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【MLB2025】期限は現地1/23!佐々木朗希投手はまもなく決定!サイニング枠の全額投入の可能性も!

インターナショナルFAが解禁!

 現地2025年1月15日、MLBは2025年のインターナショナルFAが解禁。これにより、いよいよ佐々木朗希投手のディールも決まることとなります。

 インターナショナルFAは毎年、1月15日から12月15日までウィンドウが開かれ、この間に中米のミドル・ティーンの選手達はMLBと契約を結ぶことになります。MLBとの契約はマイナー契約ということに。

2025年のIFA解禁まで待った佐々木朗希投手

 佐々木朗希投手のMLBへの入団プロセスは下記の記事にまとめてあります。

 この記事を書いたのは2024年11月初旬。ポスティング・ウィンドウが開く期間は45日間であることから、当初は年内に決まるのか?と思われました。

 ところがそれには問題がありました。それがこのポイント。

  1. 25才以上か?⇛2001年11月3日(23才)= 未達
  2. 外国のリーグ(NPB)で少なくとも6シーズン経過⇛未達

 ゆえに佐々木朗希投手はドミニカ共和国やベネズエラなどからミドル・ティーンでサインして入ってくる選手達と同様にインターナショナルFAとしてマイナー契約でサインしなければならなかったというのはご承知の通りです。

 その時点で山本由伸投手や吉田正尚選手らとのディールのように大型契約の線は消えていたのですが、さらなる問題は2024年のインターナショナル・サイニング・ボーナス・プール(ISBP)の枠をほとんどのクラブが使い切っていたのです。

 2024年11月初旬の時点で$1M以上を枠を残しているのは4クラブのみでした。

  • ジャイアンツ: $1,247,500
  • ドジャース: $2,502,500
  • オリオールズ: $2,147,300
  • ヤンキース: $1,487,200

 2025年の場合はクラブによって$7.5Mから$5.1Mの間で割当てられており、その枠内で数十人の選手と契約しなければなりません。このISBPの枠はQOの選手を獲得したりするとその枠が削られます。贅沢税を超過したクラブの場合は$1Mなど。

 ただ、トレードなどでISBPの枠をディールすることも可能で減った分を調整出来ます。ただし、元々割り当てられた額の60%までという上限は決められています。なお、$10K以下のボーナス(契約金のこと)でサインした選手は、チームのボーナスプールにはカウントされません。

 つまり、いずれにせよ2024年の枠だと契約金額がガクンと減ることが予想されていたのです。

ポスティング申請をずらして2025年枠へ

 ポスティングはどうなったかというと、申請期限が12月15日であることから、ロッテは2024年12月10日にMLBにポスティングを申請、それが受理されました。吉田選手などは早々にポスティング申請をして即座にレッドソックスに決めたのとはまた違いますね。これはロッテ球団の親心もあったと思うのですが、ロッテ球団自身もリリース・フィーに影響してきます(そこはもう当てにしていないかもしれませんが)。

期限は現地1/23

 そこから45日間のポスティングのウィンドウの期限は現地2025年1月23日(日本時間だと24日)に設定されました。

 つまり、2025年のインターナショナル・サイニングの期間が始まり、各クラブともにISBPの枠が再び回復するのを待って行われたということです。これにより、佐々木朗希投手の交渉クラブはグンと増え、選択肢は大きく拡がりました。

LAD、SDPそしてTORがファイナリスト

 多くのクラブとの面談を実施してきた佐々木朗希投手ですが、ウィンドウの期限が迫ってきたこともあり、現地2025年1月14日時点でドジャース、パドレス、そしてブルージェイズの3クラブに絞ったことが明らかにされています。

 セミ・ファイナリスト的なポジションではヤンキース、メッツ、カブス、ジャイアンツ、レンジャーズの名前も挙がっていましたが、どうやら断りの連絡を受けたようです。レッドソックスも佐々木朗希投手の獲得には力を入れていましたが、割と早い段階で消えたようです。

