals |
| SS | ダンスビー・スワンソン | Braves |
| OF | カイル・シュワーバー | Phillies |
| OF | フアン・ソト | Nationals |
| OF | スターリン・マルテ | Mets |
| OF | イアン・ハップ | Cubs |
*印は追加でロスター入りした選手です。デビン・ウィリアムスはマックス・フリードが投げないため、追加されました。
投げないゆえ、代わりの選手は追加招集されているものの、ベンチにはいるというゲリット・コールやジャスティン・バーランダーなどはカウントされているのかどうかももはや不明で総勢何名かは明確ではありません。これもご愛嬌というところでしょうか。
たとえばBaseball Referenceのバーランダーのページを見ると2022年にASがキチッと入っているので、選ばれたのは相違ないというところなのでしょう。
大谷選手、初球打ち
ALのDHとしてリードオフに指名された大谷選手。今年は直後のゲームで登板が予定されているので、DHオンリーでの出場となりました。
その大谷選手はクレイトン・カーショウの初球を叩き、CF前へクリーンヒット。本人も直前に「Firest Pitch」を狙うと公言した通りになりました。
筆者的にはゲームの初球は投手に花を持たせるために、見送ってもらいたいと思う方なのですが、大谷選手はNPBの時から初球HRを狙うようなスタイルでしたから、もう止められませんねwww
その大谷選手ですが、カーショウの牽制にひっかかりアウトに。NPBではちょっと考えられない牽制なのでしょうね。
大谷選手は2打席目はジョー・マスグローブとの対戦でしたが四球。2打席で交代となりました。お疲れさまでした。成績は1-1です。
ALが先制するも、NLはゴンソリンが打たれる
ゲームの方はナ・リーグがシェーン・マクラナハンを攻め、アクーニャ、ベッツの1、2番で1点を先制。マチャードはガーディアンズ2Bのヒメネスの華麗なダブルプレーに倒れましたが、その後、ポール・ゴールドシュミットがLFへ豪快なHRを放ち、2-0と先制。
4回表、マウンドにはドジャースのトニー・ゴンソリンが上がりました。前半戦は11勝0敗と無双状態でしたが、この日は先頭のホセ・ラミレスにシングルを許し、1アウト後にジャンカルロ・スタントンに左中間へ大きな2ランHRを許し、2-2のタイに。
さらにバイロン・バクストンにもBack to BackでHRを許し、2-3と逆転を許します。
ゴンソリンは1イニングで被安打4、失点3、2被弾とホロ苦オールスター・デビューとなりました。
- BOX SCORE
- Game Recap(Youtube)
MVPはジャンカルロ・スタントン
そしてゲームはこのまま3−2でア・リーグがリードして最終回まで進み、このままのスコアで終了。これでア・リーグが9連勝となっています(2020年は開催されなかったので、それを飛ばしても)。
ナ・リーグの勝利は2012年のカウフマン・スタジアムの開催までさかのぼります。確か、バーランダーが初回に炎上したあのオールスターです。

MVPは2-2のタイスコアに持ち込む2ランHRを放ったジャンカルロ・スタントンに決定。ロスがホームタウンのジャンカルロ・スタントン。キャリアの中でいい思い出が出来ましたね。
なお、レッドソックスの選手達は、スターターのラファエル・デバースは1打席目四球で出塁して交代。J.D.は途中出場で2-0。ボガーツも途中出場で1打席のみで三振に終わりました。
なお、初出場のロイヤルズ、アンドリュー・ベニンテンディは2-0でオールスター初ヒットはお預けとなりました。
サンディー、マノア、クラセが好投
投手ではもうモノが違うというのを見せつけたのが、ナ・リーグ2番手のサンディー・アルカンタラ。ボールの質が違いましたね。後半戦も楽しみです。
あと、マイクをつけながら登板したブルージェイズのアレク・マノアもひときわ大きく、いいボールを投げていましたね。打ちにくそうです。
そして3者三振に仕留めたガーディアンズのエマニュエル・クラセも檜舞台で力を見せつけましたね。
レギュラー・シーズン後半戦は現地21日からスタート。ただし、この日はレンジャーズ@マーリンズ、ヤンキース@アストロズのダブルヘッダー、タイガース@アスレチックスのダブルヘッダー、ジャイアンツ@ドジャースの4カードのみ(6試合)です。
ほとんどは現地22日からスタート。エンゼルスはブレーブスとの対戦。後半戦1試合目に大谷選手が登板します!ブレーブス・ホームです。
お祭りも終了しました。後半戦のスタートもさることながら、現地8月2日のトレードデッドラインまであと10日余り。各クラブの戦略も注目ですね。
お読みいただき、ありがとうございました!

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