大谷、ドジャースでの100号を放つ
現地2025年9月2日、ドジャースはPNCパークにてパイレーツとのシリーズがスタート。ここに来て下位のクラブは活きのいい新人を起用して上位を食う展開が増えてきておりますが、この日のパイレーツもまさにそんな状態でした。
そんな中、大谷選手が今季第46号HRを放ち、追撃の狼煙を上げましたが、最後はあと少しで及ばずという結果となりました。
カーショウが初回に4失点
ドジャースにとってしんどい展開となったのは、この日先発したクレイトン・カーショウが1回裏に予想外に悪い立ち上がりになってしまったこと。まるで2年前のNLDSを想起させるような立ち上がりでした。
クレイトン・カーショウはパイレーツ打線から、二塁打、四球、四球、2塁打でまず2点を奪われると、アンドリュー・マッカッチェンにもタイムリーを浴びて3失点目。ここまでまだアウトを取れていません。
さらに1アウト1、3塁でアレクサンダー・カナリオに犠牲フライを打たれ、ようやく1アウトを奪うも、4失点目。
さらに、ニック・ヨークにもシングルを打たれてどうなるのか?という状態になりましたが、この後、ヘンリー・デービスをダブル・プレーに打ち取り、ようやくイニングを終わらせました。いきなりの4失点です。費やした球数は35球。なかなかしんどい展開になってしまいました。
PITは2番手にババ・チャンドラーが登板
パイレーツ先発は26歳右腕のカルメン・ムジンスキー(Carmen Mlodzinski)。開幕時は先発を任されていましたが、シーズン途中にブルペンに異動。ここに来て再び、先発を任されるケースが増えており、オープナーと言ってはちょっとイニングが長いのですが、2から4イニングで降板するというケースが多いです。
この日も登板は2イニングだけで、2回表のノーアウト満塁のピンチをつくり、ダブルプレーの間に1点を献上しております。
そして3回表からはババ・チャンドラーが登板。フルネームはロイ・ルーベン・チャンドラー(Roy Ruben Chandler)なのですが、なぜか登録名はババ(Bubba)です。ドラフトは2021年のパイレーツの3巡目指名。
Pre-2025のトップ・プロスペクト・ランクでは15位にランクインし、2025年8月22日のロッキーズ戦でメジャー・デビュー。そのしなやかフォームから繰り出される100mphを超える活きのボールが特徴で、いいピッチャーです。
大谷がチャンドラーから46号!
3回表、先頭のミゲル・ロハスが倒れ、1アウトとなって大谷選手が打席に。ボール先行となり、3-1カウント後の5球目、99.2mphと強い4シームがインローに決まったのですが、これを「甘い!」とばかりに大谷選手がRFへ強烈な当たりを放ちます。
打球は打ち出し速度120mph、角度23度の数値が示す通り、弾丸ライナーでRFスタンドへ。
大谷選手のこのソロHRで、ドジャースは2-4と追撃を開始します。この後、テオスカー・ヘルナンデスにタイムリーが出て3-4の1点差に。
ドジャースで100号
なお大谷選手のメジャー通算271本目となったこのHRはドジャース移籍後100号ちいう切りの良い数字となりました。2024年の54HRに加えて今季46HRで計100本。
計測開始後歴代5位
MLB記者のサラ・ラングさんによると、大谷選手の120mphという打ち出し速度はスタットキャストの計測(2015)以降、歴代5位の強烈な打球に。ドジャース内でも大谷選手はもちろん最も強い当たりのHRを放っております。
hardest-hit HR under Statcast (2015):
— Sarah Langs (@SlangsOnSports) September 3, 2025
5/25/25 Oneil Cruz: 122.9 mph (hardest hit ball of any kind)
8/9/18 Giancarlo Stanton: 121.7 mph
7/25/20 Stanton: 121.3 mph
9/2/23 Ronald Acuña Jr: 121.2 mph
6/10/17 Aaron Judge: 121.1 mph
9/2/25 Shohei Ohtani: 120.0 mph
ドジャース、6回に追加点を許す
ドジャースは4回表にアンディー・パヘスのソロHRで4-4の同点に追いつくも、6回裏、2番手のエドガルド・エンリケスが四球を連発。さらに貯めたランナーをヘンリー・デービスに還されてしまい、勝ち越し点を許します。
さらに、ブレイク・トライネンもランナーを返してしまい、このイニングは計3失点で4-7とリードを許してしまいます。
M・コペックが復帰登板!
7回裏、ドジャースのマウンドには6月26日以来となるマイケル・コペックが上がり、0.1イニングで被安打1、失点1、ER 1、BB 1、SO 1という結果で、アンソニー・バンダにスイッチしました。
終盤はともに点を奪い合い、ドジャースは9回表に大谷選手のあわやHRかという大きな2ベースで1点をあげ、7-9とするも、反撃もここまで。
ドジャースはあと1歩及びませんでした。ドジャースに有利な誤審もあったのですが、それも活かせませんでした。
パイレーツ、また上位をかき乱すでしょうか?Gm2は大谷選手が先発です。
なお、この日は2位パドレスもオリオールズの抵抗に合って敗戦。両者のゲーム差は2.5のままです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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