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【MLB2025】パイレーツがエマニュエル・バルデスをトレードで獲得!レッドソックスはポテンシャル・リリーバーをゲット

ボラス氏もちょっと休憩

 現地2024年12月15日は大物選手のディールは特になく、ちょっと一息というところです。

 このオフはスコット・ボラス氏が大活躍ですね。フアン・ソトやブレイク・スネルといった大物選手のディールが成立しなければ、他の選手にも影響が出ますし、昨オフのブレイク・スネルやジョーダン・モンゴメリーのように条件にこだわり過ぎてシーズンに影響を及んだケースもありましたから、とりわけ精力的にディールを片付けているといった状況です。もっとも、オプトアウトが多いというのは特徴的ですね。先のことはわかりませんから、それはそれで良いとは思います。とにかく大きなディールは早く決まることに越したことはありませんね。ボラス氏は御年72歳。移動に次ぐ移動で大変だと思います。

BOS-PITでトレード

 そんな中、現地2024年12月15日、レッドソックスとパイレーツの間でトレードが成立。エマニュエル・バルデスがパイレーツに移籍することとなりました。

トレード概要

 このトレードは1:1でのトレードです。

パイレーツGet

  • エマニュエル・バルデス(Enmanuel Valdéz/25)2B/ B:L T:R

レッドソックスGet

  • ジョー・ボガツキー(Joe Vogatsky/23)RHP

背景

 現地2024年12月11日、レッドソックスはホワイトソックスからギャレット・クロシェをトレードで獲得。同日、捕手のカルロス・ナルバエスもヤンキースからトレードで獲得し、RHPのエルマー・ロドリゲス=クルーズ(Elmer Rodriguez-Cruz)交換要員として送りました。

 40manロスターがフルとなったレッドソックスは同日にエマニュエル・バルデスをDFAとしていました。

2B獲得は? 

 2024シーズン、SSのトレバー・ストーリーが健在であればレッドソックスは2B問題はそれほどタフにはならなかったものの、ストーリーの長期離脱により、二遊間は攻撃面、守備面ともに崩れてしまった感があります。センスの塊のセダン・ラファエラをSSに起用してなんとか乗り切ったという状況でした。

 現時点ではまだ2Bで大物獲得には至っておりません。ラファエラも2Bで起用するか、OFとして起用するかは未定。彼は攻撃のオプションを拡げるということで2025年もムーキーのような柔軟性のある役割になるかもしれません。

 エマニュエル・バルデスはこの2Bレースで突き抜けるのを期待されましたが、決め手とはならず。ただ、内外野どこでも守れるユーティリーティー性とそもそも打撃はそれほど悪くないことから、背中の痛みを抱えるケブライアン・へイエスのバックアップ・ロールとしてパイレーツの需要とマッチしたところがあり、さらにレッドソックスもポテンシャルなリリーバーということでジョー・ボガツキーを獲得に至ったというところです。

 2015年までレッドソックスのGMにいたベン・シェリントンとのつながりもあったでしょう。両者は2024シーズンもクイン・プリースターとニック・ヨークのディールがありました。

 レッドソックスが果たしてアレックス・ブレグマンやノーラン・アレナドのディールを成立させればまたロスターに動きが出ますね。

選手紹介

【PIT】エマニュエル・バルデス 

 エマニュエル・バルデスは、1998年12月28日生まれの25歳(現時点)。まもなく26歳になる右投げ左打ちの2B。

 マイナーではダイヤモンド全域でプレーした実績もあり、非常に器用な選手。もともとはアマチュアFAで2015年にアストロズとサイン。2022年にクリスチャン・バスケスをアストロズにトレードに出した際に獲得した選手。この時にバルデスと一緒にレッドソックスに移籍してきたのが、2024年のGG賞受賞者となったウィリャー・アブレイユです。

 このトレードはレッドソックスにとって非常に良いトレードになり、ウィリャー・アブレイユのブレイクはもちろんのこと、エマニュエル・バルデスも2022年はダブルAで打率.357をマークし、早く上に上がってきてもらいたい選手でした。

 メジャー・デビューは2023年で4月半ばから6月半ばまで在籍。デビュー当初は打ちまくっていたのでですが、6月には打率は.234まで落ちました。これで一旦マイナーへオプションとなりましたが、9月に復帰。9月の1ヶ月間は打率.333と好調なままシーズンは終了。

 2023年は49試合で.266/.311/.453、HR 6、RBI 19。

 飛躍を期待された2024年ですが、76試合の出場で.214/.270/.363、HR 6とさえない成績に終わりました。2024年は左投手との対戦打率が.094と壊滅的だったのが痛かったです。このオフシーズンにどれだけ対策を施してくるのが注目です。

【BOS】ジョー・ボガツキー

 レッドソックスが獲得したジョー・ボガツキーは2001年12年27日生まれの22歳(現時点)。まもなく23歳のなる右腕です。

 2024年夏のアマチュア・ドラフトでパイレーツから19巡目指名を受けてプロ入り。ただ、2024年は、まだプロとしてのキャリアをスタートさせておらず、2025シーズンがプロ・デビューとなります。  

 ジェームズ・マディソン大学出身のヴォガツキーは、大学最後の2年間はもっぱらリリーバーとして稼働。NCAAでの最初の2シーズンよりもはるかに良い結果を残しており、2024年はNCAAでERA 3.49をマーク。金属バットに対してこの成績はある程度評価して良さそうです。

 かなり投げっぷりがよく、いかにもリリーバーというような投手です。

 早く上がってくれば良いですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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