TOR、LAD そしてSDP

 意外だったのがブルージェイズです。

 もともと大本命はドジャースと言われており、おそらくプレゼンの中の1つの要素として大谷選手や山本投手など日本人選手からのなんらかのリクルートもあったでしょう。

 そしてここに来て猛追している様相なのがパドレスです。かなり強い引きがあったと思われます。

 ブルージェイズの名前が上がったのは佐々木投手が前週の木曜と金曜にトロントを訪問したことを受けてのことです。

 ブルージェイズは2024年はALイーストの最下位。ファーム・システムも平均以下であり、看板選手であるヴラディミール・ゲレーロJr.との契約延長も折り合わず、結果的にJr.は$28.5Mで調停を避けてサイン。これまで大谷選手、フアン・ソト、コービン・バーンズなど注目FAの獲得にも乗り出しましたが、いずれも断られています。ここで本気で獲りに来ているとは思うのですが、ドジャースとパドレスからはかなり引き離されているのでは?とも思います。

魅力的な佐々木投手

 佐々木投手はその100mphを超えるファイヤーボーラーぶりが何より武器ですが、加えて破壊的なスプリット(フォークと言った方がいいかも)を23歳でこの完成度はメジャーのフロントからも相当魅力的なのは確か。

 さらなる魅力は契約です。佐々木投手はサイニング・ボーナスの上限もあり、今後3年間はメジャー最低年俸でよく、さらにその次の3年間も調停ステータスでサラリーは抑えられます。この6年をコントロール下におけるというのはやはり魅力的に映るでしょう。

ISBP全額投資もあり得る??

 佐々木投手との契約ですが、上述の通りISBPの枠があります。

 2025年の枠はご覧の通りとなっています。これはQOや贅沢税のペナルティーなども調整された後の金額。

  • $7,555,500: アスレチックス、ブルワーズ、マリナーズ、マーリンズ、レイズ、レッズ、タイガース、ツインズ
  • $6,908,600: Dバックス、ガーディアンズ、オリオールズ、パイレーツ、ロッキーズ、ロイヤルズ
  • $6,261,600: エンゼルス、ブルージェイズ、ブレーブス、カブス、メッツ、ナショナルズ、パドレス、フィリーズ、レンジャーズ、レッドソックス、ホワイトソックス、ヤンキース
  • $5,646,200: アストロズ、カージナルス
  • $5,146,200: ドジャース、ジャイアンツ

佐々木投手はMAX 10Mドル(制度上)

 佐々木投手に対して場合によってはISBPの枠全額を投資するクラブが出てくるかもしれません。さらに、各クラブはプールを好きなだけトレードすることが許されていますが、獲得できるのは元のプールの60%のみである。

 そのISBP枠と追加の60%を併せた額で計算すると、制度的には佐々木投手には約$10Mをつぎ込むことは可能です。

  • パドレス、ブルージェイズ:
    $6,261,600 + 追加の60%($3,756,960) =$10,018,560 =約$10M
  • ドジャース:
    $5,146,200 + 追加の60%($3,087.720) = $8,233.920=約$8.2M

追加するにはトレードで獲得?

 もしも、噂されている3クラブが追加で枠を増やそうとするなら、新たにかなり前線で活躍しているレベルの選手のトレードが実施されるかもしれません。

全額投資はやはり問題

 もしもですが、制度を利用して上述のように枠を佐々木投手一人に注ぎ込むクラブが出てきた場合、これはこれで問題です。というのもそれだけ中米の若い選手のチャンスがなくなるため。1クラブ分20人から30人ほどのチャンスが無くなってしまいますね。

 あと2年待てば色々な余波が立つこともなかったのですが・・・、2-3年前倒ししても挑戦したかった理由が何かおありなのでしょう。

1年ローテーションを回す体力

 あとは入ってからが結構たいへんです。メジャーのフルシーズンを中4日から5日のローテーションで回さないといけませんから、このあたりの体力面はこれまでNPBでも経験したことがない領域かと思いますので、ここをなんとかカバーしてもらいたいですね。

 その意味でもメンターの存在が必要な感じがします。大師匠のダルビッシュ投手がそれを引き受けてくれそうな感じもしますが・・・果たしてどうなのでしょうか??

 いずれにせよ、佐々木投手はまもなく決まります。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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