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【MLB2025】アロルディス・チャップマンの無安打記録に終止符を打ったのはシェー・ランゲリアス!

レッドソックス、アスレチックスにサヨナラ負け

 現地2025年9月10日、サクラメントでのレッドソックス@アスレチックスのシリーズ・ファイナルが行われ、レッドソックスはスウィープならず。アスレチックスの粘りがアロルディス・チャップマンのヒットレス・ストリークさえも打ち破りました。

ペイトン・トール、2戦連続苦戦

 レッドソックス先発はデビュー戦でレッドソックス・ファンを歓喜させた左腕のペイトン・トール。新人ながらベテランのような風貌も注目ポイントでしたが、9月5日のDバックス戦同様、この日も非常に苦しい投球となりました。

シェー・ランゲリアスがリードオフHR

 ペイトン・トールはこの日2番に入ったシェー・ランゲリアスに、2-0からカットボールを投げるもこれがストライクを取りに行ったのがよくわかる投球となり、左中間スタンドのギリギリに入るソロHRを打たれてしまいます。LFのジャレン・デュランがホームラン強奪か!と思われたのですが、グラブごとスタンドに持っていかれました。

 この日もどうもリリースのタイミングが悪く、キレのいいボールは抜け球になってしまっておりました。

 ペイトン・トールは2回表に同点においつてもらったものの、その直後に今度はニック・カーツにLFスタンドに放り込まれ、2被弾目。今度も甘いコースを捉えられてしまいました。

 その期待のペイトン・トールはもう2イニングで交代に。3回裏からはブルペン・ゲームとなり、ザック・ワイザートが登板しました。この投球だとローテーションは厳しそうです。

シーソー・ゲームに

 アスレチックスが2−1とリードした3回表、レッドソックスはアレックス・ブレグマンとトレーバー・ストーリーがそれぞれ2ベースを放って1点を返し、再び2-2の同点に。

 さらに、4回表にはネイト・イートンのSSゴロ内野安打とコナー・ウォンのRF前シングルで送球の乱れもあり、ノーアウト2、3塁のチャンスを作ると、ジャレン・デュランの内野ゴロの間にネイト・イートンが還って3-2とこの試合、初めてリードします。

 しかし、アスレチックスはジャスティン・スレイトゥンとスティーブン・マッツの2人からタイラー・ソダーストロームの2ベースで2点を奪って再逆転。4-3とアスレチックスがリードします。

 その後、両チームのブルペンが踏ん張り、ゲームは4-3のまま9回表に。

レッドソックスが9回に同点に追いつく

 9回表、アスレチックスはエルビス・アルバラードを投入し、逃げ切りを図ります。これに対し、レッドソックスは先頭のデービッド・ハミルトンがCF前シングルを放ってチャンスメイク。つづくカルロス・ナルバエスの時にスティールを敢行しますが、2塁でアウトに。チャレンジに持ち込まれましたが、どう見てもアウトでした。この走塁は痛かったです。これで終わったと思いました。

 ところがカルロス・ナルバエスが四球を選んで出塁すると、ネイト・イートンの打席でロブ・レフスナイダーが代打で登場。これが当たりました。また1塁ランナーはセダン・ラファエラに交代。勝負に出ました。そのレフスナイダーは5球目のやや甘めのスライダーをものの見事に左中間へ弾き返し、これで1塁ランナーのラファエラが生還してレッドソックスが4-4の同点に追いつきます。

 ただ、この後、あと1本が出ず、4-4の同点止まり。

チャップマンが登板

 そして9回裏、レッドソックスはアロルディス・チャップマンをマウンドに。

アリ・サンチェスが捕手に

 コナー・ウォンもカルロス・ナルバエスも使い切ったレッドソックスは8月31日にメッツからトレードで獲得したアリ・サンチェスがマスクを被りました。

 できれば勝ち越してチャップマンにつなぎたかったレッドソックスでしたが、ここはチャップマンに延長戦へ持ち込んでもらうことを期待するしかありません。

シェー・ランゲリアスがヒット

 しかし、アロルディス・チャップマンは先頭のシェー・ランゲリアスに5球目のスプリットをうまく併せられ、CFへの二塁打を打たれて、ピンチを招きます。これでアロルディス・チャップマンのヒットレス・ストリークは潰えました。

 この後、チャップマンはブレント・ルッカーにRFへ犠牲フライを打たれてランゲリアスを3塁へ進塁させてしまうと、つづくローレンス・バトラーには渾身の100.2mphの4シームをLFへ弾き返され、ランゲリアスが生還してジ・エンド。アスレチックスが5-4でサヨナラ勝利を納めたという試合でした。

MLB Gameday: Red Sox 4, Athletics 5 Final Score (09/10/2025)
Follow MLB results with FREE box scores, pitch-by-pitch strikezone inf...

 レッドソックスもよく粘ったとも言えるのですが、あと1本が出ませんでした。吉田選手がチャンスでいいところがなかったので、頑張ってもらいたいところです。

チャップマンのヒットレス・ストリークが終了

 さて、9回裏にシェー・ランゲリアスにヒットを打たれたアロルディス・チャップマンですが、実に7週間に亘って無安打記録を継続していました。これは1901年以降のMLB史上3番目に長い無安打記録です。

 最後に安打を許したのは、7月23日のフィリーズ戦で2アウトからJT・リアルミュートのソロHRによる失点。

 その日の3アウト目のオットー・ケンプから数えて、9月7日のDバックス戦まで

  • 50 人のバッター
  • 17試合
  • 15イニング

 連続でノーヒットを継続。ゲーム後半で相手バッターも目の色を変えて対応してくる中でのこの記録です。本当に凄かったと思います。

カイル・ハリソンがメジャーデビュー

 なお、レッドソックスは6回から24歳の左腕のカイル・ハリソンをマウンドに送りました。6月にデバースとのトレードでジャイアンツから獲得した投手で、この日がメジャー・デビュー。

 3イニングを被安打3、スコアレス、BB 0、SO 2に抑える好投を見せました。キレもあって良かったと思います。今後に期待ですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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